「台湾製ゴアという新たなホラーの魅力」哭悲 THE SADNESS 870さんの映画レビュー(感想・評価)
台湾製ゴアという新たなホラーの魅力
グロ苦手な方はどう考えても鑑賞不可能な、見事なゴア作品でした!
まさかこの作品がWOWOWで放映されるとは…ありがたい…(?)※病院シーンは相当強めのボカしが入っていてそこは残念でしたが
劇中通して音やセリフは静かめで、それが平凡な日常を際立たせていました。
まさに嵐の前の静けさ…
無駄な音が少ない事で怖さ・不気味さが倍増していて、非常に良かったです。
(日本含め他国のホラーの多くが、もっとやり取りやBGM、セリフが騒がしいように思います)
キモ傘おじさんやシャッターを閉めた警備の男性に「女性へのコンプレックス」を感じさせる要素がある点が興味深く、
また主人公が露出多めで、いわゆる性的な魅力を感じさせる服装をしている所にも意味を感じました。
(この作品のようにウィルスに感染していなくても、現実世界でも性的暴行、電車での無差別傷害事件、集団リンチなどの暴力は日常的に起こっているんだよな、と、ふと考えてしまうなど…)
ほか、細々した感想
・ベランダかと思っていたら、そこが玄関だったのか…というプチ驚き
・涙を流す感染者たち。なぜ?
→ウィルスで欲望への制御力が無くなっているが、残った理性が自らの行動への嫌悪感等で涙を流している説…をネットで読んで納得。そして主人公の彼氏も…
・感染者の落下や指チョキン、消化器フルボッコなど、ショッキング場面をしっかりと映すところが良い…
・政府のトップが全国への放送でフワッとした事しか言わないところもリアル
・台湾の人もLINE使ってるんだな
・ゴアパニックムービー要素に隠れがちだが、主人公が嫌な"男性性"に屈しない要素がとても良い。
見ず知らずの男からのキモアプローチ
知識・お気持ち鬼語りマン など…