「ブラックユーモアたっぷりの飽くなき支配欲」逆転のトライアングル iroiromanさんの映画レビュー(感想・評価)
ブラックユーモアたっぷりの飽くなき支配欲
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前半は、資本主義を象徴する船の上で渦巻く、階級・権力による支配欲、男女関係における支配欲が冷ややかに描写され、
無人島にたどり着く後半では、それまでの地位が逆転し、生存能力に長けた人間が実権を握る。
しかし、そこで露呈するのは、資本主義と隔絶された環境でも人は変わらず支配欲を持ち、違う形での主従関係が生みだす醜い姿。
終始皮肉っぽくて、不器用で、露骨に醜くて、滑稽な人間たちをこれでもかと下等かのように表現する手腕はさすがです。。
嵐の海原での宴で、船上が汚物まみれになる場面が気持ち悪すぎるが、ざまあみろと笑ってしまう。
ブラックユーモアで溢れてて、笑えない笑い話です。
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