逆転のトライアングルのレビュー・感想・評価
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社会そのものを描く
少し長めの上映時間ですが、全く退屈する事なく全編通して楽しめました。
作り込まれたセリフ(日常的には遣われない言い回し多々あり)やあまり説明的ではないアイロニックな描写をベースにじわじわビルドアップしていくスタイルは好みが分かれるところかもしれませんが、かなり好みでした。
英語がもっと分かれば更に楽しめそうな気もするので、そこはすこし悔しいです笑
ヤヤ役のチャールビ・ディーンの事を全く知らなかったので色々調べていたら既に昨年夏頃に病死されている事が分かり、ショックです。ご冥福をお祈りします。
モチーフはデジャヴだが、故にいま必要。
2018年の公開時に「ザ・スクエア 思いやりの聖域」を某誌で評論した時に、スウェーデンのリューベン・オストルンド監督の巧みな心理描写に感服したと書いた。本作は、連続してカンヌでパルムドールを受賞するという快挙。欧州映画界を代表する巨匠に上り詰めたと言えよう。
主従転換の倒錯ドラマはこれまでも多くの映画でもモチーフにされている。その点では、帝国が瓦解するオチとともに珍しくはないが、シナリオご巧妙なのは、2022年という時代(世界の縮図)へのアイロニカルな視野が満載されていること。故に、いままた創り直されるべき作品だったのだろう。ある意味「ベタだが盲点」だった企画だ。
ちょい長だけど、楽しめる。
ル・シネマで今日は二連ちゃん。
どちらも見応え十分。
うまくいってるのかいってないのかよくわからないモデルのカップルが話を繋いでいく、ゲロ満載の豪華客船上で繰り広げられるブラックジョークの数々が超楽しい!まさにこれが世界って感じ。
サバイバル生活になってからの展開は意外と早く、やはり見所、監督の描きたかった事は船の上なのかもなぁ、、、と思いつつ、読後感はやっぱ生物として強くなくちゃね、、という所に落ち着いた。
権力って集団生活する生き物に必ず発生するものだから、ある程度距離置いて付き合う方が良い。
囚われると自滅するね。
主役のモデルの子、かわいいけど本作が遺作。
たいへん残念、R.I.P....
エッジの効いたアイロニーとユーモアを楽しむ映画。思わぬ展開が楽しめたが、楽しんではダメ?
①豪華クルーズのキャプテンズ・ディナーが大揺れの中で行われ、高級料理や高級シャンパンを食べたり飲んだりしていたセレブな乗客達が船酔いでゲロを吐きまくるシーンで思わず大笑いしてしまったが、結構満席の中で笑っていたのは私だけだった様。
私のユーモア感覚って人とは違うのかしら。
②リリアーナ・カルバーニの『流されて(Swept A way)』をちょっと思い起こさせたが、こちらはもっと大人数。
③第一幕:男性モデルのオーディションの風景から始まり、ディナーでのカールとヤヤとの“どちらが払うか”のよくある口論が延々と続く。文化や男女、その人の性格によって落とし処は色々とある問題だが、二人の場合はヤヤの方が収入が多いことに基づいての二人のの考え方の違いが主な焦点となる。ここまでは、この映画はこの恋人たちの話かな、と思って観ているが、後になってこの幕での二人の考え方の違いが第三幕の伏線だとわかってくる。
冒頭の男性モデルのオーディションの場を仕切っているオニイサンが良い。ああいうキャラ好き。
③第2幕:うって変わって、
逆転劇というより、皮肉ブラックジョークたっぷり濃厚❗️そこそこセリフも面白い。
お金があれば、有料パンフ購入をおすすめする作品。評論家さんのご指摘で一発理解なのだ❗️
コレ、見る前は、トイレ掃除員の人が一発形成逆転、痛快劇❗️かと思ったが
中身は意外に要素が複雑濃厚。
しかし娯楽作として見ると普通の単純作品としてまぁまあ・・・
有料パンフの中の町山さんの指摘【受け売り】
船長のハンバーガー
牡蠣やキャビア、トリュフも結局は・・
武器商人の結末 肥料ビジネスも・・・【以上町山さんの指摘。】有料パンフ購入してください。
なかなか雑誌風で洒落ているパンフですので・・グラビア風とも言う・
これ以上はかけません。
若さと外見第一の皮肉、男女間モデル収入格差の皮肉
そして、・・・最後は、最後はサバイバル能力に優れたトイレ清掃係の中年というより高年に見える方
が【ホントに全てを制圧するの】だ。
ただ流れ的に、スムーズな流れで、それに至る過程が長いから
掃除係員の女性の逆転劇は流れの一部に過ぎない。
色々な皮肉な要素が混じりあって
船が転覆寸前での、船長と、酔っ払いのオッサンジジイが
船内放送で流す会話が実はキモ。今時ロンやす❤️のレーガン大統領と共産主義の関係の話はウィツト
に富んでいる。
なんだかなぁ、クルーズ船に乗る金持ちどもの奇妙な上から目線・・
深く考えても、単純に流しても、テンポはそこそこ良いので楽しめます
ただ面白いのですが🤣当初の求めてたものと違ったので、上記の星です、あくまで独断と偏見です。
スェーデンの監督作品。主役のモデル女性 チャールビ・ディーンさんが、水着姿も健康そのものなのに
2022年8月に早逝なのは気の毒、享年32歳【この部分有料パンフ受け売り】なぜ亡くなったのかは知りません。
遺作とのこと。 イャあ皮肉が効いた好作品。ただ前半半分以上は掃除員の女性出てこないから、そこはツボ。
まずは散策しましょう
お金と政治に纏わるブラックコメディでした 小ネタが分かればもっと面白いのかも
ザメニューぽいなぁ
引きこもり船長の選んだ日程はとても素晴らしい
手榴弾夫妻はチャーチルですよね
権力持てるのは一時狭い中だけ
金持ちをあざ笑いたいだけなのか?
3章構成の物語だが、使い古されたモチーフではあるものの、漂着者たちの上下関係の逆転を描く第3章が一番面白い。
逆に、食事代を払う、払わないでもめるモデルのカップルを描く第1章は、はたして必要だったのかと思うほどつまらない。
いずれにしても、若いカップルだけでなく、ロシアの富豪を始めとする客船の乗客にも、高額のチップだけが目当ての乗員にも、飲んだくれの船長にも、漂着後に権力を握るトイレ係にも、とにかく、登場人物の誰にも共感も、感情移入もできず、ひたすら居心地の悪さを感じてしまう。
ラストのオチも、あっと驚くようなものではなく、尻切れトンボ感が強くて、取り残された気分になる。
明らかにやり過ぎの嘔吐のシーンが延々と続く第2章を観るにつけ、これは、単に金持ちをあざ笑いたいだけの映画だったのかと思ってしまった。
【痛快と不快が渾然一体】
投稿しといて何ですが予告編だのレビューだの観ず鑑賞がオススメ。経済力至上主義の現代階級社会に対するアンチテーゼに、ファッション業界を筆頭としたルッキズムと見るものを小馬鹿にしたコマーシャルへの皮肉たっぷりな描写、船酔いで豪勢なディナーを全部吐き出しゲロ塗れで床を転がり回るスカしたマダム、手榴弾製造販売で財産を成した金持ち老夫婦が自身の手榴弾で吹き飛んだり、痛快と不快が渾然一体となって癖凄メッセージをぶつけてくるのはまさにオストルンド監督の真骨頂。
嬉しいはずの無人島?から解放か、イレギュラーながらもヒエラルキーの頂点を手放すかを葛藤する鬼気迫る清掃婦のラストシーンも観客を試すニュアンスで面白かった。
平等な社会、対等な関係と言いながら結局は
予告では笑えるサバイバルなストーリーかと思えば全然違いました
この作品で笑える人もいるのかもしれないけど、汚いシーンは長いし、不快感を感じる部分もありました
2章がとにかく長い
それなのに3章がちょっと物足りなかったです
サバイバルが始まって、みんなそれぞれの生き抜く術があるんだけど、おばさんとカールの関係がほんと不快感、気持ち悪ささえ感じました
作品の中で何回か「平等」という言葉が出てきますが、結局どんな社会でも権力者というものは出てくるという皮肉でしょうか
退屈&極上のブラックコメディ
かったるい第1章でどうなることかと思ったが、2章目から徐々にブラックな切れ味を見せてくれる。
人種平等の下に隠れるルッキズム、自由主義経済でセレブという名の貴族生活を謳歌する富裕層、似非セレブのインフルエンサーの化けの皮を剥いでいく。
さらには、アメリカ帝国主義とデストピアを実現したソ連型社会主義を酒のつまみに貶めて、まあ面白い。
第1章は、とにかく我慢の時間。レストランの代金を男女のどちらが払うかの口論がウンザリするくらい続く。3章への伏線となるんだけどたまんないね。早くもトイレタイムにする人がちらほら。
第2章は富裕層向けの豪華クルーズ船が舞台。ここからブラックな笑いが楽しめる。富裕層に媚びるクルーを手始めとして、徐々に矛先は富裕層に。汚物まみれでのたうち回るリッチピープルを見て笑わずにいられない。笑っても大丈夫、いけすかない連中ですから。
掃除婦のオバサンがキャプテンとして君臨するのは第3章。ここまで長かった。ただの逆転劇に終わらないのがこの物語。革命政権の独裁者ってこんなふうに誕生していくんだ。なんてことも風刺してます。
長〜い退屈と極上のブラックコメディな作品でございます。
別記
SDGsなイメージでグローバル展開するファッションブランド。彼らはさまざまな人種をモデルにして平等を謳っているが、美醜に関してはハッキリしている。美しいモデルしか採用しない。言われて見ると、立派な差別主義。
掃除のおばちゃん強い
掃除のおばちゃんの小山の大将っぷりがイラつくやらおかしいやら
最後のヤヤの振り返りもせず余裕な上から目線のあのセリフもまたムカつく
とても面白かった
劇場内クスクス笑いが起きていて良い雰囲気で見られてよかった
ヤヤ役の方がスタイル抜群で狡賢い女役がピッタリハマっていてとても良かった
遺作になってしまい残念です
なんかオールド(21年)に似てる
思ってたのと違った。もう少しサスペンスかと思ってたら、、、
船で沢山みんなゲロしてた。それからオールドみたいな孤島生活の物語。でもスリルがある訳でもなく、ただオバサンがイケメンを飼い慣らすだけの話し。
しかも終わり方があそこであれだけ??
わざわざ混んでる中、観なくても良かったかな。
あ、劇中の懐かしい洋楽は良かった‼️
Des'reeとか。
○○映画
そういえば、スクエアを見たときも、期待値がかなり高かったけどなぁ・・・という思いが、観賞後に思い起こされた。
オシャレでウォットある出だしから、なかなか刺激的な中盤・後半と、長い割りにはかなりの吸引力と集中力を持って観賞できたが、内容や描写はかなり辛いものがあります。
刺激的なものこそが芸術というものだ─何かでそういった言葉を幾度となく聞いてきたけれど、そういった意味ではこの映画はまさに芸術と呼ぶにふさわしい。
色々と考えさせられるところも多いし、笑いどころも豊富なのに、なんか嫌なんです。とにかく知的で、ものすごい創造性豊かだと思うのですが、なんか・・・イヤなんです。
訳分からんし、とにかくどんな感情でもいいから刺激してやろうというこの作品は、敢えて言います、クソ映画です。
ウッディ・ハレルソンは今回も本気でふざけてます。
大きく3つのシチュエーションで構成される物語は、いずれも共通して「上下関係」、そして「サバイブ」です。日常から非日常、そして非常へと展開する物語ですが、そこはやはりリューベン・オストルンド作品ですので、当然一筋縄ではいきません。そして一見意外に思えるのは、バランス感覚はシチュエーションと比例しません。
中でも、ことごとく共感できるのは「非常」シチュエーション。勿論しっかりおかしみはあるものの、その状況下での言動としては切実です。勢力図が完全に書き換わっても、バランスさえ取れてしまえばこれほどの「非常」も案外笑っていられ、いつしか「新しい日常」かと感じてしまうほど。それでも、その状況に不満をもって展開を模索する一人の行動があれば、シチュエーションは変わり、そしてまた上下関係も変わるのです。
そしリューベンらしいのが、「日常」における「理解はできるけど、ついつい度を越え気味」の議論に発展するカールとヤヤ。周りの人にとっては迷惑なレベルで、まずレストランでの一揉め(第1ラウンド)、そして移動のタクシーでも収まらず言い合い(第2ラウンド)、それを聞いていたドライバーにけしかけられてさらに、エレベーターで第3ラウンド。いよいよ絶交状態かと思えばそこは結局「男女関係」。こんな風に書くと「勝手にやってろ」と思ってしまいそうですが、ヤヤのしたたかさに結局やり込められるカールのただただ興奮するところは、観ていてついつい笑ってしまいます。
で、この作品の最大の見どころであり、リューベンの真骨頂と言える「非日常」シチュエーション。一番多くのキャラクターが表れてさらに一癖も二癖もあり、そして立場上はっきりとしたヒエラルキーを巧く利用して笑いにしています。そこから、それぞれのキャラクターが解ってからの宴「キャプテンズディナー」からのカオスはもう笑いが止まりません。多くを語れませんが、滅茶苦茶下品で酷い。いや、最高です。で、このシチュエーションの締めとなるあの夫妻に起こることに痛烈な皮肉が込められ爆笑です。
それにしてもヤヤを演じたチャールビ・ディーン、彼女の出演作品は初めての鑑賞でしたが、最後のシーンも印象的ですが、(昨年)亡くなってしまったことが残念でなりません。更なる活躍を見たかったな。。
現代版タイタニック¿
お金を持ちすぎると異常になるのですね。
権力を持ちすぎると異常になるのですね。
船長っておもてなしが仕事だったのですね。
イケメンは大変なのですね。
平等って妄想なのですね。
状況が変わると立場も変わるのですね。
ロバは逃げたのですよね。
帆がない船ですよね。
タコの足ドーンって、泳いだからですよね。
食事しながらの鑑賞は控えたいですね。
あの老夫婦は自業自得ですね。😜
結末は想像にお任せしますっていう事ですね。
みんな良い演技でしたね。
147分の楽しい旅でしたね。
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