ピアノ ウクライナの尊厳を守る闘いのレビュー・感想・評価
全3件を表示
自由、独立への情念。
ウクライナ国内で作られたドキュメントらしいので、この揉め事の経緯や後始末などなにも語られて居ません、要注意。2014親ロシア派大統領が失脚、亡命したユーロ マイダン革命時の出来事ですが、ウクライナ人の独立への不屈の情念は今回の戦争に繋がるなと思いました。
政府と国民のぶつかり合いのバリケードに使われていた一台(?)のピアノと人のはなし。
なかなか上手い女の子と壊れたピアノを修理調律するお爺ちゃん。あまり弾きたがらないプロのピアニスト。ピアノを弾いた3人のなかでずっと目出し帽を被った男性の話が一番エグい。
自由を勝ち取るということ
7年前に制作されたウクライナのドキュメンタリー
2014年、親ロシアのヤヌコビッチ政権をウクライナ市民が打倒したユーロ・マイダン革命の最前線で、バリケードの材料になりそうになってたピアノに纏わる実話
作中でも大合唱が起こるウクライナ国歌、ロシア帝政崩壊後の独立時に採用され、ソビエト連邦崩壊後の独立時に再採用されたらしく、その歌詞がこんな感じ
> ウクライナの栄光も自由もいまだ滅びず
> 若き兄弟たちよ、我らに運命はいまだ微笑むだろう
> 我らが敵は日の前の露のごとく亡びるだろう
> 兄弟たちよ、我らは我らの地を治めよう
> 我らは自由のために魂と身体を捧げ
> 兄弟たちよ、我らがコサックの氏族であることを示そう
この革命の反動がいまの戦争な訳だけど、ニュースで見るウクライナの人たちにまったくヒヨってる感じがないのもむべなるかな
なんせずっとこれ歌ってきてんだし、このときに流した血だってまだ記憶の中じゃ乾いてないだろうから
『ウィンター・オン・ファイヤー ウクライナ、自由への闘い』と併せて鑑賞したい、音楽が勇気を鼓舞するさまが胸を掻きむしる力強い作品
親ロシア派のヤヌコーヴィチ政権に対応する市民らによってバリケードとして独立広場に持ち込まれたピアノを見つけた音楽学校の学生アントネッタが奏でるウクライナ国歌やショパンが自由を求めて戦うべく広場に集まった市民の勇気を鼓舞するさまに胸を掻きむしられました。アントネッタらが奏でる旋律と大音量で鳴らされるロシアのポップスがぶつかり合う場面はさながら銃撃戦のよう、“朝日に散る霧のごとく 敵は消え失せるだろう 我らが自らの手で自由の土地を治めるのだ“と高らかに歌う人々の姿は今まさに我々が目に焼き付けなければいけないと思います。『ウィンター・オン・ファイヤー ウクライナ、自由への闘い』と併せて鑑賞すべき作品です。
全3件を表示