「呪われた家系」女神の継承 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
呪われた家系
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2021年。
タイ/韓国合作のモキュメンタリー超自然的ホラー映画。
原題は霊媒。
長閑なタイの緑深い農村で、
タイのイサーン地方のドキュメンタリー・クルーが、
地元の神バ・ヤンの霊媒師・ニムに取材。
ニムはウィロイ家は代々巫女(この映画で言う女神)を
輩出する家系で、
ちょうどニムから姪のミンへの引き継ぎ(継承)の時期らしかった。
ドキュメンタリー・クルーは霊に取り憑かれたミンに密着する。
ミンの除霊式の5日前からミンの部屋に監視カメラを設置する。
すると驚くべき行動をミンはとる。
犬を茹でて食べたり、男性を挑発したり
まるでオカルト映画のようである。
監視カメラ映像はグリーン色掛かっていて、暗視ゴーグル映像的である。
まるで「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」のパクりのようだが、
あまり手ぶれせず、臨場感は薄い。
ミンを演じるナリルヤ・グルモンコルペチが可愛らしい容姿なのに
振り切った演技で恐ろしい形相でなりきり方が凄まじい。
ヒンドゥー教の生贄の儀式やカンニバルあるいは吸血鬼・・・
なんでもありで、いささかやり過ぎで散漫に思えてくる。
男性の祈祷師数人による除霊(or女神の受諾式)の映像は美しく
気持ちが高揚したが、見事に失敗する。
その後の顛末はオドロオドロしい。
クルーやニムにまでミンの呪いは狂気を帯びて炸裂して、
終始がつかなくなる。
あの惨劇後、ミンはどうなったのか?
それを一番に知りたい。
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