「シンプルな生き方」アルピニスト カルヴェロ1952llさんの映画レビュー(感想・評価)
シンプルな生き方
ただひとりで登りたいだけ
純粋に
意味なんて無いのかも
そこに山があるからなのでしょう
彼のことを周りはいろいろ言ったりするでしょうが本人とは何も関係のないこと
やっている事を周りが知らなければ何も言われなのだから
称賛を受けたいわけじゃない
登っている時は頭がスッキリすると彼は言う
きっと地上にいる時の方がはるかに彼には負担が多く辛かったのでしょう
この映画に出てくるあらゆる登山家達の言葉は彼には何の意味もなく、ただただ私達見ている側へ分かりやすく補足しているのでしょう
もしくはドキュメンタリーの基本の構成なのかも
でも彼だけを感じたい、見ていたい
見るというよりも想像する方がしっくりくるかも
『イントゥ・ザ・ワイルド』の彼も何かに突き動かされて荒野へ行った
マークも同様に山へ
誰にも気を使わずソロで
そして全てがフリー
相手は絶対的な大自然、従うしかない
ほんの少し優しい顔を見せてくれた時にだけ登ることができる
そこに山があるから登る
シンプルだけど幼い
彼はずっと幼いままだったのでしょうね
社会が複雑になり過ぎたのかも
彼の親は不運なのだろうか
親不孝な子ではあるが彼の生き方を認めていた親はきっと覚悟していただろう
自分たちよりも先に逝くと
愛する者が幸せな人生をおくれたならそれでいいのかも
駆け足で走り抜けだ人生に見えた風景は
とてもシンプルで素晴らしいものだったのだと私は思う
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