ノースマン 導かれし復讐者のレビュー・感想・評価
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ハムレットの原典であるアムレートの北欧伝説が元になっているのは事前...
ハムレットの原典であるアムレートの北欧伝説が元になっているのは事前に調べて行ったのだが。登場人物の描き込みも足りないし、アニャニャンも背景や心情がよくわからんから、いつ主人公好きになったのか全くわかない。とにかくキャラをたくさん配置しすぎで叔父の描き込みも足りないから、全く感情乗らないまま話が進む、故に最後のカタルシスがあまりなかった。
アクションシーンも全然に全然とゆうか、ちょっと、うーん、、、
ヴァルハラへの道のり
リベンジアクションという売り文句だったので、
素直にそういう風に受け止めて鑑賞しました。
でも、案の定エガース監督作品だけあって、
スタンダードな作品ではなかった。北欧の神話や
ヴァイキングの伝説などをストーリーの土台にしている。
ヨトゥンやヨルムンガンド、ヴァルハラなどの言葉もいい。
なかなか残酷な殺しのシーンもたくさんあり、まぁ時代的に
仕方ないのかもしれないけど。色んな意味でインパクト大。
監督特有の陰鬱な色味を抑えた映像も雰囲気あり。
キャスティングは素晴らしいけど。ウィッチほどではない。
映画好きにはたまらないキャスティング、上質なシネマトグラフィー
ウィレム・デフォー
アニャ・テイラー=ジョイ
ニコール・キッドマン
アレクサンダー・スカルスガルト
イーサン・ホーク
そしてビョーク
規模は小さく過度なグロテスク描写で歴史もの、下手したらB級映画行きと思いきや
非常に上質なシネマトグラフィーとキャスティングで作られている
登場人物からカメラを引いて環境を見せていく長回しやセリフなど、演劇舞台を意識している
復讐劇だけで物語を追うと、途中から退屈になってくるが
地獄の門、ヴァルキュリー、フレイ、オーディンなど
北欧神話の予備知識や文学用語を知っていると深く楽しめたんだなと思う
客寄せマッチョ
今回A24ではなくメジャー・スタジオにおける製作となったため「頭の中にあるイメージをすべてビジュアル化するには至らなかった」とインタビューで語っていた監督のロバート・エガース。7000万ドルというビッグバジェットがついたせいかスタジオから相当な茶々が入ったらしいのだ。「やりたいことができた」と語っていた前作『ライトハウス』と比べると、万人にも分かりやすい非常にポピュラーなリベンジ・アクションに仕上がっていたのは多分そのせいだろう。
中世以前の英国の歴史に並々ならぬ興味があるエガースは、8~11世紀にかけて英国に侵攻しアングロサクソン諸王国をほぼ全滅させたと伝えられるヴァイキングの(300のような)叙事詩を撮る構想があったらしいのだが、出来上がった映画はオルト・ライトがいかにも好みそうなスカンジナビアン“白人至上主義礼賛”ムービー、撮ったご本人もびっくりドンキーで大変なショックを受けたという。エガース作品には欠かせないミューズ、アニャ・テイラー=ジョイの(バックショットの)オールヌードもおそらくスタジオ側の差し金だろう。
『ハムレット』、それをハッピーエンドにやきなおした『ライオン・キング』ベースの物語も、いかにもお偉いさんが考えつきそうな安っぽいアイデアで、『LAMB』のアイスランド人シナリオ担当ショーンと共に練り上げたという本脚本からは、エガース独特のねっとりとからみつくようなおどろおどろしいシークエンスもなりをひそめてしまっている。その代わり、肩をいからせ咆哮をあげるマッチョメンののそのそとしたソードアクションや、ハリー・ポッターに出てくるクイディッチをかなり暴力的にしたようなゲームなどなど、パンピーのご機嫌を伺ったシークエンスがやけに目につくのである。
『ライトハウス』におけるマチズモからホモフォビアへの鮮やかなジャンルシフトも、本作にあってはただ複数のジャンルが混在しているにとどまっており散漫な印象はいかんともしがたい。どんな環境でも傑作を撮れる監督だけが巨匠と呼ばれるんだよと言うは易しだが、今まで小スタジオでしか映画を撮ったことのない駆け出しの映画監督にとっては、行うは難しなことばかりだったのではないだろうか。幸いダークトーンな映像美だけは本作においても健在で、今後「親しい友人への愛(独立系スタジオでこそ発揮できる作家性)」と「敵への憎しみ(大スタジオが求める娯楽性)」を“両立させる”決心をかためたエガースなのだ
欧米人理解のための北欧神話の映画
北欧神話の世界創生は、三神が巨人を殺害し、その死体から世界、つまり血から海、身体から大地、骨から山、脳髄から雲、頭蓋骨から天を作ったというもの。
日本の創生神話は、陰陽が分かれて天地が生まれ、高天原に神々が現れ、イザナギとイザナミが日本列島や神々を産んだ、というものなので、死体から世界を作ったという北欧神話に驚いた。そこでこの『ノースマン』を観て、欧米人の理解に繋げたいと思った。
物語の舞台は9世紀の北大西洋。映画の中でアイスランド・ロシア・キーウ・スラブ人、という単語が出てきたので、北欧だけでなく東欧も含んだ世界の物語なのだと思う。『ロード・オブ・ザ・リング』や『ゲーム・オブ・スローン』の下地になった世界観のようにも感じた。
王は村を襲って略奪して奴隷を売り払い、王の集落は日本の弥生時代の吉野ヶ里遺跡より小規模で、おどろおどろしいシャーマンの魔術師の前で、王と王子は狼の毛皮を纏って獣の化身になる…。
血の臭いが漂ってくるような野蛮な世界で、文化や教養は感じられなかった。まったく恐ろしい世界である。
9世紀といえば、日本は平安時代の初め。100年前に律令国家になり、シルクロードを通じて唐やインド、ペルシアなどとも繋がり、奈良の大仏を作り、正倉院に御物を納め、全国に国分寺を建立済みであるから、格段の違いである。
まず、日本人の甘っちょろい感覚で、北欧神話文化圏である欧米人の歴史や民族を理解してはいけないのではないかと思った。
もちろん現在のEUを含む西欧人社会は世界をリードする先進国であり、見習わなければならない点は多々ある。
しかし大航海時代〜産業革命〜帝国主義の時代、世界中を植民地にして奴隷貿易を行い、人種差別と民族搾取を行い、公害を引き起こして環境を悪化させたのも西欧人である。その下地には、こうした北欧神話があったということなのだろうか。
日本も鎌倉時代から武士の時代になり、戦国時代は血みどろの世界だった。しかし元寇の時に平安貴族の社会が続いていたら、日本はモンゴルに滅ぼされていただろう。
大航海時代にスペインなどが日本侵略を考えた時も、信長・秀吉・家康らによる統率のそれた軍事力によって阻むことができた。
幕末に西欧列強が日本に迫った時も、腰に日本刀を帯びた武士達の存在が、大きな抑止力となったことどろう。
平和ボケの国や民族は、軍事力に秀でた国や満足に滅ぼされる危険がある。
日本人以外の人々がどのような神話を持ち、どのようなことを考えているのかを知り、自分の身を守る方法を考え、備えておく必要性を改めて感じた。
特に現在のロシアとウクライナの紛争に関しても、日本はただアメリカやEUに追随するだけではまずいと思う。
勇気のいることだが、自らの主権を明らかにし、自国の主張を守らなければならないだろう。
西欧人と日本人は、神話も歴史も世界観もまるで違うのだから。
神話と現実が一つになった中世の世界は、今から見れば差別的で残酷、野蛮だが、リアリズムを超えた生々しさと絵画のような映像美に圧倒されます。
本作は、10世紀のアイスランドを舞台に、ヴァイキングの王子アムレートが、父親のホーヴェンディル王を叔父フィヨルニルに殺され、復讐と王座奪還を目指すという物語です。
ウィリアム・シェイクスピアの悲劇『ハムレット』の主人公ハムレットのモデルとされるスカンディナヴィアの伝説上の人物アムレートを描いています。
9世紀、スカンジナビア地域にある、とある島国。
幼き王子アムレート(オスカー・ノヴァク)は、旅から帰還した父オーヴァンディル王(イーサン・ホーク)とともに、宮廷の道化ヘイミル(ウィレム・デフォー)の立ち会いのもと、成人の儀式を執り行っていました。しかし、儀式の直後、叔父のフィヨルニル(クレス・バング)がオーヴァンディルを殺害し、グートルン王妃(ニコール・キッドマン)を連れ去ってしまうのです。10歳のアムレートは殺された父の復讐と母の救出を誓い、たった一人、ボートで島を脱出するのでした。
数年後、怒りに燃えるアムレート(アレクサンダー・スカルスガルド)は、東ヨーロッパ各地で略奪を繰り返す獰猛なヴァイキング戦士の一員となっていました。ある日、スラブ族の預言者(ビョーク)と出会い、己の運命と使命を思い出した彼は、フィヨルニルがアイスランドで農場を営んでいることを知ります。奴隷に変装して奴隷船に乗り込んだアムレートは、親しくなった白樺の森のオルガ(アニャ・テイラー)の助けを借り、叔父の農場に潜り込んで、叔父の一族を滅ぼし母を取り戻そうとするのです。
が…。
古臭いキャラクターに新たな命を吹き込み、よみがえらせる。「シン・ゴジラ」など、「シン」を付けた作品群がそうです。その伝で言えばこれはさしずめ「シン・バイキング」といえるでしょう。あの北欧の伝説の海賊たちが、新鮮にリアルに、そして生き生きと、すさまじい迫力でよみがえっているのです。
その実、お話は至ってシンプルです。幼い頃に父親を目の前で殺された王子アムレートが、仇を討つため旅に出て、その憎き仇に復讐するというもの。大枠は家族や親族の因縁話ですが、世界を覆う負の連鎖といった普遍の主題がそこに圧縮されていました。
そして単純な復讐劇ではないというところがミソ。母との再会に喜ぶのもつかの間、母から告げられる父オーヴァンディル王が殺された真相、黒幕の正体にアムレートも観客も「まさか、そんな!」と愕然となります。
身内の愛憎というミニマムな関係性が、実は権力や暴力をめぐる巨大な悲劇の構造と、何ら本質は変わらないと示すように、壮大なスケールで血生臭い争いが展開する秘めたる伏線が、この復讐劇の結末をグッと盛り上げてくれました。
そして戦闘シーンにおけるバイオレンスの激しさ、北欧の大自然の荒々しさは、近年のこのジャンルで突出した迫力で、時に厳かな美しさも感じさせくれます。
歴史への探究心に満ちたリアリスティックな視点と、予言者や魔法使いを登場させた超自然的なエッセンスが混じり合い、濃厚にして重厚な2時間17分となりました。
監督はロバート・エガース。彼はドイツ表現主義の古典名作「吸血鬼ノスフェラトゥ」のリメイク企画を温め続けている武骨な映画狂として知られています。今回は壮大な冒険アクションで、初めての予算をたっぷりかけた大作路線です。前作の「ウイッチ」「ライトハウス」では、狭い場所での数人のドラマを異様な集中力で描いてきました。今回の舞台は広大で登場人物も数百人に及ます。しかし、これまで同様、徹底的なリサーチで細部まで当時を再現し、集中力はむしろ増しているのがすごいところ
。
アクション場面もダイナミックで、怖いほど暴力的。但し直接的な残酷描写を「ノースマン」は慎重に抑制しています。エガースの演出は、丁寧なショットの連鎖からアクションへと繋げていくもの。映画通を唸らせる映画の原初的な魅惑に満ちた作風なのです。
神話と現実が一つになった中世の世界は、今から見れば差別的で残酷、野蛮だが、リアリズムを超えた生々しさと絵画のような映像美に圧倒されます。
ただ個人的には、アムレートの成人の儀式を司る神さまが、オオカミの化身だったことに愕然となりました。バイキングたちが崇め、目標とするのがオオカミと一体となることだったなんて、なんて野蛮で動物的な信仰なのでしょうか。そういうところにバイキングの野蛮な本質が垣間見えました。
咆哮
アニャのファンなので、問答無用で鑑賞。あらすじをなんとなく見ただけですが、パワー型のアクションが楽しめるんだろうなと思っていましたが、思いっきりからぶってしまいました。
まず上映時間が137分なのですが、想像以上に長く感じてしまいました。セリフだったり一つ一つのシーンが間延びしており、かなり眠気が襲ってきました。映像も暗いのでより一層。
アクションもそこまで激しいものは無く、首が割とすぐチョンパするのもリアルさを感じられなかったのも残念です。終盤の戦いも吠えまくってるだけで緊張感もあまり無く…。復讐劇というよりかは殺戮祭りなので、面白いくらい人が死んでいくので、そこは見応えありましたが、それ一辺倒なので飽きが早い段階で来てしまいました。
キャスト陣も判別が難しいのも惜しい点で、アニャはとても魅力的でしたが、出番がそこまで多くないのが残念です。
ちょい期待くらいだったので、大きくは裏切られていませんが、消化不良な感じは否めませんでした。
鑑賞日 1/24
鑑賞時間 12:20〜14:45
座席 D-15
「リベンジアクションエンターテイメント」ではない
公式の宣伝文句「リベンジアクションエンターテイメント」から期待したものは得られませんでした。
漫画ヴィンランド・サガのようなストーリーで、ゲームFOR HONORのようなアクションシーンだったらいいなと思っていましたが、ストーリーもアクションもどちらも趣が異なるものでした。
ヴァイキングの死生観や北欧神話の基礎知識をもってから観たほうがよいでしょう。
全体を通してモノローグや世界観の説明はほとんどありません。
登場人物のビジュアルは素晴らしいです。
風習が具体的に描かれていて、特に儀式シーンは迫力があります。
グロテスクな描写は多くあり、戦闘中にできる傷口などにはこだわりを感じられるほどです。
主人公は孤独に行動するため隠密が多く、アクションエンターテイメントというには物足りない印象です。
ラストは、主人公にすれば最高の終末ですが、観ているこちらはそこに至るまでの没入感に乏しくカタルシスを得られませんでした。
地理的にも時間的にもスケールの大きなストーリのはずが、こじんまりした印象です。
映像美はあるものの、総合的にはあまり説得力を感じられない作品でした。
23-012
北欧神話と言えば、
『マイディーソー』と『聖闘士星矢』
ぐらいしか情報元がないのですが、
それで十分でしょう😅
王道のストーリーとも言えるし、
捻りが無いとも言えるし、
アイスランドの大自然任せの作品でした。
ニコールキッドマンはらしい役どころでしたねぇ😅
私には 単に刺激が強いだけの映画だった ストーリーに入り込むとかそ...
私には
単に刺激が強いだけの映画だった
ストーリーに入り込むとかそれどころじゃなかった
予告やホームページでもう少し詳しく書いてくれたら
見に行かなかったのに、、、
北欧神話の基礎知識がないと難解
シェイクスピアの「ハムレット」が題材になっていると聞いて、なんとなく観に行きました。「ハムレット」のストーリーは言わずと知れていますが、デンマークの王子ハムレットが、父王を叔父に殺されて叔父が王位に就き、しかも父の妃だった母が叔父と再婚してしまい、叔父への仇討ちを誓うという物語でした。本作のストーリーの枠組みも、概ねこれに沿ったものでした。
そしてこれは観た後に調べて得た後知恵ですが、「ハムレット」自体がデンマークに伝わる北欧神話を題材にしているそうで、本作は「ハムレット」だけでなく、その元となった北欧神話をもオマージュして製作された作品でした。さらには公式サイトによると、 アイスランドの英雄物語やヴァイキング伝説をもベースにしているそうで、神話や伝説を現代調にした映画だったと言えるかと思います。
本作と「ハムレット」や件の北欧神話の繋がりは、主人公の名前にも見て取ることが出来ます。アレキサンダー・スカルスガルド演じる主人公の名前はアムレート(Amleth)ですが、北欧神話に出てくる王子の名前も同じアムレート。そしてハムレット(Hamlet)のスペリングは、Amlethのアナグラムになっているという訳です。
また、これは北欧神話を意識したものでしょうが、キリスト教が普及する前の北欧において崇められていたという「オーディン」という主神はじめ、「ヴァルキリー(ワルキューレ)」や「ノルン」という神々の名前や、「ヴァルハラ」というオーディンの宮殿を意味する言葉が、一切の遠慮なく続々と出てきます。当然映画の中では注釈がないため、基礎知識がないまま観に行った自分にはこの辺りのことが全く分からず、置いてけぼり感をかなり強くありました。
恐らく西洋文明に属する人々は、基礎教育段階でこうしたことを学んでいるのでしょう。しかし日本においてはそうした分野に明るい人は少ないでしょうから、必然的に本作を理解できる人はかなり限定的ではないかなと、自分の無知を棚に上げて思った次第です。観に行くなら、そうした辺りの基礎知識を得てから行くことをお勧めしたいと思います。
ただ仇討ちの話は古今東西あり、日本においても曽我兄弟の話や忠臣蔵などがあります。親の仇討ちということでは、本作は曽我兄弟の話と類似すると言っていいかと思いますが、とにかく殺して殺して殺しまくる場面が連続する本作は、現代調にしているという部分も多分にあるんでしょうが、流石はバイキング伝説の流れも汲んでいるということでしょう。この辺りは好みが分かれるところですが、個人的にはその荒涼として暗澹たる風景とマッチしていたかなと感じたところです。
あと、少し違和感があったのは、父王が叔父に殺される場面では無邪気な少年だったアムレートが、「数年後」に身長2メートルはあろうかという筋骨隆々なオッサンになっていたこと。20年後というならまだしも、数年であれだけ成長、というか豹変するというのは、ちょっと行き過ぎだったように思われました。
役者陣では、最近いろんな作品で観かけるようになったアニャ・テイラー=ジョイが、アムレートの恋人役という準主役として目立っていました。個人的に彼女の出演作を観たのは3回目でしたが、最初に観た「アムステルダム」ではイッちゃってる役だったものの、「ザ・メニュー」ではカッコいい役。そして今回は「ザ・メニュー」同様のカッコいい役。次は「アムステルダム」みたいな役どころの作品が観てみたいところです。
そんな訳で、観ている段階では置いてけぼり感が強かったものの、事後的とは言えいろんな知識を得られたこともあったので、評価は★3としたいと思います。
シリアスな復讐劇 娯楽作品ではない
予告編のイメージ通り9世紀の北欧を舞台にしたどシリアス復讐劇でした。
結論から言うと娯楽作品ではなく家族同士の憎悪と復讐を血生臭く描いた真面目に作られた人間ドラマ。
見終わった後は非常に疲れました。それも心地良くない疲労感を感じる作品でした。
漫画ヴィンランド・サガに近い世界観で見ごたえはありました。
シリアスでリアルな描写が満載で黒澤明映画の時代劇を見てるよう。
出演者アニヤ・テイラー=ジョイは相変わらず美しく名優もたくさん出演してますが髭面な為判別できず(笑)
ライティングや舞台セットも見事で最後まで飽きることはなかったです。
家族の当主争いがメインなのでスケール感はなく楽しめる映画か?と言われるとかなり微妙すのでお勧め度は低め。
ヴィンランド・サガの世界感が好きな方で血生臭いのも気にならない方だけ見て下さい。
古代北欧の匂いがする物語
復讐譚なのに主人公に感情移入できない。鑑賞後に調べてみると、ハムレットのネタ元になっているアムレートの伝説らしい。それであれば、主人公が人生の選択に悩むのも無理はない。
ロバート・エガースの前2作の『ウィッチ』、『ライトハウス』とも眠気を我慢しながら見た覚えがあるが、今回の『ノースマン』も画面も内容も暗い物語で、やっぱり睡魔がやってきた。寝落ちしそうな時にようやくアニャ・テイラー=ジョイが登場。アニャの大きな瞳がスクリーンに映っている間は、目がシャッキっとするから不思議。
10世紀の北欧だとまだ土着信仰で、キリスト教を敵視していたらしい。キエフから攫ったスラブの民がすでにキリスト教に帰依していて、そのスラブ人の奴隷を異教徒扱いしているのが意外だった。
ヴァイキングの儀式が、なんだか日本古来のシャーマニズムと雰囲気が似ている。和太鼓のような独特なビートの中でおどろおどろしい何かが行なわれる。アイスランドの厳しくて雄大な自然は、古代の神々がいてもおかしくはない。
アニャ以外にもニコール・キッドマン、イーサン・ホーク、ウィレム・デフォーなど有名どころがいっぱい出演しているし、ビョークまで登場する。そんな豪華なキャストで古代北欧の匂いが残っている物語を見るのもなかなかでございます。
北欧神話のを知らないと面白さ半減?
北欧のどんよりした空気感と
目を見張るほどの豪華キャストと
ニコール・キッドマンのいつまでも美しい容姿と
アレクサンダー・スカルスガルドの
見事なゴリマッチョと
一瞬ビョークとはわからないけど
やっぱりビョークだった預言者と
圧倒的存在感のウィリアム・デフォーと
最近よく見かけるアニヤの美しい裸体
これだけでもうお腹はいっぱいw
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オーディン、ヴァルハラ、ヴァルキリー
ヨルムンガンドなどの北欧神話に
出てくる神々の名前が出てくる。
あとは預言者、魔女や魔術などなど
北欧神話などに長けている人であれば
より楽しめる作品だと思う。
数年後…
幼い王子アムレート(推定15歳)
どうみても20歳前後には見えませんw
20年後くらいだよ、あれは🤣
(観た人なら賛同してくれるはずw)
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「導かれし復讐者」とあるけれど
復讐劇というよりは神話劇で
好みは分かれそう…。
ただただどんより暗くなるので元気な時にどうぞw
略奪時代
えーっと、仮面を被ってるわけじゃないけど、ほぼ仮面に近いし。これってビョークって分かり難いよね。と言うか、逆にデフォーは顔だけが強調されとるしw
キャストはデラックスですけど、ほぼ4人で物語は回ると言う、「クレジット上は超豪華キャストあるある」です。が、所謂、無駄遣い的な感じがするのはデフォーくらいでしょうか。
兎に角、なんと言っても寒そうなんですよ。冷たそうなんです。冬景色も、地面も、水たまりも。もう何もかもが。「ノースマン」のタイトル通りに、寒さ・冷たさがヒシヒシと伝わって来るんで、これは製作陣の狙い通りってことでしょうか。
物語りとしては、これと言って目新しさも無く、マンネリだろ!って突っこみたくなる尾は無いなんですが、この手の復讐ものが、久しぶりだったせいか、飽きずに見れると言う。ニコール・キッドマンとアーニャ・テイラー・ジョイと言うゴージャスな取り合わせのせいか、「予算低めのB級感」は希薄ながら、大人数を動員することなく、戦闘場面を値切った感覚無しに撮り切ってしまってるのには感心しました。ヴァイキングの集落や国家のサイズ感なら、この程度で行けるってことですかね。
北欧の略奪時代は、「軍拡」と呼ぶのが相応しい武器兵器の強化と、衝突の挙句、「力の均衡」がもたらされるまで続くわけです。と言うか、欧州内で「均衡が取れたのっていつのことよ?」ってのはあるんですけどね。
残忍・残酷な物語ではありますし、野蛮な場面の連続でもあったりする訳ですが、こんなのまだまだ序の口だよ、って事で。
一本の劇場用映画としては、結構面白かったです。
でも、この手のやつは年に1本で充分なんで、今年中は類似作品が来ませんようにw
北の人、筋肉の無駄遣いかも(笑)
終始一貫、兎に角ものすげ〜絵力で圧倒されまくりましたが、筋は平凡でメッチャつまらなくて、私にとっては登場人物の誰にも同情や感情移入出来ないままスルスルスルーと目の前を通り過ぎて行った映画でした
キッチリ落とし前をつけてくれるが、なんか納得するよりレスラーに勢いで押し倒されフォールされた感じかしらネ😵💫
昨夜寝る前にチョビっと北欧神話のおさらいしてから観たので、飛び交う単語の意味に戸惑うことは無かったけど、日本人なら誰もが知ってる神話の世界観があるように、この映画って北欧文化圏の人には物凄くウケるのかもしれないね
バイキングについても緻密に描かれている感じだしね、遺憾無く虫唾が走る野蛮人は嫌い
なので、観る人は事前にWikipediaなんかで北欧神話を検索してヴァルハラやオーディンや使い魔なんかの基礎知識を持ってから見たほうが余計なモヤモヤ感持たずに映画に集中出来ると思いまふまふ
ぐいぐい。
歴史、ファンタジー物の弱点は話が大体初めに予想付く事と、ちんたらしちゃう事なんだが、、、エガースはテンポ良く、強力な絵力とリアリズム、たまに入る幻想的なカットで137分振り抜いた。まったく眠くならなかったよ。
彼の映画は考証を徹底的にやるので、アシスタントやスタッフがたいへんだと言う話はよく聞くが、今回は更にこの規模の大きな撮影をワンカメでフィルムで撮るという、ハリウッド産業合理主義に真っ向から対立したやり方をとったらしくww。色々な監督がいて映画は楽しいなぁ。
本作はエガースの長編3作目だけどニコールキッドマン絡んでていい仕事してます。彼女は若手監督先物買の鼻が効く人で、ラースフォントリァやヨロゴスなどメジャーへの橋渡しを積極的にやってるように見えます。
凄く映画すきで若手の映画たくさん見て、ラブコール送ってるんだろうなぁ。
アーニャもデビューがエガースのThe VVitchで、信頼関係は良好。あっという間にスケジュール取れないメジャー俳優になってしまったが、今回の役は彼女のために書いた、、、とか言われたら出ない訳にはいかない。
制作にも絡んでる主役のスカルスガルトも含めて首脳部の結束は硬い。「役の名前が熊だから熊になる様に演技した」そうです。いい人そうで草、、、あの盛り上がった猫背はそんなイメージか。
ビッケ
話は単純だが、全体としてモタモタなので退屈。
中盤中だるみで眠くなる。大事なシーンは夜が多いので見にくい。
話の壮大さの割に規模小さい。
地理(デンマーク〜キエフ〜アイスランド、スウェーデン〜ノルウェー辺り)の理解が必要かも。
結構距離あるはずだが、近所でわちゃわちゃしている印象を受ける。
北の海を普通に泳いでおられるが、
タイタニックの沈没地点よりさらに北だが?
そもそも北欧の割にはみんな薄着な気がする…
季節は夏だと思いたい。
多分にご都合主義を感じる。
(主人公だけうまく難を逃れる等)
チョイチョイ出てくる神様系はジャマだな。
ヴァルキリーは出っ歯を気にしておられるのか?
いや、マウスピースだと思いたい(笑)
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