「「モルグ街の殺人」のオラウータンに捧ぐ。」NOPE ノープ はくさい(さぽしゃ)さんの映画レビュー(感想・評価)
「モルグ街の殺人」のオラウータンに捧ぐ。
風船の破裂音にブチ切れて人間を襲うチンパンジー。
従順な馬もルールを無視した人間には後ろ足が飛ぶ。
他の種族を調教・支配しようとする人間を天から見下ろす邪悪な円盤型の生物。
人間は生態系のトップじゃない。
監督は「ポップコーンムービー」を作ったんだとか言ってたけど、単純に楽しむ作品で良いのか…?
どうなんですかね。しばし考えてみたいと思います(後で編集するかも。本国の予告でもNOPEを「ノープ」と発音させてるのがどうしても気になる)
「ET」「未知との遭遇」「サイン」などなど……色んな映像作品へのブラックなオマージュあり。デジタルじゃなくフイルムで……とか映画に対するリスペクトが垣間見えたり。
ジョーダン・ピール監督は社会派と言われてますが、確かに過去作に比べてハリウッド的かも知れない。
監督の「Monkeypaw Productions」は小説「猿の手」から来てるんでしょうね(オーソンウエルズ劇場で観たことある)だからチンパンジーのエピソードはそれからじゃない?と言ってる方がいたけど、ポーの世界最古の推理小説「モルグ街の殺人」を思い出した。
作品の中ではもちろん動機は不明だけど、
あのオラウータンにも人間にブチ切れた瞬間があったのかもな。
コメントする