劇場公開日 2022年7月1日

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「超グロいので注意だが蒸し暑いこの季節のホラー映画としては本命。」哭悲 THE SADNESS yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0超グロいので注意だが蒸し暑いこの季節のホラー映画としては本命。

2022年7月1日
PCから投稿

今年189本目(合計465本目/今月(2022年7月度)1本目)。

ということで、前々から「R18なので覚悟して見に来てください」と公式が「煽って」いたわけですが、そりゃそうですよね~。R18はもちろんのこと(大半は残酷な表現でひっかかったと思います)、一部大人の営み(むしろ、「無理やりな行為」という類型。言葉をぼかしています)でもひっかかったと思います。

他の方も書かれている通り、台湾(便宜上、中国を含まない国扱いするものとします)を舞台に謎のウィルスがまん延としてどうこう、というお話。

…といっても、この「謎のウィルス」の話は結構よく出る割に、この類の映画はいかにホラーを楽しむかという趣旨になるし、R18のホラー映画の中では表現がとにかくドきついので(映倫のこうしたレーティング指定は年齢で決まりますが、「それだけ」でいえばR30くらいつきそう…)、ちょっと何というか、直視して全部見る(換言すれば、ストーリーを正確に全部追う)のはよほどホラー映画に耐性がない方以外、ちょっときついんじゃないかな…と思えます(私は眼鏡を使っているので、あまりに残酷なシーンは眼鏡をはずしたりして対応しました。なお、映画自体のこうした残酷な表現にモザイクはかかっていません)。

まぁストーリーが追いにくい(追いにくい理由が、単にわかりにくいというのではなく、R18をはるかに超えるホラー映画という事情から、直視して見切れる人が少ない?)ところはあるとしても、結局ホラー映画って展開がどうであろうが結局ホラーで勝負してなんぼだし、最初の10分くらいは穏やかな展開で「台湾で謎のウィルスが流行し…」という話は「ちゃんと」読めますので、何が何だかわからない、ということはないです。

なお、現在ではシネマートなど限られた映画館が大半ですが、間違っても一般の映画館などコンセッション(売店)がしっかりしているところで、ポテトだチキンだ買って入るような映画ではないので(激しく後悔します)、要注意です。

採点対象としては下記が気になったところです。

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(減点0.1) (架空のお話とはいえ)台湾がムチャクチャな状況になり放送(テレビ)もまともな状況にならなくなり、何とか国営放送(?)だけは生きているという状況ですがテレビに「国家警告」という文字が表示されて「むやみに外に出ないようにしましょう」といったものは何度か流れます。

ただここの字幕がなぜか「緊急速報」なんですよね…。日本では「国家警告」という単語はありませんが、単語としては類推できるし、「国家警告」と「緊急速報」だとより重要性が高いのはどう考えても前者です。別に「緊急速報」と翻訳したからといってどうこうというわけではないですが(この「国家警告」以外の異なる警告はほかに出ない)、「いかにそれが重要なものなのか」という点の理解では「緊急速報」だとわかりにくいかな…というところです。

(減点0.1) 台湾映画という事情もあり、日本での放映を考慮したとき、ある程度推測がつくような看板などは翻訳されていません(「消火器」など。消火器で殴り合いをするシーンがある)。まぁ、そりゃ「消火器」っていえば消火器なんでしょうが…。

エンディングロールもやはり「行政」という単語が…。この単語、積極的な定義がないんですよね…(日本では、「三権分立から、司法と立法を除いた全てのもの」という消極的な引き算形式での理解が普通)。まぁ「行政」が何であろうが関係はないんですが…。
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yukispica