アルピニストのレビュー・感想・評価
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降りる時どうすんだろ?
高所恐怖症の私には信じられない勇気と行動。自分だったら、途中まで登って、下見て発狂。携帯で泣きながら救助要請・・・かなあ、と観ている最中ずっと考えていました。
しかし登坂している最中は何も考えない。生き抜くことだけ。だから下での生活がシンプルに思える。と言われていましたが、そうですよね。死と隣り合わせの体験をすると、本当に大切なことが見え、それ以外はどうでもよくなるんですね。どうでもいいことに毎日クヨクヨして行動出来ない自分が恥ずかしい。
凄くて残念で涙が出た
尼崎遠征の帰りに神戸で観賞。
断崖絶壁に命綱なしで挑むカナダの若き天才アルピニスト、マーク・アンドレ・ルクレールに密着したドキュメンタリー。
世界有数の岩壁や氷壁を、たったひとりで命綱もつけず登るというクライミングスタイルのフリーソロを貫いてきたマーク・アンドレ・ルクレールは、世界的な知名度はほぼ皆無だが、不可能とされていた数々の難所に挑み、新たな記録を次々と打ち立てていった。そんな天才にピーター・モーティマー監督とニック・ローゼン監督が密着し、雄大な自然に立ち向かい体力と精神力の極限に挑んでいるマークの姿を、臨場感あふれる映像で映し出した作品。
人懐っこい笑顔のマークが見せる驚異的な登山能力にビックリした。特に冬山で手袋も無しで岩の隙間に指を入れすスポーツクライミング同様の技を見せるシーンは圧巻。
なぜ山に登るのか、死に直結するような危険がいっぱいなのに、と、いつも言われることだが、その答えはわからない。
でも人に出来ないことをやりたいという気持ちは理解できる。
美しい恋人のブレットも居るのに、とは思ったが。
とにかく凄いの一言だった。
ハイキングレベルの山登り好きには想像できないし、やろうとも思わないが、凄い人がいたことを知れて良かった。
最後は、残念だった。
『マン・オン・ワイヤー』と相通じる狂気と紙一重の野望に寄り添う臨場感たっぷりのドキュメンタリー
名だたるアルピニストも一目置く男、マーク・アンドレ・ルクレール。その卓越した技術で世界有数の難所を次々に踏破しているのに世間にはほとんど知られていないレジェンドを2年渡って取材したドキュメンタリー。
見てくれはカリスマ性のかけらもないシャイな青年が少しずつ見せるのは常人には計り知れない努力の積み重ねで獲得した超人的な技術と強靭な精神力。絶壁を淡々と登っていく姿を捉えた映像にはスクリーンを眺めているだけなのにふくらはぎが痙攣し両手に汗が滲んでしまいました。
彼がなぜ無名なのかも次第に明らかになっていきますが狂気とほぼ見分けのつかない境地に至るその過程は、今はなきワールド・トレード・センターに無許可でロープを渡して綱渡りを敢行したフィリップ・プティを追った『マン・オン・ワイヤー』に描かれていたものととてもよく似ています。プティの野望には周囲がどんどんついて行けなくなりますが、マーク・アンドレの野望は彼の母と恋人のブレット、そして多くのアルピニストに支えられているのが救い。仲間の半分が事故で亡くなるという危険極まりない世界で生きるアルピニスト達の固い友情にも心が揺さぶられる力強い作品です。
困難な事に挑戦し続けて、生きる事を謳歌して欲しい
標題が彼のブレットに残した言葉と映画の中で語られるが、僕はそれで良いと思う。
彼の素晴らしい所は彼の成し遂げた偉業だけではないと思う。映画からの印象しかないが、虚栄心が全く無く、プライドすらない。だから、とんでもない偉業をあっさりやってのけてしまう所に彼の良さがあると思う。
ラインホルト・メスナーやガストン・レビュファが登場したが、彼等は山で亡くなっていない。この映画の主人公の偉業と比べても、メスナーやレビュファが劣るわけではない。山で亡くならないで、長続きした山を楽しむには、この映画の主人公の方法は間違っているのかもしれないが。でも、彼の偉業を間違っているとは、僕は言えない。ほぼ誰にも迷惑をかけているわけではないのだから。加藤文太郎、植村直己、長谷川恒男、加藤保男。日本でも沢山の登山家が、偉業を残しつつ、この世を去っている。でも、それで良いと僕は思う。パイオニアワークかなぁ。
なぜ人は挑戦するのか
まず、とにかく絶景!山登りをする人間として、とにかく登りたくなる素晴らしい映像。
この映画を見て少し栗城ふみかずさんを思い出した。
この映画の主人公が紡ぐ言葉は全てがピュアで、とにかく山と向き合う事が人生の全て。SNSも携帯電話も介在しない究極のスタイルで山と向き合う先にある絶景は一塩だろう。
悲劇的なエンディングだったけど、それでもこういう人は居なくならないだろうし、情報と自己顕示欲と他者比較にどっぷり浸かっている自分から見るとすごく羨ましく憧れる人生。
そしてkishi bashiのマンチェスターが流れるエンディングが感傷と憧憬のようなものを高めてくれた。
命綱なしで断崖絶壁に挑む男に常識や理屈など通用しない!!
命綱なしで、いつ崩れてもおかしくないような断崖絶壁の山を登る男、マーク・アンドレ・ルクレール に密着し、その周辺の人物のインタビューなどをあつめたドキュメンタリー。
全く理解ができない……という人も多いだろう。同じ登山家の中でもフリーソロというスタイルには、賛否が大きく別れる。リスペクトする人たちも内心は心配している。
そもそも理解しようとしてはいけないのだ。命綱を付けても付けなくても、クライミングをする意味など、そもそもないのだから。そんなことをしなくても人生に何の支障もない。
それでは何故、クライミングをするのか……それは、単純に「したい」という欲求からだ。様々な理由をつけることで、その行為に意味を見出そうとするが、答えはシンプルだったりする。
しかし、命の危険性があるとなると、人は不安と恐怖の方が、そういった欲求よりも勝ってしまうからこそ、フリーソロというスタイルには手を出さない。
ところが、クライミングをすること自体が、本能となっていれば別。その行為自体が彼にとっては、食事や睡眠と同じく、人間という動物のもつ本能、つまりイドの一部に組み込まれているからだ。
通常の生活をおくっている一般人がそんな人物の心情に共感できるはずはないし、天才や異才というのは、対象の行為自体が、もはや本能の一部となっている者が多い。常人には理解できない思想や欲求を持っている変人でなければ、天才にはなれない。
作品自体は非常にシンプルで、構成どうこうというより、ほとんどの人が淡々と断崖を上る姿とインタビューで構成されている。
そこに魅力を感じるかというと微妙なところ。作品の出来がどうこうというより、好きな人はどうぞ!というもので、万人受けするような「見せるために魅せる」という演出はあまり感じられない。
生の満喫。自然に身を任せる。自然と一体。素晴らしい人生。
マーク・アンドレ・ルクレール
結論から言うと、その死によって「伝説」となった。生の満喫が素晴らしい。
基本、アナログ、清貧の清々しさ
「本当はブログ程度はやっているようだけど・・」基本SNS無関心、
単独行中心の岩壁、氷壁への挑戦。
彼こそ本当のクライマー
申し訳ないが「スポーツクライミング🧗=オリンピック」が非常に低俗に見えてくる。
純粋に「自然と向き合わなきゃ・・意味ない」と思わせる。
特に、名誉やカネを欲しがっているようには見えない。
もっとも著名な登山家は便宜上、スポンサーが必要なのだけれども
伝説の「ラインホルト・メスナー」も絶賛。
彼の「自然体」「特に難しいことは考えない」山との対峙⛰というか一体化。
基本軽装備、リハーサルなしの自然体すぎて、神々しい。
パタゴニアの「トーレ・エガー」
カナダの🇨🇦「ロブソン山」エンペラーフェイス。
高所恐怖症なら10億もらっても挑まない絶壁。
素晴らしい「自然体」の生き様、山の厳しさとのコントラスト
見事なドキュメンタリー
ただ「川口浩探検隊」ではないから、記録にも限界があってかえって生々しい。
アルピニストの鑑と言える。基本、重装備、高額を要するヒマラヤ山脈は向かなかったのだろね。
チーム編成が基本だから・・・
アナログで、車も🚙携帯📱も基本いらない潔さに打たれた。
大自然が故に撮影に限界がある。故に星⭐️⭐️⭐️⭐️4
でも心に残るドキュメンタリー。
取り憑かれた先にあるのは、悲劇か解放か
あるクライマーの人物像を様々な人達の証言から浮かび上がらせたドキュメント映画。貴重なのは過去の人では無いので、本人のインタビューもふんだんに取り入れられている点。これによりライブ感というか、同じ時間軸を生きている生の人間として、身近に感じることが出来ました。神々しいまでの映像は流石に圧巻の一言。スポーツとは一線を画した世界だけど、本人は飄々と「娯楽」と言い切っていたのも印象的でした。ラストは衝撃を受けましたが、自分には決してできない生き方や視点を垣間見ることができて良かったです。映画館を出た後は、硬い地面の上を歩いていることにすら感謝する思いでした。
マーク・アンドレ・ルクレールという天才クライマーの話。
極限に挑む無名の天才クライマー、マーク・アンドレ・ルクレールを二年間にわたり追ったドキュメンタリー作品。
命綱なしで断崖絶壁を登り、誰も登頂に成功したことのない山々に単独で挑み、次々と制覇していく。
名誉を求めない彼は、単独での登頂にこだわり、カメラの同行をも拒む。
しかし、死と隣り合わせの極限の世界に挑み続ける人間には、どこかで最後の瞬間が訪れる。
皮肉なことに、彼がこだわり続けたのは命綱なしでの単独登頂だったが、最後の瞬間は、知り合ったクライマーと二人でロープを使い断崖絶壁を登り、山頂に達した後、下山するときに雪崩に巻き込まれたというものだった。
どのような結果であれ、完全燃焼し、すべてを冒険に捧げ、短い生涯を終えた人生に悔いはないだろう。
その姿は美しくもある…。
ぜひ、劇場でご覧ください!
演出ナシでこんな完璧な
↑大変不謹慎なことは承知だが、最後まさかだったことで結果的に完璧なドキュメンタリー映画に、そして未来永劫語り継がれるモノに昇華した感覚に観賞直後に襲われた
大自然と自分との究極の対峙、公開中の“ビリーバーズ”の世界観とは対極的だ
自分がいる意味・人類がいる理由、この問いに近付けるのはどちらだろうか
あまりに当たり前の…
若きカナダ人アルピニスト、マーク・アンドレ・ルクレールを2年あまり追ったドキュメンタリー。彼の神憑りとも言える勇敢で素晴らしいクライミングは名だたる登山家をも唸らせ、驚嘆させる。彼は多くのクライマー達を断念させた難所(岩壁、氷壁…)のクライミングを次々と成功させる。
迫力ある映像に我々はハラハラし、またその美しい映像に息をのむ。雪に覆われた山々、満天の星空、オレンジ色の朝焼け、絶壁から見下ろす景観…。
常に死と隣り合わせの命綱なしのクライミング、そしてそれを心から楽しむ彼の姿に我々は感動せずにはいられない。世の中にあるさまざまな問題、そして個人的に抱える悩みなど、すべてがちっぽけなものに見えてくる。
大きな感動をくれたこの映画に僕は最後の最後まで5点満点だと決めていた。しかしあまりにも当たり前のクライマックスが訪れる。そんな当たり前の結末じゃあ減点するしかないだろ。もっともっと感動させてくれよマーク。僕は涙目で呟いた。
「神々のいただき」と両方見るのがおすすめ。
今年204本目(合計480本目/今月(2022年7月度)16本目)。
こちらは参考作品と違い、明確に実在する人物を描いたドキュメンタリー映画なので、あることないことは書けない映画です。
日本ではコロナ事情もありますが、日本国内ではこのようなタイプのスポーツを楽しむという概念がないですし(富士山ですら、そういうスポーツを想定していない)、大半は(コロナ事情よりも前は)外国で活躍するのが当たり前だったようです。
本当に淡々と進むドキュメンタリー映画ですが、山岳の厳しさを見ることができた、という点で非常に良い作品だな…というタイプです(案外、こういう映画は数が少ないし、放映されても本数が極端に少なかったりする。大阪市でも1日3回放送)。本当に数が少ないので気になったらおすすめ、といったところです。
映画自体がドキュメンタリー映画に属する上に、生まれから偉業を成し遂げるまでずっと時系列的に物事が進むのでネタバレという概念が存在しにくい一方、あれこれ書き始めるとネタバレになりかねず、これまたレビューが難しいです。
ただ、「神々のいただき」と違い、いわゆる「高度恐怖症」の方にはみていてつらいかなぁ…というのは思いましたが、この手の映画は程度の差はあってもそうなるのは仕方がないし、そこは減点対象にはしづらいでしょう。
特に減点対象とする根拠はないのでフルスコアにしています。
もしみられるなら前日でもよいので、youtubeなどでこういうタイプの登山家の軌跡を描いた動画を1,2本見ていればだいぶ理解度は変わる(ただし、映画内では専門用語が連発されないように字幕上配慮されている)印象です。
主人公の魅力
単独で前人未踏の登山を行う若者を追ったドキュメンタリー。
断崖絶壁を無駄のない動きで登っていく姿から伝わってくる集中力と、普段のシャイで周りの人を愛するチャーミングな彼とのギャップがなんとも言えず魅力的な主人公だった。
お母さまも、仲間の登山家もみな素敵な人達だった。
次から次へと挑戦を続けるのは彼の特性から湧き出るものだったのだろうと思うけれど、もし、映画を撮っていなかったらどうだったのかなと考えてしまった。
残念ですね。
いつどんなことがあってもわかりながら挑むアルピニスト。彼は楽しく登攀している姿が素敵だし、よく映像に残せたなーと思う。雪崩にはかなわなかったか、、、
単独登攀だったら、映画を撮っていなかったら、とかたらればのことを思ってしまう。残念ですね😢
単独登頂の25年間。『Marc Are』最高!
毎回最後の食事だからと美味しい
ものを食べる。
パタゴニア、トーレ・エガー山頂まですんでの
所で下山するが最挑戦✨
夢を果たす。
死の恐怖は常にあるがまた登る。
毛布の断熱材が破れ、軽くなったと言って
笑う。
恋人は、climbingしている彼が好き、と。
drugはまやかし。climbingはリアル、と。
マークは、山頂、テントで、今すぐにでも下山して
彼女に会いたい、と。
両親、山の男達にも愛され、心配され。
本人は至って謙虚。
アルゼンチンでは子供に現地語で話す。
山はいいと。
チャレンジの大切さはもちろん、
当たり前の事が大切だよ。と。
自分と向き合う場所が山❓
#アルピニスト を見ました❗️
自分と向き合える場所があるって、とても羨ましく思いました✨
でも、命の駆け引きをしながら、山に挑戦する姿を見ると背筋が凍る思いです😱
彼の正直に生きる姿を見て、勇気をもらいました🎯
自分と向き合うことの大切さを感じた作品です🎥
私みたいに、どこか自分と向き合うことを誤魔化している人には、見てもらいたい映画です🥰
また、スクリーンで見る断崖絶壁は、半端ない迫力でした🤣
ぜひ、大きなスクリーンで、彼の無の心境に共鳴して欲しい作品です👀
#映画好きと繋がりたい
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