ゴールデンカムイのレビュー・感想・評価
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稀に見る良質な実写化
アニメや漫画の実写化と言うと、ほぼ駄作の宝庫でしたが、これは稀に見る良質な実写化でした。
特に鶴見中尉、土方歳三辺りは素晴らしかったです。
あと、今作ではちょい役でしたが永倉新八も再現度が高かったです。
原作では笑いどころが多かったですけど、実写ではだいぶ控えめにされてました。
気になるところもいくつかあり、アシリパさんと白石は違和感がちょっと。
あと、個人的に一番残念だった点はアシリパさんの弓の引き方ですかね。
あの引きしろだとクマに刺さるどころか、5mも飛ばずに足元にぽとりと落ちるんじゃないかと...
とはいえ、作品全体としては良作なんで、次回作が待ち遠しいですね。
ところで、何部作なのかと言うところに言及が無いですけど、どのくらい続くんでしょう。
原作の長さから言って4部作以上になるのかなぁ?
シリーズ化嬉しい!
登場人物の再現性が高く、個人的には特にアシㇼパさんと鶴見中尉が良かったです。
山田杏奈さんはかなり変顔の練習をしたのでしょうか?その再現性も高く楽しませていただきました。
ラストに今後の登場キャラクターが瞬間的に紹介されたので、これからの展開への期待が高まりました。
全5-6話にはなるのでしょうか?続きも楽しみにしていますので、役者さんをはじめスタッフの皆様には、引き続き気合いの入った作品作りを期待したいです。
妥協のない再現度
原作は好きだけれど映画はあまり期待しないでおこうと思いつつ見に行きましたが、
冒頭からの怒涛のアクション、美しい映像にすっかり引き込まれました。
特にコタンの再現には息を飲みました。もうアニメ化までしたんだから映画まで作らなくても、と思ってましたが当時の建物や小物、人の営みをこうして忠実に再現する試みは歴史を知るうえでも映像化は重要なんだなと思いました。
ただ原作に忠実に作るということは原作を知っている者からすると次の展開が分かってしまうのでそこが悲しいところ。それでも見に行って本当に良かったです。
次作も期待しています。
そこを再現するとは‥
杉本がフチに味噌(オソマ)を渡して、トゥレンペにお供えするシーンがちゃんとあった。
守護霊を信じるアイヌの精神性を表現するには欠かせないシーンだと思ったが、まさかその後のアシリパさんがストゥを持って立っている姿と、フチがその姿を見てホッコリしてるシーンまで再現するとは‥。
擬態語が表現出来ない実写でさすがにこのシーンはないだろうと勝手に寂しがっていたけど、あって良かった!
擬態語といえば、シライシが杉本救出のために鉄格子を潜り抜けてくるシーン。
原作では「ヌッタァァ」とやってくるが、その辺はどうだろうと気になっていたけど、矢本さんのシライシはちゃんとヌッタァァしていた!
擬態語も漏らさず再現しようとする原作愛溢れる製作陣には感謝しかない。
尾形との初バトルでの銃剣をクルッとして持ち直すシーンは原作そのもの過ぎて、これ以外の正解は絶対ないだろうと思う出来でした。
ちなみに私は、しょっぱなの二〇三高地で
「あぁ、自分らの先祖達はこうやって命懸けで日本を守ってたんだなぁ‥」
と思っただけでひと泣きしました。
涙腺が弱いので。
それは多分戦場シーンの迫力が桁違いで、実際の映像ではと感じさせる程の出来だったからだと思います。
目がほとんど見えない梅ちゃんの元にトラジの骨を還しに行ったシーンもしっかり描かれていた。
梅ちゃんの「あなた、どなた?」でまた涙腺崩壊。
あと二階堂兄弟にドロップキック炸裂も最高でした。
その後の鶴見さんの「はらわたを盗みよった」というセリフも原作通りだし、物理的に可能なものは再現するし、物理的に無理なものはCGを駆使してでも再現するという気概を感じました。
それだけで勝手に涙が。
みんなと全然違うポイントでも泣いて鼻をすすっていたので、少し恥ずかしかったです。
尺の関係や再現可能性の問題で多少の改変はあるものの、全く気にならなかった。
改悪にならないように細心の注意を払って改変していることは伝わった。
ほぼ原作通り。
原作通りなもんだから、次回作に期待すると同時に、「あのシーンはPG12では対応出来ないのではないか‥」などとこの先の展開を少し心配したり。
でもこれは今作のクオリティが高いゆえの心配であり、評価が下がる要因ではないです。
原作で笑ったシーンも原作と同じ熱量で笑えたし、熱くなるシーンも泣けるシーンも然り、近年の映画の最高傑作だと思いました。
エンドロール時に二段階仕込みでシーンを挟み込むのがニクい構成でした。
もはやあれは次回予告でしょ!
今作に1ミリも登場しなかった豪華メンバーが尺短めでバンバン出てきたらもう次回作が観たくて仕方ない!
次は二瓶ごはんや辺見の(優しい‥)、カノの「シライシ、ウシロー」も、インカラマッとシライシの競馬のくだりも‥。
ってことはおやぶぅぅんと姫も出るのか?!
これは期待が膨らみすぎる‥。
実写版ゴールデンカムイは、原作と一緒に楽しむのが一番良いかと思います。
頼むから、全部映画でやってくれ❗️
原作、全巻家にあるのに半分くらいしかまだ読んで無いけど、予告編の山田杏奈さんに一目惚れしたので鑑賞。
傑作です。
なんかこう、原作への愛に満ち溢れてて、
丁寧に映像に収める仕事ぶりに感動しました。
空気がキラキラ光る風景は、
実写でないと見れないし、
二百三高地のシーンは原作以上だし、
飯は美味そうだし、
出てくる役者は、皆ハマってる。
実写化といえばの山﨑賢人さんは、
ちゃんと杉元だったし、キングダム3の時に檄を飛ばす姿は信だった。
この人往年の映画スターのオーラを纏い出した感もあるなぁと思いました。
中々、大作シリーズを並行して、座長を務められる人はいないと思います。
アシリパの山田杏奈さんは、素晴らしかったです。
小熊見てる時の美味しそうな顔、
オソマ顔、素晴らしい。
大自然と共に生きる逞しさ、凛とした透明感、ラストシーンとかの美しいこと。
原作の設定年齢より高い云々とかの懸念を、吹き飛ばす説得力を持って立ってました。
他の方々も素晴らしくて、おいおいなんだこのクオリティってツッコミまくってました。
原作の特色でもあるアイヌ文化の説明部分を、控えめにしないと活劇の推進力が減るので、
どうするのかなあって思ってたら、
衣装やセット、風景で補って物語を進めてて凄く良かったです。
個人的には描写が、もう少しグロくても大丈夫かな。
ただ一つ嫌な予感がするのは、
WOWOW製作って、まさか続きは配信ドラマにってならないかって事かなぁ〜
このクオリティーを保って映画で完走して下さい❗️
活劇のテンポの為に、泣く泣くカットした原作のアイヌ文化や風土を説明する描写をタップリ足して、配信ドラマ化を並行させて、2度美味しいシリーズってどう❓
とりあえず、もう一回見てくる。
邦画の実写化として素晴らしい
IMAX鑑賞。アニメで予習して行きましたが、上手い区切りでラストを迎えとても良かったです。冒頭の二〇三高地の戦いは、思ったより迫力があり、1番の見どころ!山崎賢人さんの体が仕上がっていて、役者魂を感じました。郷敦君の尾形も期待どおりでgoodです!後半のソリ🛷シーンも見どころで、アレンジが加られて良かった。あの走ってた場所、去年札幌に行った時に訪れた、北海道開拓の村ですね!流石に「レヴェナント」には及ばないけど、クマ🐻も怖かった!それと狼🐺の顔のシーン、ちゃんとあったわ。邦画の実写化として、素晴らしいと思いました。
導入編でした
一話完結の映画化と思ってみましたが、
実は、導入部分だけでした。
続編があるかないかは、この映画の興行状況しだいでしょうか
沈黙の艦隊と同じ感じですね
キャストも重複している人もいるような
さて、この映画は、2時間超えですが、時間を感じさせない
よいテンポでの展開でした
山田杏奈ちゃんの代表作になるでしょう
続編が楽しみです
広大な大雪原、北海道が戦場に変わる時・・・
漫画もアニメも見てません。
面白いっていう噂は聞いていたので、興味は合ったんですが、機会がなくて・・・
今回実写映画で初めてこの作品の世界を知りましたが、メチャクチャ面白いじゃないですか!一発で虜になっちゃいました。
個性的なキャラクター、原作に寄せてるんだろうなって感じはヒシヒシと伝わるんですが、何しろ元を知りませんから。素直に楽しめた次第です。
主役の山崎さん、せんが細いとか言われてたみたいですけど、なかなかどうして。しっかり不死身の杉元になってました。
「キングダム」のシンがハマり役で、そのイメージがついちゃうのかなって、思ってましたが、この杉元もシリーズ化されそうですね。自分としては、ジョジョの続きが見たかったんですが、これは無理かな。
玉木さんのコスプレ度もスゴいですね。まさに狂気に満ちた軍人を魅せてくれました。
他にも、舘さんの土方歳三とか、おでこが四角い人とか、個性的な面々がそれぞれのキャラで見せてくれました。
自分が特に魅せられたのは、山田杏奈さんのアシリパですね。
アイヌに詳しいわけではありませんが、彼女がアイヌの人にしか見えませんでした。おまけに可愛いし、カッコいいし、面白いし。えっ、この子ってこんなに魅力的だった!驚きでメロメロです。今後が楽しみ。
そして、本編。
日露戦争の激戦シーンや熊との死闘、陸軍軍人とのバトルと、興奮しまくりのアクションシーンが満載です。
そのうえ、本筋は金塊の争奪戦ですから、ドキドキワクワクが止まらない。
こちらも、これからが楽しみです。
エンディングもまた良いですね。
ACIDMANの歌が耳に残ります。
そして、アシリパが可愛かった。
確かに面白い アクション エンタメ力作。 しかし暗雲が・・
本作は人気コミックの根拠あるから エンタメとして面白いです。お宝争奪戦 アイヌの方々のグルメ良い
セットも力作 VFXCGもいい感じ。
ただ 公開の翌日 土曜日夜🌉【レイトショーでは無いです】のIMAXの器 で観客30人ほど
本作鑑みるに 今後ビジネスモデルとして 映画館で数週間 そのあと配信で というのが・・
なんか 「沈黙の艦隊」より面白いけど なんか似てるなぁ
個人的な想いで申し訳ないです。
昭和の大名作 VFXCG無かった時代の戦争映画名作
「二百三高地」 さだまさし 防人の歌 夏目雅子 あおい輝彦 、イヤ 丹波哲郎、仲代達也 か
以来の・・二百三高地 日露戦争 久しぶり に血湧き肉踊った。
当時の日本軍の制服は素晴らしいね。制帽といいまずカタチから 制帽のブックマーカー 購入してしまったヨ
脇道に逸れるけど 墓🪦マニアの人はほぼいないだろから気づかれてないけど そこらへんの 路傍の 廃れて放置されてる墓石🪦実は 日露戦争没が すごい多いのです。第二次世界大戦太平洋戦争と違い 本土は安泰だったから 手厚く葬らられてるみたい。
あと私 会社の🏢関係で北海道は馴染み。お久しぶり北海道 特に 小樽というのがイイよね。
札幌函館と違って 小樽は明治大正時代が全盛期だから 味がある古都なのですよ。
寿司屋横丁論争 裕次郎記念館 ・・・ホント 世の中は移ろいゆくよネ 刹那
ただ 小樽は もう少し 傾斜してる記憶が・・・
展開の早い 画面変化のアクセントが良い 金塊争奪 バトルアクション ホラー的要素 コメディ的要素もある
キャラ立っててわかりやすい。山﨑賢人さん 山田杏奈さん 眞栄田郷敦さん 等熱演
個人的には玉木宏さんの中尉の額から樹液❓ と 実際にも同様の人物が存在してた 勝矢さん演じる牛山辰馬
が良かった。しっかし工藤阿須加さんは 年経るごとに プロ野球のお父さんに似てきてるね
何よりも 本作は 北海道中心の撮影 VFXCG駆使 アイヌの方々へのリスペクト🫡細かい描写が素晴らしい
食事シーンが面白い🤣
前提知識として 秀逸な事前の無料フライヤー【人物相関図あり】又は ホームページ見とけば
コミック馴染みなくても 十分楽しめます。金塊争奪 ワクワク☺️
しかし ソリ🛷の上で戦っているあたりから 私の脳内に暗雲が・・コレって収束に全然向かってないような・・・
でもイイよ 書店かAmazonでコミック31巻の最終巻だけ買えるかな❓
・オオカミ🐺と小熊🐻はカワユイ😍
・網走監獄の主役級がミステリアス
・北海道住んでた人ならわかるけど 北海道の自然はもっとスケールがデカいです。羊蹄山付近だけでもわかる
・二百三高地のトーチカというか塹壕というか窪みは 元祖二百三高地の映画とか 実際の写真ではもっと深いような
という発見あったズラ
有料🈶パンフは 読みやすくて 疲れない良いパンフ コラム評論が無いとも言う。でも内容は十分。
エンディング曲への繋ぎも良かったですよ。
ファン向け?
原作既読。
ストーリーやキャラは原作に忠実です。どちらかというと、原作を一切知らない一般客より、かなり原作ファンに寄せてきた感がありますね。原作を知ってる映画ファンからすると、なんか忠実すぎて、もっと映画らしい、大胆なアレンジがあっても良かったかもれない!などと贅沢な事を思いました。まあ、元が面白いから下手にいじれないよね。逆にグロや残虐描写がマイルドになってるし。
ストーリーはもちろん、面白いのです。漫画原作映画化男、山崎賢人もさすがのアクションで、キングダムでなくてちゃんと杉本になってるのは感心しました。
ある程度端折らないと、3部作くらいで終わらないよ。
レタラ🐺と白石。二階堂と月島。
私の心つかんだ人並べてみました。
すばらしい銀色の毛並みのレタラ🐺。つい、ぬいぐるみ買う。
白石は白石だなっ!矢本エッセンスがアニメ白石にイイ味つけて、新しい白石だと思ったけど、ソレがかえって白石らしさを強く出してたと思う。白石らしさって何?うまく言えないけれど。
二階堂たちはイイ。イカレ具合が不気味でよかった。柳さん、イイ俳優さんですね。応援しよう。
そして、月島ぁ〜!セリフ少ないのに、私の心をつかみました!はじめちゃん。
杉本の入浴シーンはなかなかイイ身体でびっくり(@_@;)
尾形ゴードンはもっと見たかったわ。
癖つよキャラクターのごった煮漫画をよくぞここまで!とても楽しかった。特に戦いは力が入って迫力あった。ココは映画にしてよかったところかなと。
次回作にむけて?一つお願いはもっと服は使いこんで、よれたり、泥や血で汚れたりしてて欲しい。本物にこだわって作ったならなおさら。せっかく作ったのにもったいないんだけど、ココだけ惜しい気がしました。
おそらく手洗いで絞って乾かし数枚交換で着替えていた生活だったろうから。もう何年もおんなじ物を着ているんだと思います。洗濯機で洗いアイロンかけたおろしたてな感じをもう少しなんとか……
次回作ある?私は推しの鯉登少尉が出てくるまで応援します!もす。
原作ファンにも原作未読の方にも絶対観てほしい、超大作
実写化発表時は阿鼻叫喚だったネットの反応が、みんな騙されてるか脅されてるんじゃないかってくらい絶賛の嵐になっているのも大納得。ごめんなさい、私も発表時「個人的には複雑ですが、それでファンの裾野が広がるならいいと思います」とか達観コメントしてて…
開幕5分にしてどれだけ丁寧に愛をもって製作されたかが伝わってきて涙してた。間違いなく最高の実写化。
原作ファンだからこそ喜びがひとしおだった部分は勿論あるけれど、一度原作未読にまで記憶を巻き戻してこの映画を見てみたい。
何が凄いって、原作を忠実に実体化しつつも、アニメ(の声)で既にファンのイメージが固まってるのにも寄せてきて違和感がない神がかったキャスティング、さらには実写オリジナルの場面や演出、脚本が、作品をより魅力的に、万人に伝わりやすくしているところだと思う。
この丁寧さで全編実写化したら完結まで10年くらいかかってしまうんじゃないかと思うけど、どうか最後まで走り抜けてほしい…あのシーンやこのシーンを現実に見てみたい…もし資金が足りなくなったら微額ながら私の私財を全額寄付してもいい…
原作ファンにも原作未読の方にも絶対観てほしい、超大作。
海外には難しいジャンルだと思うけど、どうか配給されますように。この傑作を観ないのは勿体なさすぎる。
日本映画史を代表する一作の幕開けだと信じてる。
満足度高い。早く続きを出して
よかった。
実写批判派だけど今回の実写は本当によかった😭
続き早く見たいから早く作ってください。
期待してます。
この実写化は大正解!
原作もアニメも理解した上で、実写化については多少の不安はありましたが、キャストさんの演技も脚本もCGも非常に良かったです。当然続編もあるかと思っておりましたが、今後も期待できそうです。
わくわくで面白すぎた‼︎
アニメで観ていた金カム。コミックは読んで無い。
IMAXで観るのを楽しみにしてた。結果は期待を裏切らないキャスティングとストーリー。
実写化の杉元もアシリパも、その他濃いキャラも全て良かった!
アクションもとても良い。レタラが好きだが、とてもかっこよかった!
北海道の雪景色もスクリーンで観るとキレイ。
もう一度観に行きたい。
思ったより良かった!アクション多め!
ゴールデンカムイの実写。アニメ・漫画は見てます。
ということで、正直あまり期待はしていなかった。
けれど、期待以上に良かった!
配役もほぼ完璧だし、ストーリーもやや矢継ぎ早かな?とは思ったものの、大切なところや見せたいところは丁寧に説明している。初めての人も結構ついていけると思う!アクションシーンはかっこいいし、バトルは見所満載!
ギャグも所々にあって笑えるところもあり!
結構原作に忠実でかつ、アクションかっこよく面白さも踏まえていて実写化の中でもかなりいい方だと思う!
ただ、時間的に仕方ないけどもう少しゆっくり進んで欲しい所もあったし、ギャグももう少し多いと嬉しかったかな。やっぱりアニメと見比べてしまう自分がいてアニメの完成度が高かったが故に、、、。
でも、総合的に面白いし1度は見て欲しい!
あとは、アシㇼパさんが可愛くて、佐一がカッコイイ!
最初から最後までずっとおもしろい!!
大ヒット漫画「ゴールデンカムイ」の実写化作品ということで、原作未読ながら予告に興味をそそられ、公開2日目に鑑賞してきました。率直に言って最高でした!
ストーリーは、日露戦争を生き残った杉元佐一が、ある目的のために北海道で砂金採りをしていた時、「のっぺら坊」と呼ばれる男がアイヌ民族から莫大な金塊を奪ってどこかに隠して投獄され、その在処は示す暗号を24人の囚人に刺青として彫って脱獄させたことを知り、偶然出会ったアイヌの娘・アシリパとともに、陸軍・鶴見中尉や元新選組・土方歳三らを相手取り、金塊争奪戦に身を投じていくというもの。
まずは冒頭の二百三高地での戦闘シーン。おびただしい数の戦死者を出したことを納得させる、圧巻の映像表現に息を飲みます。さらに、そんな激戦の中、いくつもの傷を負いながらも大立ち回りをする「不死身の杉元」の姿が、強く印象づけられます。そこから舞台を北海道に移し、金塊捜索のきっかけ、アシリパとの出会い、さまざまなライバル登場と流れるように描く見事な立ち上がりで、あっという間に作品世界に引き込まれます。
以降の話の運びもテンポがよく、さらに随所にアクションシーンを取り入れ、全く飽きさせません。しかもそのアクションも見応え十分!ヒグマ相手の死闘、軍人相手の近接格闘、拘束状態からの逆襲、馬とのチェイス、そりの上でのアクロバティックな戦闘と、工夫を凝らしたアクションで楽しませてくれます。
さらに終盤では、杉元が金を必要とするそもそもの動機やバックボーンが描かれ、これが冒頭の二百三高地の戦闘につながる伏線回収となっています。そんな巧みなストーリーラインにも唸らされます。その一方で、コミカルなシーンも適度に散りばめ、緩急の付け方も絶妙です。特にオソマのくだりは最後の最後まで引っ張っていて、実に楽しいです。
魅力的な物語を描く舞台として、北海道の大自然がこれまた見事にスクリーンを彩ります。そして、そこに暮らすアイヌの人々の文化を折り触れて紹介し、物語の世界観を豊かに演出しています。作品世界を成立させるためにもはや不可欠となったCGやVFXも、目の肥えた人ならいざ知らず、自分にはハリウッド作品にも遜色ない出来栄えに映りました。日本でこれだけのクオリティの作品を創れることが素直にうれしいです。
登場人物も、脱獄の白石を始め、鶴見中尉、土方歳三、牛山、のっぺら坊など、それぞれにキャラが立っていて、今後のストーリーにどう絡んでくるのか楽しみでなりません。続きが早く観たすぎます!
主演は山崎賢人くんで、漫画の実写化ならこの人に任せておけば間違いありません。本作でも抜群の身体能力を発揮して、不死身の杉元を具現化しています。共演の山田杏奈さんも、その初々しさがアシリパにハマっています。コメディリリーフの矢本悠馬さんも持ち味を発揮し、特殊メイクの玉木宏さんもいい味を出しています。他に、舘ひろしさん、大谷亮平さん、勝矢さん、眞栄田郷敦くん、工藤阿須加くん、高畑充希さん、マキタスポーツさんら、豪華な顔ぶれが脇を固めます。
全773件中、621~640件目を表示