「アシㇼパさんがそこにいる。」ゴールデンカムイ ジョン・ライダーさんの映画レビュー(感想・評価)
アシㇼパさんがそこにいる。
スクリーンの中にアシリパさんがいました。
いくぶん老けてはいましたが、まさにアシリパさんでした。
配役の山田杏奈さんという女優さんをよく存じ上げておらず、また他でお見かけした事もないので変な先入観もなく初見がアシリパさんという事で、私にはアシリパさん以外の何物でもない様に写りました。
演技・佇まい、そして声。声はアニメ版を彷彿とさせるものがあり其処もイメージそのままな雰囲気を醸し出しています。ティザーを見た分にはアシリパさんのキャスティングが、なんか老けてんな・・・と、一番不安だったのですが、蓋を開けてみれば一番ベストマッチだったのではないでしょうか。変顔も頑張ってます。
ストーリーは漫画そのままなのでなんの問題もありません。
他の配役はよく知った役者さん達ですので皆さんよく頑張ってるなという感じですが、杉本がちょっと違うかな・・・。といっても皆さんキャラの再限度が素晴らし過ぎるので期待値が高くなり過ぎているだけで、その中にあって杉本っぽさが足りない、雰囲気が違うかなというレベルです。
なにしろ原作やアニメ版のファンなら必見でしょう。
ただ今作は、ほんとうに前哨戦レベルなので今回一応登場した谷垣や尾形、土方歳三・永倉新八などなどの旨味を味わう前に終わってしまいます。
このテンポだと最終話までやるのにあと何本かかるのやら・・・おそらく原作からは大分端折らないと少なくとも5本は必要でしょう。
個人的に気に入らなかった点。
BGM、サウンドトラックが場面を極度に盛り上げる為だったり、サウンドで視聴者の感情を揺さぶろうという思惑が見え見えの大仰なものという、邦画がよくやる典型的でダメな音楽の使い方が本作でも踏襲されていました。個人的にこれが萎えるんですよね・・・。
邦画ってやたらBGM使い過ぎ。
あとスタッフロールでかかる主題歌?あのうるさいJRock。まじでうるさいだけ。本編とな何も関係ない様なただのJRockとかいらない。
あともうひとつ。
今回ゴールデンカムイを全く知らない相方と同伴しましたが、相方は若干ついていけれてませんでした。自分は原作ファンですので谷垣や尾形などなど重要キャラという事をしっていますが、全く予備知識がないと誰が主要キャラなのかまたそのその相関などが分りにくい様で、見終わった後に説明する羽目になりました・・・。