「吹替版は物語が飲み込みやすい」雄獅少年 ライオン少年 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
吹替版は物語が飲み込みやすい
試写会で拝見、大変楽しませてもらいました。
少年ジャンプでも忘れられつつある努力・友情・勝利路線。
中華版『がんばれベアーズ』。
シリアスな家族の命の問題から、ちょっとだけラブコメ要素までモリモリに盛り込んだまさに王道少年漫画。
熱い!
灼熱な燃える展開!
さらに農村部、広州、上海の格差まで入っていて、情報量も半端なし。
字幕版(2022年池袋の「電影祭」で鑑賞済み)、吹替版と両方観ましたが、吹替版の方がストンと物語が入ってきてお勧め。
主人公の弱虫チュンが花江夏樹で、諦めの悪さで勝利を引き寄せるところが『鬼滅』の炭治郎とイメージが重なる。
一度夢を諦めた元天才な獅子舞の師匠が山寺宏一、チームメンバーが山口勝平に落合福嗣、老人に千葉繁と、ほぼ完璧な布陣。
難点は、吊り目や猿顔など「欧米人が抱く中国人・アジア人のイメージ」により過ぎたキャラクターデザインってところかな。
ここに抵抗さえなければ、かなり上質なエンタメ作品として楽しめるはず。
日本語吹替版主題歌の、のん新曲「この日々よ歌になれ」もハマっていて、最後まで楽しめましたよ。
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