雄獅少年 ライオン少年のレビュー・感想・評価
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CGの作画は素晴らしい
中国の3DCGアニメ
作画にストーリーもかなりよかった
貧困層の少年チェンが獅子舞の大会に出場するために
仲間をあつめ、獅子舞の大会でトップを目指す内容
ヒロイン・チェンの出番は最初に出てくるが
あまりそこまで出番が多くないように感じた。
仲間たちと師匠の絆のほうが中心に感じた
チェンも師匠も獅子舞をやめた理由が
経済的なものだったので
2000代の中国の格差があるということを感じたが
ここらへんは中国のことに詳しい人なら
別の感想をもつかもしれない。
本選で師匠が代役を務めるところは
ここらへんはコミカルなところが多かったが
個人的にはよかったと思う
獅子舞の動きがかなりアクロバティックで
なんでもありな感じがしたが現実でもあんな感じなのかな
獅子舞競技に高揚!
これは非常に良い!!
獅子舞競技というものを初めて知りましたし、
日本の伝統的な民俗芸能の獅子舞とは違い、
本当に競技というか、決闘に挑むぐらいな気概でいかないと、
コテンパンに打ちのめされそうで、
最初の少女チュンの舞いから、目が釘付けになり、
もう、気持ちが持って行かれました。
中国の貧富の差問題も取り入れつつ、
その境遇や容姿などから上手く生きられていない
チュンや、マオやワン公が、師匠と出会い、獅子舞競技に出る決心をし、
チアンも含め、それぞれに人間として成長して行く姿、
獅子舞が上達して行く姿に、応援しながら「よし、いいぞ!」となり、
獅子舞の見た目や舞うことの美しさにも、とても感動しました。
チュンが、どんどんシュッと男前になって行く姿が、本当に素敵でした。
観終わった後、たいへん高揚し元気になれる作品です。
超ムネアツなんですけどーーー!
これはこれはこれは。
中国作品、初めての満点かも知れないです。と言うか、ムネアツ過ぎて涙止まりませんもん。
シンプルで先読み可能なストーリーです。基本的な建て付けは少年の成長物語りであり、不屈のススメであり、人の輪の物語り。あざとい演出から、随所に「殺し文句」が散りばめられてまして、コレがかなり刺さるし、その刺さり具合が、凄い。破壊力あり過ぎですw
英雄の神に選ばれた、とか。ワタシが後悔してる、とか。踏みつけられて、バカにされるために生まれたんじゃない、とか。
獅子舞大会の決着の画とか、痺れまくりだし。
ストレートに言うと、コレは見逃したら後悔するレベル。今は吹き替え版のみの上映との事ですが、全く違和感はありませんでした。
良かった。
とっても。
ついでに。
日本版主題歌の歌手が、のんなんです。コレが全然イケてる。絶叫シャウト型。最初、誰かと思いました。普段の、のんびりVOICEとのギャップに萌えながら終了でしたw
中国獅子舞といえば「ワンチャイ」を思い出す
昨年地味に字幕版で公開されてた際にも劇場で観て感動したが、日本語吹替版だと細部のニュアンスまできちんと伝わってくるため、より解像度高く楽しめた。
この作品、ストレートな少年の成長譚としても楽しめるが、農村部と都市部の格差だったり出稼ぎ農民が使い捨てにされる苛烈な現代中国社会の歪みを、逃げずに描いている誠実さももっと評価されていいと思う。
ひとむかし前まで「豪華吹替陣」というと、お笑いタレントや人気の若手アイドルが台無しにしてくれてたけど、今はちゃんと花江夏樹や山寺宏一といった人気声優が安定のプロの技を聴かせてくれて本当にありがたい。
作中でも何度か黄飛鴻の名前が出てくるが、中国獅子舞といえばやっぱりジェット・リーのワンチャイを思い出す。
めちゃくちゃ面白い
2023年劇場鑑賞123本目。
吹替しかやっていないので-0.5。これなかったら満点だったんですけどねぇ。声優陣の演技には文句ありませんが、やはり中國語で雰囲気味わいたかったです。
人生ナンバーワン映画がワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地大乱な自分にとってその主人公であるウォン・フェイフォンの名前が出てくるだけでテンション上がります。3作目が獅王争覇で、まさにこの映画のテーマである獅子舞バトルを存分に観ることができるので、この作品で実写だとどうなるんだろうと思った方は是非観てみてください。まぁワイヤーアクション使いまくりなので実際のとは違うと思いますが。
最初はアニメかぁ、せっかくの中国映画なんだから実写で見たかったなと思いましたが、キャラクターがたっていて、これはこれでありだと思いました。ストーリーも号泣という感じではないですがところどころジーンと来る感じで思わぬ良作でした。
輝く獅子、その姿を忘れない
クライマックスが近づくにつれて、感情に昂ぶりが止まらない。サスケの完全制覇まで、あと一つ。それに近い緊張感につつまれる。
中国のアニメーションは、日本のアニメと別の系統樹に向かっているようだ。実写映像の中で、3Dキャラクターがシームレスに動いているように感じる。それでいて、キャラの表情は自然で、動きのぎこちなさは全くない。
もっと驚くのは、アクロバティックな動き。中国雑技団が行なっているかのように華麗で力強く、究極の人間業に見える。このリアル感と地響きのように聞こえる太鼓のリズムが、獅子舞の前に臨場した気分にさせる。
声優は、実力派を揃えただけあって、感情が揺さぶられる。やはり、山寺さんは泣かせるのが上手い。山寺さんきっかけで、涙腺が決壊してしまう。
時代設定がピンとこないが、社会主義国とは名ばかりの格差を目の当たりにする。中国の矛盾に戸惑いを感じながらも、魚屋チームが勝ち上がって行くにつれ、巧みな脚本が、そんなことを忘れさせてしまう。
輝く獅子、その姿を忘れない。
社会の下からの一瞬の夢
すばらしかった……
アニメをつくる人たちは、ボケてないと思いました。
つまり、国家の作り出す物語に騙されていないという意味で。
いや、そう思いたいだけかも知れませんが……
残酷なほどの貧富の差のある今の中国で、内陸部の田舎に生まれ、両親も彼自身も生活のために毎日同じ働くしかなく、都会生まれの人とは違って「自己実現」など無縁の世界に生まれた主人公が、「獅子」になって一瞬の夢を叶えようとする話です。
今の中国そのままに、上へ上へと登ろうとするイメージが獅子舞という伝統芸能を用いて語られるのも唸る設定で、おそらく今の中国で伝統芸能でトップになることは経済的成功を勝ち取るほどの価値はないでしょう。
しかし、貧しい生まれの主人公が登れる可能性のある高みはそれしかなく、まるで貧しさに耐えながら社会を支えている人々の叫びや願いを丸ごと彼が引き受けるかのようにしてあの場所に達する(そして達した途端に落ちる)ことのカタルシスが、見事に演出されていました。
それはある意味、こうした貧富の差を生み出す国家体制への批判も含んでいるように思います。もちろん、それはあからさまには描けないのですが。
ラストがグダグダせずに、余韻を残しつつすっきり終わるのも好感。
日本の吹き替え陣もよかったです。
この日々よ歌になれ
中国アニメ映画のクオリティは年々上がっていっている中、今作のクオリティの高さは予告編からひしひしと伝わってきました。キャラデザがあまり好きなものではなかったので、少しだけ観るのを躊躇っていましたが劇場に飛び込んできました。
スポ根ものとしての完成度がピカイチでした。味わった屈辱を倍返しにするために、仲間と師匠を連れて獅子舞の最高峰の舞台へ向かう…という王道ながらも熱血やストーリーが組み込まれていました。
やさぐれていた友達を上手いこと引き込み、元々獅子舞で活躍してた塩漬け魚の店主を師匠として師事し、体作りから獅子舞とはなんぞやまでみっちり叩き込まれ、貶された大人たちも応援させる側にさせるほど努力を積んで輝く4人の姿が美しかったです。
師匠の奥さんがこれまた良いキャラをしていて、俗に言うツンデレってやつなんですけど、3人を実の子供のように可愛がって育てているところが最高でした。もう後半はツンならどこにいってデレまくってましたが笑
アニメーション技術も素晴らしく、実写じゃないのかと思うくらいのクオリティの高い背景に、アグレッシブに駆け回る獅子舞の躍動感がひしひしと伝わってきましたし、キャラクターの表情もとても豊かなので喜怒哀楽が全て全身に染み渡ってきます。
日本では獅子舞の文化がそこまで無いので、最後の高い棒の上に飛び乗るのではなく、獅子舞の頭を突き刺すという感じで大団円となったのだけは、それでいいのか?と思ってしまいました。
中国の文化的にはこれが大成功なんだと思うんですが、どうせなら危険覚悟であの高い棒の上にたどり着いて欲しかったなと思いました。
とはいえ、「友情・努力・勝利」の三拍子が揃った近年稀に見るスポ根ものを劇場で堪能することができたのは本当に良かったです。のんさんの吹替版主題歌も、今作の最後を彩るにはピッタリだなと思いました。日本アニメの進化とはまた違った形で進化していく中国アニメやなこれからも注目していきたいと思います。
鑑賞日 5/30
鑑賞時間 21:15〜23:10
座席 G-7
何かに打ち込む姿はカッコ良い
私はお祭りに命を懸けるとかお神輿を担ぎにあちこちへ出向く人の気持ちが分からないタチなので、本作もストーリーには期待せず、ポスターの絵が綺麗なので観ることにしました。が、映画館で観ないのはもったいない作品でした。
獅子の動きは緩急があってアジア人ならではのキレの良さがちゃんと表現されていてすごくカッコいいです(ディズニーに出てくるアジア人は動きがひらひらしてたりしますから)
修行する様子はジャッキーチェンの映画みたいです。獅子舞の競技会はサスケみたいで胸アツでした。
また、社会の厳しさや挫折、青春のほろ苦さなんかもあります。
おばさんになると、この作品、地方で貧困から抜け出せずにくすぶってる若者のガス抜きに利用してるんじゃないでしょうね、とか勘ぐりたくなるんですが、題材は昔からの伝統行事なので、余計な事は考えずに楽しんで観るのが正解だと思います。正直、悔しいけど、中国アニメ凄いです。
ストーリーも面白いし、アニメーションもディズニーに負けていないので、もっとたくさんの人に観てもらいたいです。のんのジュディマリみたいな主題歌も良い感じなので、最後まで観てください。
胸熱!エンタメ大傑作!!
今年度No.1と言っても過言では無い作品!!!
驚きの完成度
屈するな。奇跡を起こせ。
素晴らしいCGと 心が打たれるストーリー
のんちゃんが日本語吹き替え版のテーマソングを歌うということで注目していたのですが、見てみたら想像以上の素晴らしいアニメで心が打たれる作品でした。
中国アニメ作品を初めて見たのですが、そのCG作画は日本のアニメ作品やディズニーアニメに引けを取らないどころか、凌駕していると思えるクオリーティーで驚かされました。
ストーリーそのものは一言で言えば、少年が獅子舞に傾倒する中で 逆境の中でも頑張って頂点に駆け上るというものですが、『獅子舞』という日本の祭りで目にするものとは ちょっと違う形なのですが、獅子頭を扱う形や その所作などは日本の獅子舞にも どこかつながるところがある中で 魅力的な作品に仕上がっていました。
主役の少年チュンと同じ名前の少女チュンとの出会いや 田舎の故郷でのマオやワン公といった落ちこぼれ仲間と師匠のチアンとの出会い、そして 彼らを支える チアンの奥さんアジュンの魅力も相まって心が温かくなるストーリーです。
日本では公開映画館の数も少なくあまり注目されていない映画ですが 是非見ていただきたい映画の一つです。
みんな、観てくれー。
凄く良かったです。
アニメの絵が印象的でとてもきれいです。
ストーリーに破綻が無く自然に心を動かされ、今年1番の映画でした。
デコボコ3人組がライオンになりたくて、干物屋のおじさんに獅子舞を教わり、大会出場を目指しますが、貧乏で伴奏用太鼓も買えず、腹づつみ打ちながら練習します。
その後、少年たちに色々ありまして、土壇場でチェン少年が赤獅子を舞った時は、思わず「いけー」と前のめりになりました。
字幕版を観てみたかったです。
封切り後初の日曜日、12時開演でお客が残念ながら6人でした。
声優さんもお上手で観やすくなっているので、万人向けのオススメ作品です。
【"生まれてきたのは、踏みつけられる為ではない!そして高みへの飛翔。"今作品は、中国の貧しき出稼ぎの民の歓声や啼泣が聞こえて来る胸熱なる作品である。】
- ご存じの通り、中国は内部の地域と上海や北京、広州等の大都会との経済的な格差が大きい。故に今作品のチュン少年の両親の様に、大都会に出て家族の為に働き、春節になると大量の土産を持って、故郷に帰るのである。だが、チュン少年の両親は春節にも何年も帰っていない。相当に貧しいのであろう。-
◆感想
・今作品が心に響くのは、チュン少年やマオ少年やワン公少年やかつては、獅子舞のチャンピオンだったチアンと言う、言わば人生の負け組だった人達が、獅子舞を通じ負け組から這い上がろうとする姿がキチンと描かれているからである。
・特に後半、チュン少年の父親が意識不明の大怪我をし、故郷に戻って来た際に、チュン少年がそれまで、獅子舞の練習に励んでいたのに、広州に両親の替わりに出稼ぎに出、彼が大都会で複数のアルバイトをするシーンである。だが、彼は獅子頭だけはしっかりと持って行くのである。
- 辛いアルバイトを複数する掛け持ちする事で、ひ弱だった彼の足腰及び心を更に、鍛え上げたのである。-
◼️白眉のシーン
広州で行われた獅子舞競技会であろう。チュン少年がいない中、マオ少年やワン公少年、チアンがチームを組み競技会に臨む。チアンの技に依り勝ち残るが、45歳のチアンの体力は限界。
そこに、上海でより賃金の高いアルバイトに向かおうとしていたチュン少年が颯爽と現れる。彼の面構えはかつての様なひ弱さや、卑屈なモノでは無く、正に漢の顔なのである。
そして迎えた決勝戦。チュン少年が被る獅子頭は高みにライオンの様に、飛翔するのである・・。
<かつては、チュン少年達を馬鹿にしていた青年達や、競技の相手達もチュン少年とマオ少年の獅子舞を大太鼓を叩いて、鼓舞する姿は染みた。
今作品を製作した孫監督は"真面目に生きる普通の人達に捧げる作品"と述べている。今作品は正にその通りの作品なのである。>
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