「裁き」聖地には蜘蛛が巣を張る りかさんの映画レビュー(感想・評価)
裁き
一番驚いたのは、犯人もだが、
犯人の妻と息子の言動。
16.,7人殺した殺人犯であるのに、
妻は息子に
「お父さんは無実よ、何もしていないわ。町のゴミを掃除しただけよ。」と言う。
娼婦だとゴミという認識。
宗教の違いが影響するのだろうか。
娼婦なら殺害されてもいい、寧ろ、殺害してくれて感謝する人々がいるという国情。
娼婦という性を売る仕事の捉え方の違い?
娼婦も好き好んでの仕事ではなく。
さらには、
妻や息子が殺人犯である父親を毛嫌いすることなど毛頭なく誇りに思うところもチラホラ見え無実を訴える姿。
本人が、全ての殺人を認めているにもかかわらずである。
娼婦以外の殺人にならどう感じたのだろう。
多分殺人犯本人は、世間の思いとは裏腹に、ただただ娼婦を殺すことに快楽を覚えていたに過ぎないと、観て感じた。
この国の司法制度にも驚くばかりである。
アレは、油断させてジタバタさせない為か?
友人と検事が来て逃がす算段を打ち明ける。
これが罷り通るなら未来は無い。
ドキドキして処刑の場面を見守ったが、
処刑場面を見ることができる自分は非人間的にも感じてしまったが。
(我が国の数年前のオウムの時など一人を除いては、国が殺した、とジョックを感じたのに勝手なものだ。本作のは娼婦ではないが安心した)
無事、そう、この言葉が入る。
こんな人間、外に出たらエラい事になってしまう。
一応ちゃんと裁いてくれた。
ジャーナリストの勇気に感服。でも、二度としない方が良い、と思った。囮捜査は危険。
コメントありがとうございます。
本当に問題はいっぱいですね。文化や環境の違いも絡み簡単にはなくならない。
継承される流れに震えました。
こわいのは人間のこころ、思わずうなずきました。