「社会批判的エッセンスはない、けれど」NOPE ノープ Masatoshi Matsumotoさんの映画レビュー(感想・評価)
社会批判的エッセンスはない、けれど
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第1作は人種差別、第2作は格差。
この2作は、ある意味でスプラッター的恐怖ではないが、オチのところで唸らせた作品であったと思う。
じゃあこの作品は?となる。社会批判的な側面はない。しかし、最後まで目をそらすことはできなかった。あの牧場
の広い大地に不気味な雲の宿る空。それがからまって否応なしに惹きつけられた。いろんなところで例えられているが、
結果としてスピルバーグの未知との遭遇で始まり、ジョーズでおわるストーリーもこの監督の手にかかれば、こう料理さ、と
いう思い。
あと気になった点 印象に残った点
・アカデミー作品賞にノミネートされた「ナイトメアアリー」は、米国の田舎をどさ回りするサーカス団が舞台だったが、この映画はある意味「西部劇村」が一つの重要な鍵を握る場所となる。
そこの観客たちが、そんなに金持ちというのでもなく、派手な服を着飾っているのでもなく、それでも、垢抜けているわけではないが、よそ行き風な服を着ている。そして、たまにそういったアトラクションを楽しみにきてる。それが「ナイトメアアリー」に通ずる空気を感じた。昔、ニューヨークやロス以外はどこも同じ田舎というのを聞いたが、それが私が感じた印象に通ずるのかもしれない。
・この監督の作品は2回見なくてはいけないのかな?というのも冒頭のシーンは意味があるんだろうなとは思うが、その種明かしは半ば過ぎないとわからないが、そのため明石を一緒に楽しむと思えばいいのかな。
・池袋のグランドシネマサンシャインのIMAXで見たが、やはりこの作品は普通のスクリーンでは良さはわからないかな。
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