「進化は選択か」クライムズ・オブ・ザ・フューチャー berkeleyさんの映画レビュー(感想・評価)
進化は選択か
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Crimes of the Future
もしもの話を忠実に描いている。痛覚を失った人間社会は、タトゥーを超え身体に傷痕を残すようになる。新しい倫理観のもと、一方でアート以外への興味を失っている
周囲の情熱は第一人者の想いを超え、当の本人には逡巡もあり、(潜入捜査を行っているように)中盤以降は一部辟易していたことがわかるが、最後の結末は皮肉的で(現実基準での)狂気が標準装備の世界において、揺れ動く心を表している
技術変革が続く中で、「人間の政府」という言葉からはAI社会などの背景が示唆される。大きな流れに飲まれないようにする、人体の反乱。個々が選んでいるようで、選べていないのだろうと感じた。
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