「チンパンジーとの関連性」NOPE ノープ kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
チンパンジーとの関連性
空飛ぶ円盤とそれにまつわる人間たちのお話。この手の映画だと、謎の飛行体と対決するためにその特性を把握する必要がある。本作はそれをさり気なく、そして徐々にわからせる見せ方がうまかった。
それにしてもUFOが生命体という設定はおもしろい。そしてその特性を活かして調教し、その姿を撮影しようとする展開も。
だからこそあのチンパンジーのシーンが活きてくる。人間が動物を調教しようとすることの意味。その危うさを見せつけてくる。
ジョーダン・ピールって監督はただ恐かったりハラハラする映画にするのではなく、こうやって考えさせようとしてくるんだよな。嫌いじゃない。
でも、盛り上がってくるまでの時間が少し長かったり、飛行体の第2形態が怖くないのは残念なところ。あまりホラー的な見た目にしないようにしたのかもしれないが。
ちなみにクライマックスでカーステレオから流れるのはコリー・ハートの「SUNGLASSES AT NGHT」。懐かしかったが、ちょっと嬉しかった。あんなにテンポを落とすだけで怖さの演出に役立つんだな。
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