クライムズ・オブ・ザ・フューチャーのレビュー・感想・評価
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内臓志向の果て…
”古典的セックス”つまり、普通のセックスは、お互いの内臓にコンタクトしたいという欲望だ。
このクローネンバーグ流の定義に(嬉々として)付き合ってあげると、とても面白い。
その欲望が進化した結果、セックスは愛撫なしに、直接内臓に触れることになった。
なんとクールな!!
欲求の源である内臓を取り出す?
新しい内蔵とは?
分泌される成分にはどういう意味があるんだろう?
タトゥーを入れる意味は?
なぜ登録するの??
痛みをどう解釈したらいい?
チョコバーで陶酔??
などなど、次々に問いが生まれ、あれこれ組み合わせながら考える。
これはなかなか楽しくて、封切り直後に観て以来、ちらちらと考えています。
しかしちっとも言語化できず、諦めてレビューを書いている次第です。
いずれ観直して、考えを進めたいと思います。
・好きなカットはベーコン食べるところ。
・ブレックファースター・チェア欲しい。
・レイトショーで観終えた後、24時間営業のスーパーマーケットへ行ったら、棚の影から少年が出てきてビクッとしてしまった。
こういう現実への効能があるのがいいですね。
・企画が通りやすい(出資しやすい)作品が多い昨今、本作の潔さは清涼感すら覚えました。
クローネンバーグ大好き。
覚悟はしてたんですが💦
デヴット・クローネンバーグ監督は、「裸のランチ」のみ観てまして、観るのにかなり疲れた記憶がございまして、でも興味惹かれて今回観たんですが、やっぱり疲れた(笑)
しかも前情報は、このサイトの軽いあらすじくらいでしたので、まあ、わからん(笑)私のようなニワカでは、パンフレット読んでからじゃないと厳しいのでは?
(見ても??)熱烈ファンじゃないと厳しいかなぁ。
物凄い感性を要求してくる作品の為、カルト的人気も頷けます。
しかし、臓器摘出がエンタメで、セックスと同義とか、もうね、把握は出来ても理解出来ない!近未来とか言いながら廃墟ビルみたいなところばっかりだし、外科手術の映像がワザとでしょうが、適当な内蔵描写。映像暗いので、眠くなる。(苦笑)観るシーン??ばかり。
レア・セドゥと機械のメンテナンス業者の女性2人のおっぱいくらいか凝視したの(笑)
わかっちゃいるんですが、ヒト選ぶ映画ですよ。
もしも、
世界から○○が無くなったらって発想は色々な新しい価値観を生み出して行くのだろうって後々になっておもった。
見ている時は全く理解できない言葉や感覚だったのだけどね。
未来の筈なのに少しチープに見えた道具や機材も近年の派手なSF技術に慣れてしまっていた自分の価値観を見直すキッカケになった気がする。
さすが巨匠の変態ノワール
痛覚がなくなった時代。
人々は臓器にタトゥーを入れる人間解剖ショーを楽しむ・・・。
どひゃあ!凄い設定!
待ってました!クローネンバーグ節!
「ザ・フライ」の泣けるクリーチャー感や
「裸のランチ」の難解作品を楽しむ感!
御年80歳ですか。
さすが、天才変態監督!未だ健全!
気持ち悪さを楽しむ以外にも
物語の進み方のダークさが相変わらず秀逸で
観ていて本当に楽しい(楽しんじゃいけないのかもしれないけど)
予告編で流れてたからネタバレじゃないとして書くけど
冒頭から、トイレのゴミ箱を食べる少年だよ!
タブー好きにはたまりませんな。
100点か!?っていうとそこまでじゃないけど、
変態ノワールを充分に楽しみました!
まだまだお元気で次回作も宜しくお願い致します。
「見た事ない作品」
今年149本目。
椅子で眠っている、食べているシーンとか見た事ない作品。最初の少年が伏線回収どこかで。そこまでが少し長かった。けど途中の手術シーンとか良い。映画見て来てまだこんな作品あるんだ、映画の奥深さを感じました。
ここでおわりっ、?
って思ってしまったんだけど…これは理解していないから…?人間臓器が進化を遂げることで警察やらなんやらいろんな組織が絡み合う、と。白黒はつけなかった、って事なんかな…。まあ、アート的なグロ映像みれて楽しかったから良いけど。
序盤ウトウト厳禁&パンフ購入推奨
序盤の臓器認証局?の人たちとの会話シーンで、この物語の舞台•前提について話されていると思う。
ついウトウトして、二三回意識が飛んだので、そのあたりがあやふやなまま本題に入ってしまった。そのため、分からない部分は勝手に想像しながら見る羽目に。
くれぐれも序盤のウトウトにはご注意を。
ああ、もう一回見ないとだめだなあ。
終了後パンフを買おうと売店に行き、値段を確認すると1200円!?
近頃パンフも高騰ぎみだがここまで来たかと思いながら購入。
帰宅後パラパラと見たところ、凄まじいテキスト量。
ちょっとした本です。1200円も納得です。
某ジブリ映画のパンフと足して4で割ると普通のパンフくらいになるなあ、と。
解説もふんだんにあり、理解の助けになりそうです。
最後に、
あのリモコンのデザインはそのままで映倫はOKなんだな。
作り物ならいいってことか。
Brain Sugar
リバイバル上映された「ビデオドローム」の奇怪さにハマりクローネンバーグの新作も鑑賞。予告を見る機会が無かったので情報源はポスターのビジュアルのみです。
この作品を完璧に理解するのは不可能なんじゃないのかなってくらいカオスな内容で、置いてけぼりにされそうなところをボディホラー的な楽しみ方でなんとかしがみついていきました。
ゴミ箱を食べる子供をいきなり映されて唖然としたところに、母親が子供を殺すという急展開にお口ポカーンとしましたが、これが始まりに過ぎないというのが末恐ろしいところです。
主人公の不思議な体質を利用して、実験もといアートとして活かしている構図はまだなるほどなと思えるところがあったのですが、自分の腹部を切ってジッパーみたいに開閉しやすくした挙句、臓器をチョロチョロっと弄って快感を覚えるというシーンはインパクト絶大でした。体に傷をつけても痛みなんかよりも快感が増すとかいうマゾもマゾなので、半分引きながら見ていました笑
近未来的な設定を多く携えており、食事支援や快眠サポートの機械、モニュモニュしたリモコンで切開する装置、電動ドリルで脳をぶち抜いて殺す手法、体についての犯罪を専門とする捜査課などなど、SF小説のような設定が多く盛り込まれていました。あまりにも多いので、散漫になっている感じは否めませんでしたが、一つ一つ興味深いものがあったのは収穫でした。
なんでこれPG12で通ったんだ?と疑いたくなるくらい乳房を曝け出しまくっていますが、セクシーだと思えるのは前半だけで、後半に差し掛かってくるとどんな解剖されてるんだろうという目でしか見れなくなってしまいました。傷だらけにしまくるのが監督のお好みのようで、齢80にしてこれだけ性欲を全開にしているので、クローネンバーグはまだまだ成長途上です。
絵面の派手さと設定の凝りっぷりにハマれば確実に沼る作品だと思います。痛覚を感じない体や多くのキャラにもっとフォーカスが当たればなとは思いましたが、現代にここまでオリジナル性の突き抜けた映画を観れたことに感謝したいです。
鑑賞日 8/26
鑑賞時間 18:25〜20:20
座席 B-6
わりと私的には難しい彼の作品を〜
観る前の印象としては,わりと濃いイメージだったデビッド・クローネンバーグ監督を味わってみた。
主旨として,未来の為に!という設定に当たるのかな⁈
いやぁ〜正直濃いぃ。 そういう主旨で来たかぁ!,同監督作品を深くは知らなく&容易(タヤス)く語れないと思い、書き込むに当たって躊躇(チュウチョ)してる処が有った。
後から後から,色々と思い当たる節を考えつつ、鑑賞したのは一寸時間が経ち過ぎて居た処もあり&曖昧な所も有るかもしれない所は,自分勝手に鑑賞したモノの記録として残したいが為に文章を残しちゃった事をお許しを願いたい処。
そっかぁ〜!<お恥ずかしい限りだが…何処かで見ていない筈がない!と思い,後から知りつつ付け加えちゃいました、自分の為にも>“グリーンブック”のビゴ・モーテンセンと“美女と野獣“のレア・セドゥだったのね!&
あの耳だらけの奇妙に見せる場面のあの異様な生物は,日本人が演った!というのは言葉が見合っているのかが今一分からん処だが、微笑ましい限りだと思えた。&その臓器にタトゥーを入れる!とは最先端?じゃないのぉ〜?と思ったりしちゃったが如何程(イカホド)でっしゃろ〜⁈( ͡° ͜ʖ ͡°)
内臓の悪夢と睡魔との戦い
夏の疲れがたまっていたからか冒頭から睡魔に襲われてしまって評価できない部分はあるのですがこういうマッタリとした映画は本当苦手です。まぁ理解不能なストーリーではありましたがクローネンバーグ監督らしい作品なのは間違いないと思いました。体調のいい日に見るのをおすすめします。
デビッド・クローネンバーグの作品を劇場で観るのはおそらく初めて。 ...
デビッド・クローネンバーグの作品を劇場で観るのはおそらく初めて。
過去作もちゃんと観た記憶はなく、おそらくほぼ初めてということなんだろう。
事前にいろいろ見ていると、分かりやすい監督では決してないとのことで、まあ「怖いもの見たさ」に近い気分で劇場へ向かった。
んんんんんんんんんん。
「シュール」と言っていいのか
「アート系」と言えるのか
でも、ちゃんとクライマックスの盛り上がりや驚きの展開など、エンタメ要素がちゃんとあるし、作り手なりの「人間観」もある。
私がそれを咀嚼できていないだけなのだろう。
クライムズ・オブ・ザ・フューチャー
失礼かもだけど、電気按摩椅子みたいな食事補助具?はモーテンセン込みで笑える。
大仰な揺りかごみたいなのも、もっと肉感あると寝心地良さげなのにな。
あの甲殻オペ台との遠隔操作ってどんな技術なのか?
オペセックスの快楽に至る価値観の変遷は?
全身耳男も何チャンネルなんだろ
前ていの説明がざっくりな分そんな興味で楽しんだ。
作品の中で息づく市井の人々の見えづらい価値観というか、無痛のヒトがみせる喜怒哀楽の世界観の希薄さ。
テクノロジーの進化のぶん、ヒトの感情が退化か鈍化なのかしてるのかな?(知らんけど
毒だった紫チョコを食べられる人の説明を聞き逃したけど、なんだか唐突で予想付かない終わり方もおかしいw
あの感泣は「痛み」を取り戻せてめでたしめでたしってことでいいか??
あそこから話が面白くなりそうな気がしたので、もう100分要るんじゃなくて?
説明する気が無いぶん、難解(そう)なまま展開していくへんてこな世界、、、
そんなわからないまんまを楽しむ。
なぜか唾棄出来ない。
ひたすらこの映画の結末を考えていた。
設定が現実にはないから、専門用語というか…世界観が理解しづらいのは仕方ない。映画ってそういう“ファンタジー”なり、“イマジネーション”したものを描くものだしね!
…が、わからん(´・ω・`)
ずっと最初から置いてけぼりにされていた印象しかなく、ラストシーンもポツーン。となるしかなかった。
鬼才、前衛的、思いがけない、想像を超える
色々表現はあるあもしれんけど、せめて
せめて広げた風呂敷は畳んでくれ‼︎
あの朝食椅子の意味はもういいよ、わからないでも
せめてなんか一個は着地させたあとに観客に解釈を投げてくれぇ…。
MEG2じゃなくて敢えてこういうの観ようよ!と旦那との久々2人デートに選んだ作品だったが
鮫っとけばよかった…
これで今後旦那は〈シリーズ物、話題作〉以外の映画はついてきてくれないのが確定したね!
かなり現実とは離れた人間感覚の社会のため観る側を選ぶ
時は未来、痛覚を感じない人類は【痛み】とは何かを興味深く思っており、人体の改造や切付などに芸術という観点を捉える思想の人間社会。そんな社会に臓器を自己で製造できる主人公がおり、相方の女性芸術家と共にこの世の在り方について探求していく物語、だと思います。というのも前述の通りモラル自体が現代社会と違うので登場人物の心情に共感元より考がわからない部分が有り、正直難しい映画だと感じました。劇中の物も現在よりも進んでいると思うが少し不気味なデザインで、何をしてくれているのかも正直あまり分かりませんでした。
お金と時間をドブに捨てたい方にオススメ
最初から最後まで観客置いてけぼりでした。
セリフは説明的で
要するに手術はアートだと言いたいだけ。
シリコン製のチープな椅子については何も説明無し。
登場人物の誰にも感情移入ができず
始まって10分しないうちに
映画館て早送りできないんだという事を
これほど実感した映画はない。
ストーリー 0点
セリフ 0点
セットとロケ地 0点
撮影 0点
ポスターのインパクトに0.5点
相変わらずのクローネンバーグ節
キモくて意味わからん映画を撮ったら天下一品の巨匠作品。
予告編の謳い文句「カンヌで退席者続出」って普通の映画なら
負の要素しかないのにこの監督には賛辞の言葉。
冒頭からハリウッド禁じ手の子供○しのシーンや
説明的台詞があんまりないので謎の行政機関の謎設定や
専門用語を連発され観客置き去り状態。
絶対必要なさそうな謎装置「ブレックファスター・チェア」や
なんか凄いらしい「サーク」の登場から意味わからん世界観が
明確になり始めるが肉体的痛みのない世界では手術がエンタメ?
テロリスト的な組織も現れなんか世直し的な事を始めるのかと
思えばプラスチック製のチョコみたいなの作ってるだけで
そのまま何にもしないでフェイドアウト。
結末もいつ終わったの?って何かしてる途中でTHE ENDみたいな
起承転結無視の酷い脚本だけどクローネンバーグらしくていい。
キャスティングもビジュアルも素晴らしいんですが
面白いんだかつまらないんだかよく分からない至高の一本でした。
鹿を連想
不穏で異様な世界観ですが、俳優陣の演技や説明的すぎない抑えた語り口で、今の現実と地続きのような感覚になります。
また、残酷な描写もありつつ、どこかユーモラスな描写もあり、登録所の二人や、技師の二人組など、狂っているような滑稽なような妙なテンションのバランスです。
登録所の二人が上役に報告する場面などは笑ってしまいました。
とはいえ、やはり冒頭など少年の描写は辛いです。
映画祭で退席者が出たなどと紹介されていますが、内臓や流血の描写よりこういう子供の扱いが不快だったのでは、などと思ってしまいましたが。
環境問題や変化を認めない社会体制のために、次の世代にしわ寄せがゆく、子供が犠牲になる、という意味合いにも感じました。
個人的には内臓や流血描写は平気な方ですが、それを快楽として味わうことが一般化している描写は、眉をひそめてしまうというか、価値観が狂って揺らぐというか。
肉体というものの感覚や扱いなど、考えさせられます。
そういった切られる描写はやはり女性が対象になっていて、切られる男性は主人公だけだったと思いますが、そこで特別感というか、主人公が性差を超えたところでの肉体の感覚を示している存在なのかとも感じます。
ラストは、肉体の変容を認めることで解放されたかのような表情が、やはり印象深いです。
ストーリーでは技師の二人組の素性が分かりにくかったのですが、捜査対象者らしき人物をアレしているところから権力側の工作員的なものかなと解釈していますが、実際のところどうなのか…、狂信者的な理由なのかも…とも。
耳男やバイオメカのパフォーマンスなど映像的にも面白かったです。
骨チェアーなどは何だこりゃ?、と。
骨チェアーの理屈はよく分かりませんが、これも奇妙な滑稽さがありました。
プラスチックを食べるといった部分では、観光地の鹿がビニール袋のゴミなどを食べてしまって消化できずに死んでしまうというニュースを連想してしまいました。
ゴミを捨てないようにしなければ、という話でしたが、人間に置き換えてみると、この先ゴミを捨てないようにできなければ、それを消化できるようにしなければ、などという未来にいつかなるのかも…などと考えてしまいます。
ま、こんな映画があってもいいよね って思うけど、 90分にまとめて...
ま、こんな映画があってもいいよね
って思うけど、
90分にまとめてくれたらもっと良かった
他作品より短めの方がインパクトの強さも維持できる
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