リバー、流れないでよのレビュー・感想・評価
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前代未聞のタイムループ作品!「初期位置」という概念がある!
世の中にはタイムループ作品は数多くあれど、今作のような形で何度も繰り返す映画は世界初です。たった2分間を何度も繰り返します。
今作はタイムループ作品に初めて「初期位置」という概念を持ち込みました。
登場人物の皆がタイムループしているから「このキャラは初期位置がここなのでこう動いて」「このキャラは初期位置がここなのであのキャラとすぐに会える」「あのキャラはあのキャラと初期位置が近いので実は盗み聞きしている」なのアイデア盛りだくさん。
たった2分で何度もタイムループしているので途中だれるのかと思いきや、急展開もどんでん返しもあり飽きさせません。
最高のタイムループ作品です。
安心と信頼のヨーロッパ企画
冒頭3ループ特別公開の大盤振る舞いで、「先が読めてしまうのでは…」などという心配は単なる杞憂に終わり、「こんなに2分間って長かったんだっけ?」「どうしてこんな展開が思いつくの⁈」というジェットコースターのようなワクワクドキドキの86分。上田誠ってやっぱりすごい!
年末に際して、本年度のマイベスト10入りとして、レビューに記録。
面白かった!
上田誠さんと山口淳太さんのトークが聞けると知ってTAMA映画祭で鑑賞。
せっかくなんで、知り得た内容も含めてレビューします。
めちゃくちゃ面白かった!
2分のタイムループって。笑
『サマータイムマシン・ブルース』は昨日だし。
このミニマムさから生まれる庶民的な感じが本当に好きだ〜。
2分の長回しが繋がって映画を構成している面白さ!
長回し好きなんで、めちゃくちゃ興奮しました。
移動を追う間の曲も、毎回飽きさせない!
ロケ地も建物の構造も脚本にピッタリで、すごいとこ見つけたなぁと感心しましたが、
実は先に貴船で撮影できることになって、場所に当て書きしたそうです。
いや、それにしても。それはそれで凄いな。
時間は元に戻るけど、人々は試行錯誤を続けて前に進む。
たとえ一度放棄しても、たとえ一度こじれたとしても、きっとそこから新しい何かを得ることが出来ると思わせてくれる…。なんて言うと綺麗すぎます?
ようは、転んでもタダでは起きない根性が良い!抗って生きる活力。
たった2分でも時間は積み重なっていく!
ミニマムな群像劇の中には、複雑な友情や恋もあったりして、どんどん本音が出てくる面白さもあります。
川の流れが止められないように、人の気持ちも止められない。
でも、流れていくからこそ変化もする。
心変わりだってあるさ。
ことあるごとに言ってますが、私コメディ至上主義者です。
内田けんじ監督は脚本が書き上がると、知り合いに読んでもらうそうです。
「このシーンが良かった」なんて感想が出る時点で書き直し。
読後、開口一番に「面白かった!」で合格。
この映画も間違いなく「面白かった!」
ちなみに、毎回初期位置に戻るヒロインのお芝居ですが、毎回違っています。
直前のストーリーを踏まえた演技を作られているのですが、撮影自体は順撮りではなく…
実は1カ所、シーンを勘違いして演技を間違ったそうですが、そのままOKになってしまったらい。どこでしょうかね?
下北沢トリウッドで上映中!
藤谷理子さん最高
低予算邦画(失礼な表現でしたらごめんなさい)の素晴らしいお手本です。原案・脚本はヨーロッパ企画代表の上田誠。ドロステのはてで僕らに続き本作も最高です。ちなみに同様のタイムループではMONDAYSこのタイムループ〜も最高でしたね。貴船の老舗料理旅館「ふじや」で働く仲居ミコト役の藤谷理子さんを軸に2分のタイムループを延々と繰り返すのですが、いつもながら素晴らしい脚本でまったく飽きないです。貴船の美しい景色も良いです。本作で一番良かったのは藤谷理子さん。ループ始まりのミコトの表情は何回見ても素晴らしく癒されました。
リバー、流れてよ!
タイムループものは
大抵は本人しか知らないのに
本作は皆んなで脱出に向けて協力し合うところが斬新でした。
短いループを沢山繰り返してちょっとずつ先へ進む中、流されて混乱する者、冷静さを失わない者・・・
わわ、またか、イライラ、、という観覧者心理を見計らったように話が展開!
コメディタッチなのに
ちゃんとリアルに話が通っていて、
1ループ=1カットで構成しているところに作り手の親切心を感じました。
主人公の娘の素直な気持ち、
せせらぎの美しい音、
しっとり鄙びた温泉街、
切なくもあり
暖かい気持ちになれる
そしてまだ知らない、希望が持てる未来があることに感謝したくなる作品でした。
下北沢トリウッド
駅から離れてる小さなハコ、たまにかかるC級SF。今作もその体、今一つははぁと感心する所が無かった。くるりも無駄遣い、ただロケの関係か狙いなのか、雪が降ったり止んだり、積もってたり無くなってたり、不思議な感じが出ていた。
タイムループ作品の面白さを凝縮した一作
里離れた静かな温泉旅館とSF的なタイムループという設定を結びつけるという着想は、常人にはちょっと思いつきそうもありませんが、劇団「ヨーロッパ企画」の上田誠監督はそのアイデアを物語にまとめた上で、さらに「タイムループもの」というジャンルの中でも相当に完成度が高い作品を作りあげました。
時間軸のねじれというSF設定を映画化しようとすると、作品規模が大きくなるか、あるいは極限までシンプルなものになりがちですが(例えばNetflixの短編映画『隔たる世界の2人』は、主演はほぼ3人)、本作は老舗旅館の複雑な構造を丸ごと活用しつつ、従業員と宿泊客、そして宿泊客同士の人間関係といった様々な要素をあえて取り込んでいます。
2分間を繰り返すという状況とほぼ同期して物語が進行するため、当然のことながら最初の場面から伏線を張りまくりです。初回の鑑賞は、その伏線を使いまくる物語の巧みさに感心し、2回め以降は細かな演技や設定が後の展開にどう結びついてくるのか、読み取りの面白さを味わえるという、観客にもループを促す作品ともなっています。
演技に笑える要素をこまめに盛り込んでいるところもさすがです(こんなに場内に笑いが漏れる映画は久しぶり)。タイムループ現象について、現実の理論はどうあれ、作中の設定ではちゃんと理屈が通っているため、伏線回収に納得いかなくてモヤモヤした気持ちを抱えたまま観終わる、という心配もありません。
静かな日本映画は苦手なんだよなー、スカッと爽快な大作エンタメ映画を観たい!という人にこそむしろオススメしたい作品。そして本作を面白いと思った方で、もし環境が許せば、ゲーム『Outer Wilds』をプレイして欲しいところ!
劇団の人たちは、ウマい!
京都貴船の旅館で突然起きたタイムリープ、数分間が繰り返されるタイムループの話。
ちゃんと楽しい。ちゃんとオチがある。やっぱり、劇団の人たちが作るものは、ちゃんと面白い。
小さな佳品。
発想は良いがワンパターン
京都・貴船の温泉宿を舞台に繰り返す2分間のタイムループに奮闘する人々を描いたコメディ。発想は良いが何十回とループを繰り返すためワンパターンな印象で途中で飽きてしまった。ラストはうまく纏められているので時間を短縮してもう少し中身を濃くした方が良いように感じた。
2023-136
2分長回し、ちょっとズレて、ちょっと可愛らしい
ループもので特異点だけ記憶を残し時間が繰り返されるというのが、ループもののあるあるでしたが
まさか登場人物全員が記憶を残し繰り返すとどうなるかというのが非常に面白かったし
2分間がちょっとずつズレていき
ときにはコミカルに、ラブロマンスに、サスペンスに、そしてSF…
あらゆるシュチュエーションが2分で繰り広げられていて非常に面白かった
旅館の構造もとても活かされていて、物語が他の建物で起こっていたら
全然変わっていたかもしれないぐらい、この物語にはとても重要な場所に思えた
主人公のミコト役の藤谷理子さんがとても可愛らしくて
それもあってか、この物語がとても可愛らしく感じた。
ちょっとクスッと笑顔になりたいときに観たくなる映画です
「ねえ、未来は楽しい?」のセリフはなんか泣ける
タイムリープで何人かは救われた
みんな「タイムリープしているんですよ」で妙に納得して(板長除く)2分を延々繰り返す様は面白かったし、軽い分、リアリティがあったと思う。
タイムリープのネタバレはちょっとチープだったけど、面白かったし、登場人物の何人かは救われたし、死の経験を積めた訳だし。
冬の貴船ふじやさん、行ってみたいと思った。
アイデア面白く笑いも多いが、カメ止めには及ばず
2分間のループでどれだけ面白く、かつ話を進められるのか、というアイデアは面白かった。館内でくすくす笑いが起きる場面もままあり。ただ、途中、ちょっと飽きたかなー。
カメ止めのような、驚きや尻上がりの面白さはなかったので、少し残念。
もめたり、取り返しがつかなくなったり、2分間ループの原因と解決が安易過ぎ、もう少し主人公達が困らないと学芸会っぽさがぬけないように思う。
笑い声の絶えない映画館
京都貴船の旅館と水の神様を司る貴船神社のみが舞台のシチュエーション・タイムループ・コメディ。
タイムループしてもその前の記憶は残っているという設定の妙。もはやアイデアの勝利。
祈ればループするのか不思議に思ったけど、縁結びのお守りではやはりタイムループは叶わなかったようです。
主演の藤谷理子さんが可愛らしく非常に好感持てました。最後のSFには爆笑でした。
それにしてもシチュエーションは限られてましたが、貴船愛に溢れてました。
今度行ってみたいですね。
なんでこんなことに、そしていつこれ終わるんだ
冬の京都は貴船神社、その周辺一帯が突然、昼前11時58分になると11時56分に戻る、また2分経つと2分前に戻るというタイムループ状態に陥る
2分過ぎるたびに、11時56分にいた場所に強制で戻される、でも、その流れたはずの時間の出来事はみんなが記憶していて積み重なっていく、何でまたこんなことになったんだ、そしていつこれ終わるんだ
ほぼ全て貴船に実在する旅館で撮影
脚本と演出の妙で魅せる、90分位という上映時間がまた絶妙な素晴らしい作品、ヨーロッパ企画さすがだなー
天気はループさせられず
ヨーロッパ企画関連のタイム○○ものの作品は劇場・配信で観ているが、毎度毎度よく考えるよ、と思える一本。タイム○○ものはタイムパラドックスの辻褄合わせが気になるところだが、そこをメタ的に話に取り込んだネタにしているため、細けぇことはどうでもいいんだよ、という感じがして、爆笑とはいかずともゆるく笑える。
また、舞台劇な設定で役者を動かし、同じシチュエーションのワンカットを何十回と繰り返し撮影している舞台裏を想像すると、ほんとによくやるよ、と感心しきり。さすがに飽きがこないわけではないのだが(比較するのもなんだけど)時間逆行のTENETよりはるかにわかりやすいし、86分なら許せてしまう。
昨年のMONDAYSといい、アイデア勝負の低予算作にはタイム○○ものは相性がいいんだろう。今後は似てるけど微妙に違う世界というマルチバース設定でもいけそうに思う。
詳しくは次のターンで。
「ドロステのはてで僕ら」同様、一つのギミックを最後まで延々と演じ続ける。今回は、2分のタイムループ。「ドロステ」の時間単位も2分だったな。短くないか?とは思いのほか、これがテンポ感を増していくし、だからと言ってせっかちにもならず、マンネリにもならず、徐々にこちらの想定外の路線に脱線していく爽快感もあり、ラストはきれいに着地できた気分。スカイダイビングでサークルの枠の中にピタリと納まった感に近い。やったことはないけど。
貴船っていう場面設定がこれまた絶妙で、ああここならちょっとした超常現象ありそう、って気にもなる。
上質のコントを見え終えた後の、心地よさ。
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