劇場公開日 2023年7月14日

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「致命的に人を傷つけてしまうということ」CLOSE クロース ゆみありさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0致命的に人を傷つけてしまうということ

2023年7月31日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

思春期はとりわけ他人の目が気になる。ましてや恋愛に関するものには敏感になる。「お前ら男同士なのに恋人みたいに仲がいいな」なんて言われたら…。
僕はレオの行動を理解できてしまう。レミに素っ気ない態度をとったり、レミとは関係のない新しい世界を見つけようともする。結果、レミを"致命的"に傷つけてしまう。そこまで気が回らない。
僕は人を傷つけたくないし、自分も傷つきたくない。結果として対人関係が臆病になる。人付き合いが苦手になる(私です)。そんな僕でも、間違いなくたくさんの人を傷つけてきたと思う。しかもそれは自分を信頼してくれた友人だったり、自分を愛してくれた家族だったりもする。そんなことを考えると、なかなか辛い映画です。

ゆみあり