「我が使命を天に問う」ゴールデンカムイ 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)
我が使命を天に問う
山に山のカムイあり。河に河のカムイあり。大地と共に生きるアイヌの民は、あまねくカムイに畏怖と、謝意を捧げ、カムイに生かされ、カムイと共に生きる。だとしたら、大地より掘り起こされた金色のカムイは、倭人(シャモ?)に、何をもたらすとお考えですか?。
原作未読なので、好き放題書かせて頂きます。
玉木宏にシビれました。あの人、どちらかと云えばいい人キャラの役まわりなので、嬉しそうにキ◯ガイキャラしてるのが刺激的。観ているこちらまで、脳から汁がごぼれそうです。
原作は完結しているの?。かつて原作を如何にアレンジするかが、映画化の見どころでしたが、トレンドは如何に原作に近づけるかが興行の鍵になるとか。その原作を一コマも見ていない私でも楽しめたのは、それはそれで凄いと思います。
原作愛が、全くない私がこの映画を観るのも、カムイの思し召しなのでしょう。それが、私の役割かな。実は別の映画を観るつもりが、時間の都合で観ただけのこと。ちょっと残念なのは、アクションシーンは派手なのに、緊張感が無い。「プライベートライアン」の冒頭が如く、誰に生存フラグが挙がっているのか、分からない演出が欲しかった。もちろん原作読めばバレますが、原作にはないエピソードを挿してでも、もう少しヒトの死に敏感な感覚を添えて欲しかった。それが無いと、せっかくの映像が、対マン形式のアクションゲームを映像化したような感覚に…。私が「キングダム」を評価しない理由です。
何だか「もののけ姫」の実写版を観ているような気分でしたが、この先どうなるのかしらと思わせる造りは、映画としての勝利だと思います。今後の健闘を祈ります。
「セディク・バレ」
アイヌの民と、蒋介石が足を踏入れる前から、台湾で暮らす民(高砂族?)の皆さんには、共通する風習があるようです。全てが同じではありませんが、共通する理由を想像しながら、併せご覧下さい。きっと何かがあるはず。貴方だけのゴールデンカムイが現れるかもね。