劇場公開日 2023年5月5日

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「私程度の映画ファンレベル」EO イーオー TWDeraさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5私程度の映画ファンレベル

2023年5月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

最近、幾つかの作品に「目に付く」形で登場が話題(?)のロバ。ついには全編「ロバ目線」という本作『EO イーオー』は賞レースでもかなり話題になっていたこともあり、上映を楽しみにしていました。せっかくなので、トレーラーは勿論のこと、レビューサイトの評判も覗き見ることもせず臨んだわかですが、、、
観終わって、作品に対する複雑な思いのままレビューサイトを巡回(採点のみ確認)してみると、総合評価よりもレビュー付きの方の採点が高めです。判りやすいのはRotten Tomatoesで、TOMATOMETER(映画批評家)97%に対し、AUDIENCE SCORE(一般視聴者)67%。
そもそも、私、本作の監督(・脚本)のイエジー・スコリモフスキ作品は『イレブン・ミニッツ(16)』だけしか鑑賞しておらず、しかも、あまり高い評価を付けていません(正直、内容も忘れています)。ポーランドの「巨匠」と呼ばれ、カンヌの常連でもある監督について、おそらく私程度の映画ファンレベルでは理解しきれていないのでしょう。卑下するわけでなく、正直にそう思います。
物語は終始EOの目線で見ながらすすみます。あるきっかけで自分を愛してくれた女性の手を離れ、居場所を転々とします。作中において度々「動物愛護」が謳われますが、どこに行ってもEOにとって居心地が良さそうには見えません。なんなら偽善的とすら思いますし、「EO目線で見る人間」を観ている私たちは、人間が如何に滑稽で、身勝手で、愚かなことをしているのかを感じざるを得ません。
エンドロール中、Castに見る「EO」には6頭の名前がありましたが、そもそも作中で数頭ロバが画面内に映ると、どれがEOの見分けすら微妙です。そして、ロバって見た目可愛いし、力持ちで健気に働いて、もう嫌いになる余地ないくらいに思いますが、あの奇声だけはひきますね。確かに、夜中にジャングルの奥からあれが聞こえてきたら(他の映画からの引用)怖くてしょうがないw
と、脱線しまくって文字数稼ぎましたが、ご批判を恐れずにつければ、私の評価は「高め」につけても星2つ半でした。(なんか)すいません。

TWDera