「NYの不快な現実を巧みな演出とカメラワークで見事に表現」きっと地上には満天の星 Toruさんの映画レビュー(感想・評価)
NYの不快な現実を巧みな演出とカメラワークで見事に表現
ニューヨークの地下鉄の廃トンネルで、母とともに育った少女が感じる暗闇のぬくもり、初めて知る街の光と音の洪水をスリリングに描く、実在したニューヨークの地下コミュニティを原案とした作品。
脚本、監督、主演を務めたCeline Heldが素晴らしく、子役のZhaila Farmerの演技も秀逸。
ふたりに容赦なく襲ってくるニューヨークの不快ともいえる現実、地下と地上の世界の異なる空気感を、音と光で巧みに表現。
地上の世界で、人々が日頃浴びているであろう様々な光、街中や地下鉄の止めどない喧騒を巧みに演出。さらに特に後半の地下鉄車内や駅構内での卓越したカメラワークに圧倒される作品。
最近、最も没入した映画。
コメントする