「ここまで愛されたら幸せだな」あちらにいる鬼 ニョロさんの映画レビュー(感想・評価)
ここまで愛されたら幸せだな
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作家とその妻と愛人、よくある三角関係で愛憎渦巻く話かと思ったら、妙に爽やかな感じなのが不思議だ。
おそらくこの妻がなんともいえない雰囲気がある。
浮気ばかり繰り返す夫の尻拭いまでするのだが、これは夫は自分がいないとダメだという自負が支えている気がした。そして愛人も、2人の関係を尊重するからこそ、生きながら死ぬ、出家という選択をするのだ。どちらかが死なないと別れられない、男が死んでしまうのは嫌だ、だから出家する。究極の愛があった。
臨終の床でその2人に看取ってもらうなんて、めちゃ幸せな男だなぁと思った。
瀬戸内寂聴役の寺島しのぶ、素晴らしかった。
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