別れる決心のレビュー・感想・評価
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惹かれ合う2人と崩壊した捜査
崖から転落した事故に見えたけど、事故ではないと感じた警察のヘジュン 浮かび上がる容疑者、ソレ 指にはめた指輪の跡、老婆のスマホに残っていた記録。 偶然ではなく必然的に海の街で再会するように仕組まれた出会いに込められたソレの心情。 愛を口にしてしまった後の虚しさ。 海の砂浜に孤独な行き場のない気持ちを 感じるストーリーでした。
直接的なシーンが無いのにエロい映画
まあとにかく 監督の美術のこだわりや 何気ない会話に結構深い意味があったり 考察どころが多いのでわけわからん言って つまらないって人と これは凄いって言う人にハッキリ別れる作品だと思います 変なユーモアあって笑えるし あなたの未解決事件になりたいって言ってたけど 正にラストは女の完全勝利でしたね これも 自分が前に書いた お主ナトゥはご存じか に かなり書いてるので そちらを参考にして下さい あと アマゾンプライムで見れるので会員さんは是非!
男を崩壊させる女・・・
2人の関係は刑事と容疑者
その女に関わったら身の破滅。
行く末は地獄か?煉獄か?
「オールドボーイ」は好きで何回も観た。
スパイク・リーのリメイクも観た。
「お嬢さん」にも仰天した。
両方に共通するのは倫理観の欠如と法令無視。
そんな過激なパク・チャヌク監督の最新作は、
なんともテクニシャンで大人で洒落た雰囲気・・・意外でした。
前半はもどかしいけれど、刑事のヘジュン(パク・ヘイル)が、
被疑者ソン・ソレ(タン・ウェイ)にどうしようもなく惹かれて行く。
刑事が事件の闇に呑まれて破滅する映画は多い。
ヒッチコックの「めまい」の主人公も刑事で、
高所から落下するトリックや女がファムファタールな点、
かなりインスパイアされていると思う。
そして驚いたのはファムファタールのソン・ソレを演じたタン・ウェイが
「ラストコーション」の主役の過酷な運命に翻弄される女スパイだった事。
過激な性愛が話題になった映画だった。
あの痩せっぽちが40代になっても、まだ可愛らしく美しい。
心理描写で見せる心理サスペンス。
アル・パチーノの不眠症の刑事が現実と妄想の区別の付かなくなる……
「インソムニア」もきっとパク監督の意識下にあったと思う。
双眼鏡を覗くヘジュンの意識が、ソレの部屋では隣に居てソレと
仲良く映し出されるシーンとか、
蟻のたかった死体写真を貼るヘジュンの居間。
事件に取り憑かれた刑事が、容疑者の女にも取り憑かれる。
タン・ウェイの表情はあどけない。
(口元の含み笑い・・見上げる瞳の媚び・・)
そしてイポという名の妻の住む「霧の町」に、
夫を伴って現れるソン・ソレ。
そしてまたしても、ソレの夫の死体!!
ソレはヘジュンの大好物を餌のようにテーブルに載せる。
《あなたの未解決事件になってあげる?!》
含み笑い、
狂っている・・・
ラストの海辺のシーンは怖しくも破壊的。
想像を超えた凄み。
パク・チャヌク監督の独創性と非凡さを見せつけられた。
あれ?がソン・ソレの「別れる決心」のやり方なの?
どんな思いを込めて、こうまでして、
私は、観客は、この映画のラストを、
生涯、忘れることは不可能だろう。
「女が、自分の記憶をあんな形で刻印するとは!」
男は完全に壊れて崩れ落ちました、
砂のお城のように。
もやもやするイケメン刑事その2
現実と妄想を行ったりする刑事。もやもや。もやもやする刑事はもやもやするもハッとして目薬をさす。のかな。 韓国語母語の人でないとわからないニュアンスもあるのだろうが、スマホの音声翻訳で機械的に男性声で女が言葉を伝える。情緒的な言葉を無機的な音声に変換して伝えられるがら刑事はツールを使わない、わかりやすい,と彼が思う韓国語で女と話す。 イケメン刑事は女に溺れて正しく事件を解決出来なかったことと言い、自分は壊れて崩れたという。女が品のある人が担当で刑事でよかった、と彼に行って品があるとはどういう意味と問う。 それぞれに愛情のようなものが感じられるがなんとも言えない隙間、ギャップがあり,それが言語の伝え方の温度差にも表れる。 続きは後て
愛にひたむきな女、事実にひたむきな男
登場人物の自宅と職場、そしてその間の移動が主な舞台。生活感がなく、無機的で硬質な雰囲気が漂う時間だった。 登場人物達の交流において、一つの感情を表現するのにどの言葉を使ってどの言葉を使わないか、という台詞の言葉選びが大事なポイントのように感じたが、自分は韓国語に明るくないので確信を持つまでには至らなかった。 そういう意味では時間を使って深掘りすればますます楽しめそうな作品である。
えー😱気持ちは分かるけど…
魔性の女がフェロモンを撒き散らし、男を食い物にしていく その一人が刑事(公務員)で、本当に二人が好きになってしまうのだが… 題目にひかれたが、内容は…😢 後ろの人なんか鼾かいて寝てた… 本当の愛は実らないものなのか…
禁断の恋の結末
殺人事件の容疑者と担当刑事という関係でありながら、急速に惹かれ合う二人の男女の関係を、静かでプラトニックに描いた恋愛ミステリー。 二人の気持ちを台詞で表現せず、細かな仕草や目線から想いが伝わりますが、良い意味でロマンチックではなく、冷たい空気感。最後まで明かされない謎もありました。 監督の作家性溢れる作品ですが、ちょっと私には難易度が高く、読み取れない心情も多かったように感じます。もっとミステリー要素が強いものを期待してしまってたので、イマイチ乗り切れませんでした。
どこまでが現実なのか?そしてどこまでが愛なのか?
バイオレンスのイメージが強かったパク・チャヌク監督作だけど、随分作風が変わったような? これまでの暴力的な表現はすっかり息を潜めていて、サスペンスだけど甘美で危うい。カメラワークは斬新でユニーク。 だけどもう少しテンポ良く見せてほしかったかな。せっかくコメディ要素もあるのにやや冗長気味。 ラストも私にはちょっと物足りなかったです。 で?って思っちゃいました。
パク・チャヌクはやっぱり狂ってる
オールドボーイ、お嬢さん、パク・チャヌクはやっぱり狂ってる(褒め言葉)。 この人に恋してはいけないとわかっていても恋してしまう。ラストコーション、晩秋、タン・ウェイにはやっぱり恋してしまう。 韓国語、中国語、下手な韓国語? ちょっと微妙なところが掴めなかったかもしれない。
タン・ウェイに恋をした
㊗️カンヌ国際映画祭監督賞のパク・チャヌク監督作。 殺人事件を追う刑事と容疑者の女性の対峙。タン・ウェイが演じた容疑者に心を奪われた自分も翻弄され続けることに。 そして本当に切ないエンディング😢 祈りは届かなかった。 恋が永遠に続けばいいのにといつも思う。
先鋭的演出でお届けする奇怪な昼ドラ
「なんだこれ……」 シナリオはそこまで風変わりでもないのだけど、演出がとにかく個性的、というか変。 途中までは「うわーすげえ、なんだこれー」って嬉々として見ていたんですが、途中からストーリーが少し冗長になってくる感じも相まって「なんなんだこれは……」となってくる。特撮みたいな急なズームアップとかも織り交ぜられたりして、面白いんだけど、正直受け止めきれてない。 シリアスなんだかコメディなんだか、もうよくわからん、な感じはとても最近の韓国映画的で。シナリオもサスペンスかと思いきや、デロデロの昼ドラ展開。すっごい昼ドラ。こんな愛憎劇、久々に見た。 なんか『クリストファー・ノーランが昼ドラを撮ったら』みたいな感じ? 先鋭的な演出と古典的な昼ドラの融合。 テーマソングもしっかり歌謡曲というか演歌やし。 頭バグる。
伏線だらけのロマンスミステリー
予告編の時から重厚なミステリー感で非常に気になっており、ようやく鑑賞。 いやー、面白かった!ミステリーだけではなく、ロマンス要素も大人っぽく、さらに主人公の素朴な面がコメディ要素となり、一つの映画で非常に楽しめた。 寝不足でいったので、寝るのを覚悟していったのだが、緊張と、緩みと、ドキドキで、飽きさせない工夫が随所に組み込まれていて、ずっと観ていられた。 そしてなにより、伏線?の数々。 靴紐、スマホ、スマートウォッチ、写真、リップクリームなどなど、前半で出てきたものがほぼほぼ出てくるんじゃないかというくらい。笑えるくらい伏線が出てきて、お腹いっぱいである。 パラサイトでもそうだったが、韓国映画は映画のカテゴリというものを壊してくるから面白い。 2023年劇場鑑賞44本目
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