「憎悪が引き継がれる」聖地には蜘蛛が巣を張る のっぽさんの映画レビュー(感想・評価)
憎悪が引き継がれる
元兵士の建築屋の男が、イランの聖地マシュハドで娼婦を殺害する話で、地域と家庭に愛されている男が、無慈悲に次々と犯行を重ねます。
映画自体は、丁寧に作られおりとてもリアルで、エンディングも見事です。
イランは宗教により、女性に規制が厳しく男性社会ですが、犯人の男は妻にはとても優しく接しています。
聖地マシュハドを汚している娼婦を排除する行為なので、殺人にたいする良心の呵責もありません。
イスラム教に反しているならば、娼婦自体を取り締まれば良いし、その原因の貧困について改善する必要があるのだと思います。
日本人から見ると、犯人は行き過ぎた男性優位の宗教偏重の社会が生んだ、中二病男子の様に思えます。
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