劇場公開日 2023年5月5日

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EO イーオーのレビュー・感想・評価

全84件中、21~40件目を表示

4.0EOが行きたい場所とは?

2024年1月2日
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鑑賞方法:VOD
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雨雲模様

3.0オトナ向けの環境アート系

2023年10月24日
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鑑賞方法:映画館

“動物愛護”の名の元に、翻弄される一匹のロバの物語。
愛してくれる人と引き離され、生まれ育った場所から色々な施設へ、
転々とさせられる理不尽さ。

言葉を使わないロバの目線で淡々と描かれるのでセリフはそれほどありません。

赤と黒の光の明滅が印象的で、壮大な景色と音楽でアート感あります。

もの言わぬ動物が酷い目に合され続けるなんて…絶対泣く
そう思っていたけれど、実際は意外と涙は出なくて、EOの眼差しの他に、
人間に世話されている馬、毛皮を取るために飼われている狐。

どの動物も幸せそうには見えない。

EOが現れるのが唐突な場面も多々あったけれど、ファンタジーっぽさも必要だよね。

エンドロールの最後に、
「本作は動物と自然の愛から生まれました。撮影でいかなる動物も傷つけていません。」
そして、EOを演じた6匹のロバさんがクレジットが。
主役だからと1匹を追いかけまわして撮影したわけじゃなく、
動物のペースを大切に、大切に扱っていたんだなと確認できてほっとした。

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kinako-cat

4.0無垢なロバの視点で描く映像が、意外に前衛的で驚かされる一作

2023年8月1日
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鑑賞方法:映画館

一頭のロバがさまよう最中に出会った人々が、ある種勝手に騒動やドラマを繰り広げるという、一種の「彷徨もの」と呼んでも良いような種類の作品です。

無垢なロバの視点から人間社会を描くということで、もちろんそこには文明批判の視点も含まれているのですが、撮影監督ミハウ・ディメクが描くロバ”EO”の見る世界は、時に前衛的だったり、実験映画のようでもあったりして、むしろ人工性をばりばりに打ち出しています。かわいいロバのつぶらな瞳を愛でたいと劇場に足を運んだ人の中には、度肝を抜かれる人もいるでしょう(もちろん、かわいいロバの姿もたっぷり堪能できるのですが)。

ロバが主人公であるなど、本作はイエジー・スコリモフスキ監督が原案としたと表明している、ロベール・ブレッソン監督の『バルタザールはどこへ行く』(1966)の物語的骨格を忠実に引き継いでいます。さらに、彷徨した先で生じる事件を描いていくというリニアな構成と新奇性の高い映像の組み合わせという点では、『異端の鳥』(2019)も連想させます。無垢なるものに対する人間社会の暴力的な介入という面でも。

公式ホームページには、ロバ牧場のリンクも貼ってあるんだけど、本作見た後で心置きなくロバを愛でることができるかというと、ちょっと複雑な気分…。

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yui

3.5ロバさんの幸せって。

2023年7月22日
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鑑賞方法:映画館

予告映像の幻想的な色と空間に惹かれて鑑賞。ロバって本来どういう動物だっけと考えながら、意志を持つ脱走の旅路のあまりに不穏な幻想と悲しみを大きな瞳と共に延々と見つめ不本意なラストへ。人間愚かしや。ドローン撮影な場面は酔うわ。。

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chargedpillow

1.5あらすじは正しく記載して欲しい(切です)

2023年7月12日
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みき

4.0ロバの目線を通して描く現代の寓話

2023年7月11日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

 ロバのEOのつぶらな瞳が非常に印象的な映画である。果たしてその瞳には、人間の醜い争いや理不尽な行為がどのように映ったのだろうか?物言わぬ動物ゆえに澄んだその瞳が雄弁に語る。鏡が人の心を映すが如く、そこにはきっと人と世界の真実の姿があったのだろう。

 本作はロベール・ブレッソンの「バルタザールどこへいく」をモティーフに、ポーランドの鬼才イェジー・スコリモフスキが製作、監督、共同脚本を務めて撮り上げた作品である。

 確かに「バルタザール~」の影響をかなり受けているように見えるが、ミニマリストの作家ブレッソンに比べるとスコリモフスキはどちらかと言うと映像派作家である。所々に幻想的な映像やシュールなシーン、人間の目線では決して捉えることができないような大自然の神秘的な美しさを配しながら寓話性に満ちたドラマに仕立てている。

 例えば、真っ赤なトーンが横溢するオープニングシーンからして一種異様な禍々しさを感じるのだが、以降も”赤”は様々な場面で印象的な使われ方をしている。
 カサンドラとの再会シーンでは、彼女の顔をバイクのテールランプが真っ赤に染め上げ、かつての純粋さが失われてしまったことを鮮烈に表現している。中盤の森、風車等を捉えた空撮映像、4本足のロボットの悪夢。後半では家畜を運ぶトラックの内装が真っ赤な照明で染め上げられていた。

 他にも、本作で面白いと思った映像は幾つもある。
 森の中に迷い込んだEOを狙う狩猟者のレーザー照射には不気味な怖さを覚えるし、古い建造物の地下に突如として現れる長い通路、豪水が滝のように流れるダムのシーンなんかも超然としたシーンで印象に残った。

 こうしたシュールで禍々しいトーンが横溢する本作は、セリフが少ないからこそ余計に寓話性が際立ち、結果として独特な作風の作品になっている。

 一方、物語も軽快に展開され最後まで面白く観れた。
 「バルタザール~」はどちらかと言うと善人と悪人がはっきりとしていたが、この「EO イーオー」は人間の善と悪の二面性を強調した作りになっている所が面白い。
 優しかったカサンドラはサーカス団を辞めてすっかり変わってしまったし、家畜を運ぶトラックドライバー、若いイタリア人司祭も善良な一面を見せる一方で下心や放蕩癖があったりする。こうした二面性は動物にはない人間特有の物だろう。EOがどこまでそれを理解し得たかは謎だが、しかし彼らを見つめるつぶらな瞳はすべてを見透かしているように気がしてならなかった。

 それにしても、あのままサーカス団にいればEOは幸せだったのかもしれない…と思うと、このラストは何とも皮肉的である。彼がサーカス団を追われた原因は、動物愛護団体の批判を受けてのことである。それが結果的に彼を追い詰めてしまったのであるから、何とも居たたまれない話である。

 現実世界に目を向けてみれば、環境保護団体や人権団体等、良かれと思って声を上げる人々がたくさんいる。しかし、彼らの運動が必ずしも世界を正しい方向へ導くとは限らない。作中ではそのあたりの矛盾を明確に提示しているわけではないが、そんなことも考えさせられた。直接関係はないが、昨今の小人プレレスやF1のグリッドガールの件を連想してしまった。

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ありの

4.0新しい映像体験ってこういうのを言うんだね

2023年7月10日
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泣ける

サーカス団で飼われていたロバのEOは、動物愛護団体のありがた迷惑な活動によって法律が変わり、牧場で保護されることになった。
元飼い主の女の子が会いにきてくれた事がきっかけで、女の子の後を追いかけて牧場を抜け出してしまう。

道中に猟師に撃たれたキツネ、サッカーの試合で一方では勝利のロバと持ち上げられて、もう一方の負けたチームから「お前のせいで負けた」とボコボコにされる。
治療されたが、後に奴隷のように労働させられたので逃げ出す。
売られて、移動中のトラックの運ちゃんが良心と下心から少女に食事を与えると、少女をエサにした強盗に殺される。
等など、EOがそこにいるだけで人間が勝手にトラブルを起こし、悲惨な結果が立て続けに起こる。
最後は牛の群れの中で戯れてるのかと思ったら、屠殺場の列に並んでいてオバちゃんに「早く行け」とムチでぶたれて、建物に入っていくところでエンド。

苦難を乗り越えて、最後に飼い主の元へ辿り着く、というようなハッピーエンドの可能性もあるかなと思ったけど、ひたすら本人と関係なく世界が進むという理不尽な展開で終わってしまった。

ロバの視点と心のイメージみたいなものが、新しい世界の見え方のように感じられて、斬新な気分を味わえました。
もう一度見たいと久しぶりに思った。

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ジュンヤ

3.0【人間の愚かさをロバの視点から描いた、超シニカル・ロバ・ロードムービー。道中会った、伯爵夫人を演じたイザペル・ユペールが魔女の如く怖いです・・。】

2023年7月2日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

ー ご存じの通り、ロバと言えば愚鈍の象徴である。だが、今作はそのEOとサーカス団で名付けられたロバの視点から、人間の愚かさを喝破した作品である。-

■サーカス団から”動物愛護”の名の下、連れ出され放浪を余儀なくされるEO。人間の愚行と暴力に満ちた夜の街や山で、屡命の危険に晒される。

◆感想

・鮮烈な丹や、ダムの前でのシーン等可なりアーティスティックな作品である。

・だが、スコリモフスキ監督のメッセージは冒頭のシーンで直ぐに分かる。
ー 動物愛護の名の下、サーカス団を解散させるときに、わざわざ写真を撮らせるお偉いさんたちの姿。-

・サッカーで贔屓のチームが勝った事に喜ぶ人達に、偶々いただけなのに、宴会場に連れていかれて、挙句の果ては相手チームのサポーターの殴り込みを受け、EOも傷つくシーン。

・EOが殺処分された狐たちを運ぶシーン。突然止まったEOは係の男の顔面を蹴り、男は失神。だから、要諦類の後ろに居たら、駄目なんだって!危ないから!

■伯爵夫人を演じたイザペル・ユペールが息子に対し、接するシーンは怖かった。皿を割りながら、息子を責めるイザペル・ユペール。いやあ、堪りませんな。

<ラストのテロップが、コレマタシニカルである。
 ”この映画は動物と自然の愛から産まれました・・。”
 嘘つけ!
 今作は、愚かしき人間の数々の行為をロバ目線で描いたロードムービーなのである。>

<2023年7月2日 刈谷日劇にて鑑賞>

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NOBU

3.5愛玩動物ではないがゆえに

2023年7月2日
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動物放浪映画は数あれど、大抵は元の家族のところに帰るだとか、新しい居場所が見つかるというストーリーの縦軸がある。本作にはそれがなく、eoは常にアテもなく転々としている。
eoの立ち回り先で垣間見える人間模様を、オムニバス的に繋ぐのが彼の役割なのかも知れない。
経済動物であるが故、放浪していればすぐに人間に拾われ自然の厳しさに晒されることはないが、その身柄はやはりど不安定。必ずしも愛情や親切で拾われるとは限らないeoの役割を、犬や猫のではなく「ロバ」にしたのは絶妙なチョイスだと感じた。

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うぐいす

3.5EOからの世界感🤔

2023年6月29日
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悲しい

映像と音楽で魅せられました。
スクリーンで観るのが良かったですね🙌

その一方で、動物バージョンの「異端の鳥」を観ているかの様でした。
動物好きからすると、最後まで面倒見てあげてと心の底から感じますね。
あと、EOと何も絡み無しのイザベルユペールが存在感ありすぎて、少し笑えます👀

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アキより

5.0ロバの瞳に映るもの、映らないもの

2023年6月23日
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悲しい

楽しい

興奮

ただ生きる、その崇高さ、美しさ。
(人)生にストーリーは なくても良い。
映像だけで、眠っている本能が覚醒する、ガツンときた。
世界は厳しくて、優しくて、美しい。
時折挟まれる死の描写。
それは、生あるものが、等しく背負うもの。
ならば何も背負わず、ただ今を生きれば良い。
人間は愚かで、だけど他者を愛する事が出来る。それは物凄い才能だ。

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アメリカの友人

3.5人間の身勝手さが際立つ

2023年6月15日
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悲しい

ロバのロードムービー
無口なEOに対して人間の身勝手さがより際立つ。
動物がたくさんでてくるが、どれもEOを未来を暗示するかのような不安な描写。
心象風景のような映像と派手な音楽も相まって独特の雰囲気の映画になっている。
ラストの絶望感が心に残る

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ひとふで

3.0馴染みはあるのに実物を見ない

2023年6月9日
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悲しい

知的

難しい

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いぱねま

5.0素晴らしい

2023年6月6日
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スコリモフスキーは超人だ。キレッキレのショットと熟練技で、現代の最先端の映画を見せてくれた。現役バリバリの85歳。

「生き返る芸」を披露するサーカスを上から映し、その円環から“EO”の文字が現れるオープニング。EOの瞳の大写し。空中散歩をするようなドローン映像。動物を人格化せずEOの目線で世界を見る、こんな映画は初めてだ。

神は実に様々な形で存在する。宇宙や太陽、流れる透明な水、風、空を飛ぶ鳥、森の生き物、家畜や人間。万物はそれぞれが神が表現する様態のひとつだ。可愛いEOの無垢がそれを見事に物語る。

神は“自然の法則”そのものだから、超能力のような仕方では存在しない。宗教も奇跡も、サーカスの芸と同じでインチキだ。

そして人間は、インチキな神や王のように、動物たちにポジションをわりふって支配しようとする。

誰もかれもが抜きつ抜かれつ一方向に走り続けさせられる虚しい人間社会。科学の発展も止まることを知らない。人間の営みも自然方則のひとつだとすれば、もはやなすすべもないのか。

人間たちに酷い目にあったときにEOが見た4本足の機械の幻覚は、地上から動物がいなくなってしまい、機械が代用品として動き回る恐ろしい世界のイメージを思った。

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Raspberry

3.5動物愛護

2023年6月4日
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主役は、人間の娯楽の為サーカスで酷使されていたロバです。

この映画はロバの視点で描かれます。

毛皮の為や狩りで殺されるキツネ、トラックで屠殺場へ運ばれるブタ…

心が、綺麗だったら、優しかったら、感じるはず。

撮影に使われたキツネは、毛皮農場から救いだされたキツネだそうです。

人間が着飾る為だけにキツネを殺すなんて腐った行為、毛皮なんか着たって心が腐ってるのに。

最後エンドロールで、

“本作は動物と自然への愛から生まれました

撮影で、いかなる動物も傷付けていません”

と出ます。

撮影中、動物達がストレスを感じず楽しく快適に過ごせるよう、獣医がケアし、適切な休憩を取り、気を配ったそうです。

本当に動物を虐殺した、最低最悪ゴミクズ映画『食人族』とは大違い。

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RAIN DOG

3.5ほのぼのと凄惨と。

2023年6月3日
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だいず

4.0ドラマチックなロバの目を通して見る人間は

2023年6月3日
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ロバは愚か者を表すことが多い気がするが、本作を見るとそんなことはない。ロバの憂いを帯びた表情、目に引き込まれそう。
サーカスで暮らしていたが、あちこち連れ去られ、様々な人に出会う。
人間の良い面もあるが愚かな面が多く描かれている。EOの体験する人間の独善的な正義や、不条理さは観ていて辛かった。
ラストもなんでよ〜とちょっと嫌な気持ち。

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いたかわ

3.5動物に、そして人に優しくあれ

2023年5月30日
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ポーランドのイエジー・スコリモフスキ監督の7年ぶりの新作。

ロバの目を通して人間の愚かさを描くということでブレッソンの『バルタザールどこへ行く』を思ったがテイストは全く違った。

こちらはインパクトが強い映像と音でグイグイ押してくる感じ。圧が凄かった。

だだしブレッソン作品の淡々とした容赦のない悲劇に軍配が上がった。

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エロくそチキン2

3.0およげたいやきくん

2023年5月28日
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かばこ

3.0あの人のもとへ。

2023年5月22日
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SAKURAI
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