「【ニコラス・ケイジの栄光と不遇の時代を重ねた、映画愛と製作者達(含む、ニコラス・ケイジ・・、自分で自分を思いっきり弄る男・・。)のニコラス・ケイジ愛に溢れる作品。】」マッシブ・タレント NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【ニコラス・ケイジの栄光と不遇の時代を重ねた、映画愛と製作者達(含む、ニコラス・ケイジ・・、自分で自分を思いっきり弄る男・・。)のニコラス・ケイジ愛に溢れる作品。】
<Caution! 内容に触れています。>
ー ”ニック・ケイジ”が、主演を狙っていた作品に出演できずに、一時しのぎの金目当てにスペインの大富豪ハビ(ペドロ・パスカル)の招待に応じるシーン。
”ニック・ケイジ”は酒を手にプールに飛び込み上がって来ない。心配したハビが心配してプールに飛び込むシーン。”ん?、最近観たぞこのシーン”と思ったら、ニコラス・ケイジがオスカーを取った「リービング・ラスベガス」のシーンじゃない!
そして、ハビの尋常でない、”ニック・ケイジ”愛溢れる、展示室。
凄いなあ・・。-
■「月の輝く夜に」「フェイス/オフ」など、ニコラス・ケイジが大スターとして輝いていた時代の作品名やシーンがバンバン出てくるし、その後もどう見てもB級映画(という言葉は嫌いなのだが・・。)近年で言うと「マッド・ダディ」や「ドッグ・イート・ドッグ」など(どちらも観ていないが、配信で観ようっと)多様な作品に出演して来た”マッシブ・タレント”(並外れた才能)に着目したゴーミカン監督が用意した今作。
ハッキリ言って、”ニック・ケイジ”が誘拐事件に巻き込まれる展開は、想定内で進むのだが、ラスト、妻と16歳の娘と自宅のソファで漸くのんびりと映画を見ながら過ごす姿は、何だか、シンミリしてしまったよ。
だが、娘さん、あそこは、「パディントン2」じゃなくって、
”パパ「リービング・ラスベガス」が観たいよ!”
と言ってあげたら、”ニック・ケイジ”は滂沱の涙を流すんじゃないかな・・。
<大スター、ニコラス・ケイジ。
一体何作に出演しているのか分からないが、今作後の更なる活躍を期待してしまった作品である。>