犬も食わねどチャーリーは笑うのレビュー・感想・評価
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いかにも日本的な仮面夫婦。笑えるかどうかは観客次第
市井昌秀監督の出世作「箱入り息子の恋」(兼脚本)は、かなり昔に観て細部を忘れてしまっているものの、不器用な男女の恋の機微を繊細に描くストーリーが好ましく愛おしいと感じたことを覚えているし、星野源の演技者としての魅力を広く世に知らしめる一作でもあった。 「箱入り息子の恋」が恋愛の上り坂を描く話なら、市井監督がやはりオリジナル脚本で臨んだ「犬も食わねどチャーリーは笑う」は結婚の下り坂、あるいは崖っぷちを描く話と言えるだろうか。香取慎吾が演じるホームセンター勤務の裕次郎は、客として出会った日和(岸井ゆきの)と結婚して7年後、共働きの妻に食事の支度や掃除、ペットのチャーリー(ふくろう)の世話まで押しつける身勝手な夫になっている。日和の不満に気づかない鈍感さのせいで、得意げに披露する雑学が余計にうっとうしい。だが日和は、直接言えない日頃のうっぷんをSNS「旦那デスノート」にぶちまけていた。職場の同僚からそのSNSの存在を教わった裕次郎は、“チャーリー”名義で書き込む妻の本音を知ってしまい……という展開。 香取は今までにない役柄に挑戦しているが、SMAP時代にバラエティ番組などで発揮していたコメディアン的資質を封印したことで、笑っていいのかどうか分かりづらいキャラクター描写になってしまった気がする。また裕次郎と日和の関係性も、同調圧力が強く本音を隠しがちな日本人の夫婦にありそうなエピソードで語られるが、観客が既婚者なら思い当たるふしがあるかどうか、あるいは両親や身近な夫婦などに似た状況があるかどうかで、楽しく笑えるか、それとも苦笑いになるのかが分かれそうだ。 ファミレスで空いたボックス席をはさんで裕次郎と日和が会話する場面、終盤の日和が勤めるコールセンターでやはり日和と裕次郎が距離を置いて対峙する場面では、ワイドな画角を活かした映画らしいショットが印象的だが、後者のシークエンスでは夫婦のやり取りを日和の職場仲間が(ひっきりなしの着電を放置して)延々と見守るという状況が、あり得なさすぎて観ているほうが気恥ずかしくなってしまう。 あと、中田青渚や徳永えりなど、若手の成長株の使い方がちょっともったいなかった。脇キャラに長々と尺を割くわけにいかないのもわかるのだが。
香取慎吾が体現する、シンプルで明瞭なメッセージ
香取慎吾の主演作。これまでにキャラクターものを演じることも多かった香取だが、 今作では等身大の平凡な男として、作品世界を生き切っている。 少々鈍感すぎて、「妻」を苛立たせる要素がたっぷり過ぎるほどに詰め込まれているけれど……。 世の中の夫たちには、身に覚えのあるエピソードが幾つかは潜んでいるような気がします。 かくいう私も、本編を観ていて背筋がゾゾゾとしたくだりもあったんですけどね(苦笑)。 「旦那デスノート」なんていう、ドギツイ単語が強烈なインパクトを放っていますが、 この作品が伝えたいメッセージはもっと明瞭でシンプルなものです。 市井昌秀監督をはじめとする製作陣の思いを汲み取った香取慎吾と岸井ゆきのが、 作品をコメディにも、ヒューマンドラマにも仕立ててくれます。
☆☆☆★★★(ちょい甘で) 原作?ノベライズ?とりあえず小説版とし...
☆☆☆★★★(ちょい甘で) 原作?ノベライズ?とりあえず小説版としておきますか読了済み。 ちょっとだけの感想で。 あ?惜しい!笑えそうでなかなか笑いにまで繋がって行かない。 小説版を読んだ時には、最後に訪れる《阿鼻叫喚に至る)罵り合いに、思わず大笑いしてしまったのに、、、 そこに至る多くの伏線もあり、「お?これは上手いこと行けば、劇場内爆笑するかも?」と思ってはいたのだけど。 〝 その場面 〟の演出が今一つだったのが恨めしい。 《その時》主演の2人にフォーカスし過ぎていてしまい、コールセンターとゆう場所の〝 妙 〟が死んでしまっている気がしている。 結婚式の場面の《あの場面》ではクスクスと笑わせてくれたのになあ〜 それでも岸井ゆきのは素晴らしかった。 彼女を見るだけで入場券を買う価値は充分にある(6回観たら1回無料を使って観たけど) 彼女の喜怒哀楽の表情を存分に堪能すべし…と言わせて貰いたい。 「それしか強調するモノは無いんか?」と問われたなら、「それだけでもいいじゃないか!」と言うしかないだろう…と。 言ってしまえば、『花束みたいな恋をした』の冷え切った夫婦版と言って良いのかな? い い 意 味 で 2022年9月30日 TOHOシネマズ錦糸町オリナス/スクリーン7 ところで、ラストシーンだけ小説版と変えていた。 小説版では〝 あの2人 〟 まあ、そこまで小説版の通りにしなくてもいいか?…ってところですかね。
笑って良いのか分からないです、結婚してないので、、
序盤は面白かったんだけど、段々とメッセージも展開もバタバタして惜しいな〜、、という印象。理解し合うことは大切だけど、順序や形を求めないと分かりあえない部分も多いと思う。 割と設定はありそうで斬新。しっかり夫婦としての期限が切れており、旦那デスノートを知ってしまう。さらに、それが奥さんであることも前提で進んでいる。CMできみまろが漫談風に宣伝していることからも、夫婦のすれ違いとあるあるコメディのテイストが強い。色々な顔を覗かせながら進めてくれるが、中盤でひとまずピークになってしまった。言いたいことをネットに吐くのはたしかに楽だけど、その言霊を浅はかにしているのは、なんか違うと思わせる。きっと、メッセージ性のブレが出ているからだろう。 主演は香取慎吾さんと岸井ゆきのさん。年の差で立場も違う…そこを引き出しながらも夫婦である以上、上辺の対等さをうまく描いている。ただ、それも暴発寸前な状況なので、ありがちな展開が詰め込まれて、よく分からない終盤になってしまったのかなと思う。非現実らしさはフィクションらしいと褒められなくはないけども…。 写った島忠が知っている島忠で面白かった。なんとなく気になったあの人との接点も忘れそうになるけど、思い出せる場所や機会があることは良いことなんだと改めて思った。
岸井ゆきのが素晴らしい
夫婦間の色々な問題をうまく表現して面白かった。 離婚寸前まで行くにも関わらず、どこか分かり合っているし助け合っている感じが、映画の全編を通じてエピソードとして散りばめられていた。 会話や周りの人とのやりとりに,クスッと笑える場面も沢山あって、楽しめた。 秀逸なのが岸井ゆきののキレるシーン。 上手いなぁとしみじみ思った。
SNSで旦那に毒を吐く妻。 旦那に気づかれても毒を吐き続けるのは潔...
SNSで旦那に毒を吐く妻。 旦那に気づかれても毒を吐き続けるのは潔い。 旦那の部下の結婚式のくだりあたりまではよかった。 ただ、その後の妻が突然離婚届を残して家を出たのは唐突過ぎる。 旦那が義母に妻の流産のことを話したことが原因だが、なぜそれで? また、旦那が妻の職場に押し掛けて騒動を巻き起こす展開もハチャメチャだ。
夫婦で見ない方がいいかも(笑)
夫婦の日常を描いた作品。旦那デスノートなど、男には耳の痛い 話が満載ですね(笑)。このサイト、本当にあるんだ。 見たくないよ。まじめな話をすれば、夫婦はちゃんと 向き合わないとダメということですね。 岸井ゆきのさん、存在感がすごい。同年代の女優さんの 中では、ダントツに演技が上手いんじゃないかな。
ありえない
色々と。笑えるだろうと思って作られたシーンもなんか笑えない。夫婦のやり取りはリアルなのに、それ以外の設定が‥いやいや、ありえないでしょ‥と。結婚式スピーチであんなにテンション低かった新郎がそんなにすぐ持ち直さないでしょ、テレアポの仕事場に夫が乗り込んで他全員見学しないでしょ、木の上のビニール袋取るだけであんな人集まんないでしょ、ツッコミどころ満載。。しんごちゃんて作品恵まれない‥
でも一つ言えるのは、よそ様の夫婦喧嘩ってマジで面白いんですよ!他人の不幸は蜜の味ってね。だからスーパーの先輩とか店長とか、ぜっっったいに内心楽しんでたと思う!そこをもうちょっと描いたら良かった!!
向き合う事の大切さ
2022年劇場鑑賞73本目 優秀作 74点 世間の評価より数段評価している作品 まず香取慎吾の職業を当方も経験しているので些細なシーンすらも共感する 岸井ゆきのの家庭で旦那に対する不満が男の観客でもわかりやすし、頷けるし不満はあるけど二人の世界で介入してほしくないし愛しているのがわかる 井之脇くんの悟りを開いた表情は実物です 中田青渚の街の上でや、だが情熱はあるの、その辺にいる良くも悪くも普通の女の子感というか、ふわふわふらふらしている誰にでも手出して出せそうな雰囲気おだす役が今作も随所に光っていて、流石です。間違いなくこれからもっと出演作品増えるでしょうねぇぇぇ 最後の職場に押し寄せて修羅場起こして抜け出して木に向かって風船をとるシーンは多分大多数の観客は冷めるポイントなんだろうけど当方はああ冷める人多そうだなあと思いながらもなんだか心地よかった。 今作は比較的二十台前半から三十台後半くらいまでちゃんと楽しめる作品だと思います。 是非
クスッと笑えて、ゾッとする。
俳優としての香取慎吾は割と好き。なので、楽しみにしていた。 「旦那デスノート」という、字面でなんとなく理解できる題材。 香取慎吾演じるホームセンターに勤める旦那と、その嫁。実は日々旦那デスノートに愚痴を書き込んでいたという。 おそらくそれを旦那が知るところになって騒動が起きるのだろうな、というところまでは誰でも想定できるストーリーだが、想像できるが故にハラハラしたりヒヤヒヤしたり、肝が冷える。 嫁の行動の確信に迫っていく前半の方が面白かったかな。後半はやや強引というか。 普通の会社で、しかもコールセンターというセキュリティ重視の職場に部外者が乱入したらダメでしょうw 日本のコメディらしく、やたら走る場面は好きです。それにしても、この感想の印象に「笑える」と「怖い」を同時につけるのは初めてだ…。
前半は結構好き
前半は結構面白く 旦那デスノートに自分のことが書かれてたと知った時の 慎吾ちゃんの顔が最高すぎました笑笑 というか、この作品もはや顔なのではと思うくらい、顔芸のオンパレード。 余貴美子さんは本当大好き。 どの作品でも一番目立つ笑笑 貴美子さんの家政婦は見たバリの右目ドアップから 始まるシーン(左目だっけか??)は爆笑でした笑笑 たた、後半というか、ラストがなー 好みじゃなかったなー そんなことあるかー?? いやなくもないかー のギリギリのリアリティを保ってた本作は ラストでそれが崩壊してる感が否めない というか、わざと??? 前半面白かっただけに、ちょっと残念でしたが 笑える作品でした。
客も食わねど、フクロウは、、、
夫婦のよくある愚痴をネット上にあげたら、相手にバレました。 でも、それを通じて違った形で、2人なりの幸せを取り戻しましたよ。 って話だと思う。 ストーリーはわかるんだが、あんまり笑えない面白シーンが詰まってて、微妙だった。
ふくろう
香取慎吾。 悪くはなかったです。 むしろよかったです。 でも、香取慎吾主演ってだけで、 バットエンドは想像できない。 で、どうせこうなるんでしょ。 っていう展開通りにストーリーは進み、 最後はファンタジーなヘンテコ展開。 でも、はたして、それをライトなコメディですから…。 で片づけてよいものだろうか? ほぼ全編に登場するフクロウの意味するものとは。 ポスターのタイトルアート、「笑」の字が鏡文字。 つまりチャーリー(フクロウ)は笑わない! デスノートとは何を表しているのか!! 全編に散りばめられた、反システムのメッセージ!!! なんていう深読みする必要は全くない ライトムービーでした。
旦那デスノート
なんと「旦那デスノート」というサイトは実在、月間利用者18万人突破とか、それにインスパイアされたのか夫婦仲をめぐるブラック・コメディ。
昔から愚痴はストレス解消というか、ある意味自己防衛の術だった、それがネットの普及で昔より言いやすくなったというのは有るかも知れませんね、それにしてもデスノートとは穏やかではありませんね。
昔、結婚に際して職場の先輩から言われたことですが、夫婦喧嘩は構わないが先方の親兄弟の悪口は混ぜないこと、醒めたとしても後をひくからねと、以来それだけは守っています。
劇中でもさんざん事例が出てくるとおり、夫婦と言っても元は他人ですし、一緒に暮らせば欠点も見えてきて当たり前、タイトル通り犬も食わない題材を映画にまでしようと言うのは、若者への監督夫妻の老婆心でしょうかね。
人それぞれですからあまり参考になさらない方がよろしいかと思います・・。
Amazon primeのお薦めより見ました
アマプラのお薦め、比較的好評価だったのに 私には嵌まらなかった。 ってか、『嫌なら早く離婚しろよ』って感じで 終始イライラしながら見てた気がする。 結果として一悶着した後、 ハッピーエンドで終わって良かったけど 現実だったら、この後離婚するだろうなぁ~ と、思いながらみてました。
結婚の表現が上手い
男性らしさと女性らしさの感性が分かりやすく描写されていた上、結婚のことをシステムと言い切るところがおもしろい。 旦那はの悪口や、度々出る薀蓄もなかなか面白く、全体的にコメディとしてきれいにまとまっていたのでとても良かった
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