「視点のブレ「この映像は誰が撮ってるか」」女神の継承 水原秀策さんの映画レビュー(感想・評価)
視点のブレ「この映像は誰が撮ってるか」
「ブレアウィッチプロジェクト」+「エクソシスト」+「パラノーマルアクティビティ」みたいな話。やりたいことはよくわかる。
が、残念ながらうまくいってない。
特にフェイクドキュメンタリーの部分が失敗し、雑音にしかなってない。
この手法をやる場合「視点」を厳密にやる必要がある。インタビュー映像を撮ってたあとでいきなり空撮が始まると「この映像、だれが撮ってるんだ?」と考えが頭の中をよぎる。どうみても少人数でやってる撮影隊に空撮なんてできるはずがないのに。
ラストのとこなんてほんと酷かった。「この映像は誰が?」とかいうシーンの連続。さらに怪物が襲ってきてるのにカメラを向けたまま逃げないとか。怖がるより先に段々馬鹿馬鹿しくなってくる。
これがもし普通の映画であれば視点なんて気にならない。空撮があろうが「これは誰が撮った?」なんて思わない。不思議なことに「この映像はドキュメンタリーですよ」と言われると途端に視点が気になってしまう。そこは厳密にやらなきゃダメなんだよ。
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