「ブランコのシーン」話したりない夜の果て Days gone by やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
ブランコのシーン
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一回目のブランコのシーンは、妙子とコタローを一緒に撮っている場面が多くて、スクリーン右に向かって勢い良く漕いでるんですよね。
この時の二人は上手くいかない事が有ったとしても、まだ未来に希望を持っていたと思うの。
そして、二回目のブランコのシーンなんですけど、妙子と麻美の横顔を別々に撮る回数が多いんです。
でね、この時お互いを違う側から撮るので、実際は同じ方向を向いていてもスクリーン上では顔の向きが逆になるわけ。
このシーン、落ち込んだ麻美を妙子を励ます場面なんだけど、実はこの時点で麻美には明るい未来、妙子には暗い未来が待っていたのかもしれません。
どの程度の意図が有ったのか分からないけど、この監督の他の作品も観てみたくなりました。
さて、この映画そのものの感想なんですが、人って生きていると誰しも世の中に付いていけない感覚になる時が有ると思うの。
コロナ禍で演劇関係の人は、特にそれを感じたんじゃないかな。
そんな人達が作った映画って感じがしました。
この映画を作った人達が、(多分だけど)今も良い関係を保っている様に、劇中の登場人物たちも再び繋がるといいな。
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