劇場公開日 2023年2月23日

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「MX4Dで観た逆転のトライアングル」逆転のトライアングル 蛇足軒瞬平太さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5MX4Dで観た逆転のトライアングル

2023年3月10日
iPhoneアプリから投稿

シネコンのローテーションだろう。
MX4Dのスクリーンだった。

いろんな事を期待してしまった。

バレンシアガでシューとか、
H&Mでモワーとか、
手榴弾でガタガタ、、、
インターナショナル、、、
シューも、
ガタガタもないのはわかっていたが、
両手をグーにして観ていた。

こんなくだらない事は、
言ってられないくらい驚いた。

広いサイズで描ければアルトマン、
シュールさが入ればブニュエル、
シニカルな捻りが効けば川島雄三、
のレベルまで進化していた。
汗臭さまで描写できれば今村昌平レベルかもしれないし、(汗臭い描写も可能だろうけど、興味がないのか、または、トイレの一連のシークェンスとのバランスを考えたか)
飄々としたテンポで描けると岡本喜八、
ミュージカルならダンサーインザダーク。

ロバのシークェンスのあっさり(カットしたか?)感から邪推すると、
汗臭さはあまり興味はない?

これだけ情報、ガジェットが多い、
2023年、言い過ぎ?でもない。

フレンチアルプスは、
言いたい事はわかるけど、
気を衒ってる感が鼻についた。

スクエアは、
ちゃんと言いたい事を整理して章分けでもすればいいと、
当時、具体的章分け案を書いた。(はず。)

今回は章分けされていたが、
不要なくらい、
シニカルさ、コメディ、
ブラック、下品、
微妙な違いの匙加減を
うまくブレンドして、
ストーリーに乗せていた。

傑作は傑作です。
じゃあ、アカデミー賞?
と言われると違う。

お笑い芸人で例えると、
ラランド、ハイツ友の会とか。
(知ってる範囲内で)
M-1はとらない(とってほしい、とってもとらなくても、おもしろいのは不変。)かもしれないが、人気はある。
♪を運ぶコンビも例にあげたいが、
M-1とる気がする。

アカデミー賞は獲らない
(獲ってほしい)が、
パルムドールは獲る。

珍品だけど、
無視できない程、
世間、社会、時代を突き刺してるー、
それがカンヌ、
だったはず。

マイクの取り合い、
場内一斉に流れるのは
『M☆A☆S☆H』くらい
ハマっていた。

見えなくなるより、
笑われていたい、
言えなくなるより、
怒られていたい、
右も左も上も下も、
王様は裸じゃないか?

蛇足軒瞬平太