「ここより永遠に」別れる決心 蛇足軒瞬平太さんの映画レビュー(感想・評価)
ここより永遠に
パク・チャヌクのカメラは、
人物の顔の、
頬の筋肉の少しの緊張、
鼻の穴の動き、
口角の上げ下げもミリ単位、
痙攣レベルまで表現として捉えていきます。
口から発したセリフは、
真実なのか嘘なのか、
半分が嘘なのか、
解釈する人(観客)の、
生まれ、育ち、体験、思考によって、
意味は黒にも白にも変わります。
※各シーン、
全カットにアイデア、意味があります。
その操作技術は緻密で繊細ですが、
野蛮さ大胆さは、鬼というか悪魔というか、、、やはり解釈によって変わります。
あわれみ、クムジャさん、オールドボーイを、思い出しました。
この悪魔感に神が絡んできたのが、
渇き、でした。
居酒屋でよく話したものです。
ポン・ジュノがサリエリなら、
パク・チャヌクはモーツァルト。
今回なら
モーツァルトとマーラーか。
ポン・ジュノがマイケル・コルレオーネなら、
パク・チャヌクは、
ビトー・コルレオーネ。
ポン・ジュノがクラッシュなら、
パク・チャヌクはスッポン。
ポン・ジュノがケンシロウなら、
パク・チャヌクは、ラオウ。
(イ・チャンドンはトキ、ナ・ホンジンはアミバ、、、居酒屋でのつまらない会話です。)
※ズラウスキへのオマージュらしい青いドレスの女等『渇き』の感想で書いたのでここでは割愛します。
崩壊、プサンに死す、
地上より永遠に
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