リバー、流れないでよのレビュー・感想・評価
全215件中、161~180件目を表示
1分でも3分でもダメ
上田誠氏率いる
「ヨーロッパ企画」の新作!
京都の老舗料理旅館、貴船ふじやが舞台です。「元祖川床発祥の宿」だそうで、まずその立地に驚かされました!
本当に目の前すぐに貴船川!!
旅館の佇まい、貴船神社の鳥居の朱色、水神様の伝承、周りの自然、漂う空気感が現実ではないような幻想的な空間に魅了されます。
ここでなら、時間の概念が狂ってもおかしくなさそうです。
そこで繰り広げられる2分間のタイムループから抜け出せなくなった人々の混乱を描いた群像コメディ。
原案、脚本の上田氏。現在公開中のマリオの日本語版台本制作にも参加しているそう!字幕verも観たくなる!
さて、
タイムリープ、ループものを得意とするヨーロッパならではの作品です。練りに練られた脚本を、いつもの舞台から単に映画という表現方法に置き換えただけではなく、舞台では表現できない部分を全て補完した仕上がりになっていて満足度が高い。
寄ったり引いたりして「2分」という時間を追いかけるカメラワーク。ワンカット撮影の為、実際に皆が同じ目線でその時間を共有できる。ループするその2分を何ターンも見せられ、やがてこちらもその2分の感覚を掴んでくるのが面白い。
そろそろ時間じゃない?!
又、初期位置からか、、とかw
全員が前のターンの記憶を残している事も鑑賞者を巻き込む上手い仕掛けだ。
現実の2分って、、
例えばカップラーメンを前にじっと待つ3分中の2分。長い。
朝の二度寝したい2分なんてまばたき1つではい終了。
こんなに2分を意識したのは初めてだ。
何度ループしてもその時間内での出来事から少しでも前に進もうとしている。それって実は過ぎた時間は戻らないって事かな?と思ったり、、
時の流れってフシギで何とも愛おしいって思ったり。。
でも結局何が言いたいかって「天狗じゃない!」って事ですw
ラストは上田さんなので、らしい??ヒサメのタイムマシーンの故障によるパラドックス回避ってことでループが起きたんだってさ(^。^)
ミコトやお客さん、作家先生などのせいにせず解決で、そこは良かったのではないかな。
ところで、、
ヨーロッパ企画の舞台を二度観た事があるのですが、、
カーテンコールに出てくる役者さん達のオーラのなさ!!挙動不審さ!!に、もう笑いが止まらずww
さっきまでのオーラどこ行ったw!ってツッコミ、大丈夫だよぉ〜皆んな味方だよぉ〜と思った記憶があります(^ ^)
そして推しの永井さんと本多さん!
今回は番頭さんだった永井さん。
神社への階段をダッシュで上がる時、カメラさんに追い抜かれていておもしろかったけどw
「闇金サイハラさん」の「宇津井」が気持ち悪くて大好きな私からしたらちょっと物足りなかったですw
そして本多さん出てなくてかなし丸でした( ; ; )
最後に!!なんと貴船ふじや!!
藤谷理子さんのご実家らしいですよ!!いや〜ビックリ!!
ヨーロッパ好きな人もそうでない人も楽しめます!慌ただしい2分間を何度も体験して下さい!オススメ🎵
今回もとても良かった!
「ドロステのはてで僕ら」も傑作だったが、本作もとても面白かった!
良くこんな設定を思いつくなと感心。
ヨーロッパ企画のファンであるので、とても楽しめました。
藤谷理子さん始めキャストが素敵です
よくこれを映画でやってのけるな、と
駆け込みレイトショーで、パートナーと鑑賞
大好きな上田さんの作品を是非見せたい!と、内容は説明せずに大きいポップコーンとアイスティーを一個ずつ購入して映画館へ。
2分という特別短いループを何回も繰り返すタイムループ映画。大ファンであるヨーロッパ企画制作ということを差し引いても、楽しめた映画でした。
とにかく世界が狭い!!!でも広い!!!!!演劇かよ!!!という褒め言葉。2分の間で動ける範囲で展開する世界。多分これ演劇だったら、観客はおんなじ目線を見るから飽きちゃうけど、映画だからこそ、いろんな目線で見れて楽しめんだろうなと思いました。寄ったり引いたり、景色を見せたり手元を見せたり……!
撮影中の天候がコロコロ変わるのよかったですね。雪の貴船美しかった。
そして安心の時空パトロール。毎回出てくる安心材料、あぁパトロール出てきたら安心安心的な。
「タイムループに巻き込まれたらどうしたらいいか」の指南映画でもありますね。私は作家さんように幼子よろしくはしゃいでいたいと思います、誰か時空の歪みを直してください。
僕の死に様綺麗だった?
昨年は、同じく上田誠のタイムリープ「四畳半タイムマシンブルース」、そしてタイムループの大傑作「MONDAYS」、そして名前とパッケージからは思いもしなかった良作「カラダ探し」などが公開され、最近映画界でブームなタイムリープ・ループもの。本作はちょっと完成度が低かったけど、ヨーロッパ企画なだけあって、しっかりと楽しませて貰いました。
2分間をタイムループするというアイデアはめちゃくちゃ面白く、最初は心掴まれて大興奮なんだけど、10回過ぎたくらいで少し飽きる。近藤芳正のシーンは結構新鮮で、2分間のタイムループでしか出来ない面白味があるけど、それ以外は割と陳腐。天候が故にループしている感が薄いのも残念。初期地点がしょぼい主人公だから、尚繰り返されているように思えない。熱燗から湯気が消えたり、雑炊が増えたり、そんなシーンが見たかった。予算的に難しいのかな。
でも、およそ90分間、観客を絶対に飽きさせない。誰しも、もう一度やり直せたらとか、時が止まれと思ったことはある。だけど、それが本当に起こったら?色んなパターンで一風変わったこのタイムループにハマってしまった人の様子を見せてくれるから、すごく楽しい。確かに、1度死んでみたいし、背徳感を味わったりしたいよね。とっても人間味があって、いい物語です。
最後はSFに走ってしまって、なんとなーく予想出来てたけど、この終わり方はちょっと物足りないし、無理がある。皆の理解度が高すぎて、違和感感じちゃう。でも、久保史緒里はやっぱり良かった。なんだか、普通じゃない、独特な魅力があるよね。幽霊に引き続き、好キャラでした。
印象に残る場面は少なかったけど、「四畳半タイムマシンブルース」を思い出させるドタバタコメディがとてもタイプでした。旅館、行ってみたいな。
限定的な設定にタイムループの魅力がつまっている
タイムループものの魅力って、同じ時間をループしながら少しずつ違う行動を取っていくことでどんな違いに発展していくのかを楽しむことにある気がする。
温泉旅館で発生したタイムループ。しかもたった2分。タイムループしてると言っても何もできやしない。このとっても限定的な設定をうまく活かしていた。2分で元に戻るといってもいつ戻るかわからないから、感情的にも物理的にも破壊的になってはダメ。途中そう諭した男の意見は正しい。でも、人を傷つけたり、普段できないことをしてしまう人の発想もわからないでもない。そんなトラブルも発生しつつ、うまく結末に到着する流れはさすが上田誠の脚本だ。
地域限定のタイムループってのもなかなか斬新。無理のある設定なんだけど、「時空が歪んでいる」で押し切ってしまうのは少し笑えた。たしかにロケの関係で生じてしまう雪なんかの環境変化は「時空の歪み」とでも言わないと違和感しかなくなってしまうもんな。そういう意味でもとても舞台っぽい設定と話だ。ただ、実際に舞台化するには苦労しそう。2分ごとに初期位置に戻る演出が相当難しい気がする。
いずれにしても相当楽しかった。もちろんそもそもタイムリープものが好きだから加点してしている部分もある。最近日本映画でタイムループものの傑作が続いている。嬉しい限りだ。低予算の中、限定的なシチュエーションでタイムループを描く傾向。さぁ、さらなる傑作が生まれるのか?楽しみだ。
これが「よくできた脚本」……?
前作『ドロステ』が楽しめたので観てみた、ヨーロッパ企画の演劇は未鑑賞の人間です。
いや、この作品はダメでしょう。擁護できない。普段はレビューなど書かないのですが、あまりの未消化な内容に腹が立ったので。
アイディアそのものは面白くなりそうで、短期間でのループの連打は見たことのない感覚があり悪くなさそうなのだけれど、まず冒頭からリアリティラインをどのあたりに置いているのか不可解な発言や行動を登場人物が連発。
「コメディだからそういうもの」ではない。コメディだからこそ、奇妙な状況に困惑している人間に感情移入しなければならず、多少変わり者が出てくるとしても、人間として理解できる心理の流れと「普通の人間のリアクション」はきちんと押さえていなければならない。
状況がおかしいのだから、人物がおかしかったらダメなのだ。
冒頭から大人たちが即座にタイムループなどという破天荒な状況を速攻で受け入れる、老舗旅館の従業員にしては失礼すぎる物言いを客に繰り返す、バスタオルを巻いている程度の裸体の男性を見ただけで大人の女性が照れて視線を逸らす、というところで「?」だったが、一番不可解だったのは中盤の「逃避行」の下り。
ループしてるのだから逃避行しても意味ないし、意味のない行動を思わず取ってしまうほど主人公が追い詰められているわけでもないし、百歩譲って逃避行するにしても全く主人公が真剣にやっていないので、展開として緊張感も必然性もない。
そもそも芝居全体がいわゆる大仰な「舞台演技」なので、大したことない事態にもいちいち大袈裟に感情表現していて感情移入の妨げになる(人前でこんな振る舞いをする大人は普通いない、というレベルで)。
舞台上でやる分にはこれぐらい強めでもいいかもしれないが、あくまでこれは映画なのだから、演出の段階で加減したりはしないのだろうか。
そして主人公が実は原因だった(のかもしれない)という状況になった時点で、主人公が切実に「このループの中にずっといたい」とまで感じさせるだけの感情的・状況的積み重ねがない(とってつけたような理由が提示されるだけ)ので、主人公の動機に共感できない。
これぐらい、冒頭から少しずつ振っておけば(主人公たちの若干の不和・軋轢とか、待ち受けている未来のしんどさとか、それに対してどう感じているかとか、逆にループそのものを主人公だけやけに楽しんでいるとか)済むことでしょう……。
考えてみればそもそも、物語の構造として、どの登場人物に関しても「解決すべき課題」のようなものが冒頭でほとんど提示されていないのが気になる。
ループを題材にした物語を描くなら、ループが始まる前に、その登場人物たちが抱えている問題(『恋はデ・ジャブ』なら主人公の人間性の問題であるとか)が提示されて、ループという経験を通してそれが解消される、という流れになるはずなのに、ループの前には全くそういう問題が描かれていないのは単純に脚本の甘さでしかないと思うのだが……。
登場人物ほぼ全員が、「ループから脱出する」以外特に大した問題を抱えていないので、物語を通してそれが解消されるカタルシスが皆無に近いのだ。
作中でほぼ唯一緊張感が生まれたのが「死」に関わるアイディアが出てきたあたり。ここらでトーンが変わるなら、とも思ったが、作家性的にそういう方向に真剣に物語が進むはずもなく、一瞬ピリッとした流れもなんとなーくで解決していってしまう。
「何度繰り返しても崖から落ちてしまうタクシー」なんて面白そうなネタも口頭だけで消化されて、「崖に落ちずに済む方法見つかったらしいです!」って、そのくだりもいらんだろう! 包丁で刺し合いになった人はどうなった!
考えてみれば、登場人物全員の記憶が維持されている以上、このループのシチュエーションは、孤独や前進できない寂寞感を描くのではなく、シンプルに無限地獄でしかないはず。それ以外は、何度も初期位置に戻される以外は普通の現実と何も違わないのだ。
だから、『ハッピー・デス・デイ』のように避けがたい死を回避する、というプロットになるのなら転がしようがあるが、それ以外はそんなに盛り上げようがない。他の人たちも同じ不安を共有しているし、ループ自体は自分たちではどうしようもない問題なのだから。
そして、最も盛り上げられるはずのループの解消作戦については、ビールを数本持って行くぐらいであっさり解決。漁師の銃が必要というのも本当にとってつけたような理由づけで、そもそもあの人物は必要なのか、と……。
さらに、SFやファンタジーを描く場合、重要になるのは「この特異なシチュエーションでしか描けないような内容になっているのか」というところもあるだろう。
ループを描いた無数の名作群は、「変えることのできない運命はあるのか」「人生における選択に人間はいかに向き合うべきか」といった問いかけに、真摯に向き合っていたはずだ。つい最近の『ザ・フラッシュ』もそうだった。
この作品は何を描いた? 「やっぱり前に進まなきゃね」? そんなこと、わざわざこんなシチュエーションを描かなくたってわかっている。
別に原因が未来人でもタイムパトロールでもなんでもいい。低予算で外の景色を一貫させることができなくたって仕方ない。百歩譲って、芝居が舞台から離れられないのもいいだろう。
それ以前の、脚本の物語としての盛り上げ方、感情の流れの作り方が全くなっていない。「二分間でループしたら面白いんじゃない?」から先が全然出来上がっていない(実際、思いついたときは面白そうな気がしたけれど、いざ執筆してみたら意外と難しくて持て余したのではないか?)。
SFやファンタジーとしての練り込みも、テーマの掘り下げも、全く足りていない。
別にCGが使えなくても超有名俳優が出せなくても、なんとかする方法は脚本レベルでまだいくらでもあったはず。映像的な驚きや意外性もあった前作と比べても、大きな後退だ。
テレビでさらっと見たショートドラマぐらいならこの程度でも別にいいかもしれないが、移動時間込みで3時間くらい休日を費やさせて、2000円払って、『ミッション・インポッシブル』や『怪物』、『RRR』と同じ土俵で上映しているのだ。細かいセリフのネタでクスッと笑わせるぐらい(それにしたって少ない)でよしとされては困る。
腹が立ったらこれぐらい言わせてほしい。前作は面白かったから、次はもっと磨き上げた脚本で勝負してほしい。
2023年7月5日追記・
○さんのコメントへ。
コメント、ありがとうございます。まず、
>人間の感情の機微やユーモアが理解できない人が、自分の理解の外にある表現を「映画はこうあるべき」という勝手な思い込みで断罪してしまう、あまりに思い上がったコメント。
この部分は明確に私に対する人格攻撃なので、やめてください。映画.comの投稿時のガイドラインをよくご確認ください。
>「リアリティ」の基準にせよ、「演出の必然性」にせよ、全部あなたの感性の匙加減次第だという事に気づいているのでしょうか。
>要は「自分は嫌い」と「そのように表現してはいけない」の区別が付いていないのです。
その通り、全ては観客の感性の匙加減であり、私はこの作品を傑作と感じている人を否定するつもりは全くありません。おっしゃる通り、「自分は嫌い」だったので、なぜそう感じたのかを言語化しただけです。それがつまり、レビューであり、批評です。
>映画を見ることが「自分の中で勝手に作り上げた名作の条件とのパターンマッチング」に成り下がっている人、居ますよね。
上記の通り、「なぜ自分はこの作品に腹が立ったのか」ということを言語化したので、当然自分が過去に鑑賞して、自分が良いと感じた作品群との比較になります。比較対象が名作かどうかは関係ありません(『『ザ・フラッシュ』はだいぶ批判されてますね)。批評とは一般的にそういうものです。
私のレビューが誤っている=私が誤読しているのなら、私に対する人格攻撃ではなく、どこがどう誤っているのか、論理的に反論してください。
あなたが「良い」と感じたし、全ては「感性の匙加減」の問題なら、それも結構です。私は「よくない」と感じたので、その理由を筋道立てて書きました。
最初のレビューに書いた通り、お金を払い時間を費やして鑑賞した以上、私には賞賛する権利も批判する権利もあります。
ループ🎬の主題歌が、くるり♬っていうだけで👍
毎回ヨーロッパ企画作品は、身近な何気ないシーンを切り取ってループさせ、似ているけれど似ていない唯一無二の🎬を作り出すので感心してしまいます。
どうしてもアラ探しをしながら観てしまう自分がいるのですが、今回も矛盾を見つけられず、引き込まれてしまいました。
何度も打ち合わせをして脚本を練り込んだのだから何度も観たくなるのでしょう。
鑑賞後は、四畳半→ドロステ→サマータイム→リバー→四畳半…のループ沼にハマります。
観終わったら、タイトルが大好きになっちゃった
初、「ヨーロッパ企画」作品鑑賞。
え〜面白い!舞台観てるみたい!!
お客さん達も笑ってるしたのし〜!
メインの恋物語の取り扱いが、丁寧で綺麗で泣けちゃった。
「大好きだけど離れなきゃいけない」みたいな感情に全力共感しちゃって、笑いながらもずっと泣いちゃった。
本人達にとっては、時戻しちゃうくらいだったんだよね。
と、
終盤の「全然関係無いです」がさぁ!!www
激烈に感情移入しちゃってたこっちとしては、「あ、ですよね」にならざるを得なくて最高でした。笑
皆それぞれ抱えてるものがあってさ、自分だけが特別じゃなくて(でも自分にとっては特別で)さ、それぞれがそれぞれの場所で精一杯生きてんだな〜。的な。
あとやっぱ、世界線がズレてくのが最高でした。
超怖かったもん。
タイムループものだよ、
リープする毎に世界線がズレてんだよ、
って言われたらさ、
想像しちゃうじゃないですか。あるターンでいきなりの終末とかちょっとした絶望展開を…。
雪が深くなるにつれ、いやいやまさか。って。
世界線が戻って(?)きて一安心して。
でもラスト、この世界線は良い感じだといいね。って。
うん、今怖い事言われたな?ってなって。本人はポジティブな意識で言ってるのがまた。
いや、あっけらかんとした「どうにかなるだろう」感のあるこの作品にそんな地獄が、とは思わないですけど。
可能性を残すケレン味がね。
最高ですね。
すき〜。と、思いました。
世界線のズレ・・・じゃなく、世界観のブレが課題
貴船神社の周辺にある老舗旅館の女性従業員の神頼み・・・か何か理由は良く分からないが、ある起点から2分間、時間が巻き戻され、ひたすら繰り返される世界(といっても貴船川周辺のみ)に閉じ込められた人々の群像劇です。
ポイントとなるのは、記憶は継続する点です。
人間関係含めて「やっちゃったら、元には決して戻らない、無かったことにはならない」ということ。展開される場面、範囲はほぼ一緒だが物語は貴船川のごとくサラサラと流れているので、そこは鑑賞者も設定の認知に少し戸惑うところでしょう。
メインの出演者が劇団員さんだからでしょうか、若干オーバーアクションではありますが、それぞれの癖の強いキャラクターが生き生きと表現されており、彼らの本気度高めの掛け合い自体にクスッとされる笑いが内包されているイメージで最初は好印象でした。
しかし、「2分間の繰り返し」は、その世界の住人だけでなく、鑑賞者にとってもストレスフルな体験だったのは否定できない事実です。その世界に没入した結果かもしれませんが中断を余儀なくされる、って人ごととして笑えませんでした。
さらに物理的に初期位置に戻るという設定が仇になり、必然的に物語が動かない移動経路を1分くらいは見せられるはめになるのが本当にマイナスポイントでした。つまりテンポが悪いってことです。
また、貴船神社周辺だけ2分間が繰り返されるはずなのに、降雪だけじゃなく時に積雪もあったりすることを「世界線のズレ?(理系君いわく)」とおっしゃってましたが、まあ、雪景色の貴船神社周辺は風情があり美しいので、とってつけたこのズレは許しましょう。映像的マンネリ感も回避できていたし。
しかし、以下に提示した鑑賞者が戸惑うような「世界観のブレ」はちょっといただけません。
アングラ演劇(失礼)にありがちな混乱、カオス、狂気の表現として「自殺2件、殺傷?1件、交通事故多発?」はなぜ組み入れた?と思いました。記憶は残るからこれは今後もトラウマかつ修羅場・・・決して無かったことになはらない。
正直この映画の優しい世界観には馴染まないと思いました。見せなければ良いってことじゃないです。まあ実際、リアルな流血シーンもありましたし。
この部分にこの作品の決定的な欠点である世界観のブレ、定まらないふわふわした倫理観を強く感じました。
だって、旅館の障子に穴あけて悦に入る、またバスタオルしっかり巻いた半裸の男性から女性が逃げ回る優しい世界観ですよ(笑)?
なんでもアリの上限を「死や凶器による加害」に置くなら、もっとはちゃめちゃを期待するし、逆に映画のレーティングを考慮してそこまでする覚悟がないなら、綺麗にまとめてそんなシナリオにすべきじゃないです。
映像的には非常に綺麗、演技も良いのに、何か中途半端、主張がブレブレの印象が強く残る作品となりました。
オススメ度は普通かな
あまり予備知識は入れず、小規模作品でレビュー評価が良いというだけで見てきました。
着想は面白く京都・貴船の老舗料理旅館「ふじや」を舞台にした2分間の繰り返しタイムループコメディです。
笑えるシーンも多々あり脚本が練られているのは理解できます。
2段オチも悪くないですが、やはり繰り返しの多さを楽しめるか飽きるかのは好みでしょうか。
出演者は皆さん適材適所に頑張ってますが特に主役の藤谷理子は良かったです。
タイムループとリープの違いも分かったのは個人的には助かりました。
タイムループしても主人公だけ過去の記憶が残るのではなく登場人物全員に鮮明に記憶が残る設定は面白いと思いました。
カメラを止めるな と比較してしまいがちですがジャンルはかなり違いますのでご注意ください。
おススメ度は普通くらい。
物語でちゃんとSFしてる
意識はそのままで2分のみタイムループしてしまう旅館の話。
2分でなにが出来るかと思ったけど強制的にリセットされてしまい同じ立ち位置からスタートしてもいろいろな動きとなかなかの混乱ぶりに笑った
特撮もほぼないし、登場人物も限られてるけどここまでSFしてて感動できるのはすごいな。見てよかった。
カメ止めぶりの邦画コメディの良作!
最高にテンポがよくて、おったまげ〜な展開が矢継ぎ早に展開され続ける。
2分間がループし続ける世界
自分の身に起きたら気が狂いそう
初期位置というゲーム的な単語には絶対笑ってしまいます。
日常に疲れた方や何も考えたくない方に見て欲しい映画
楽しかった!
てか、私たち天狗です! 恋の逃避行?!2分間のタイムループする作品
京都の貴船、旅館ふじやにてミコトの初期位置から始まり、2分間のタイムループする
同じ時間がくり返されることに気が付いた
人たちの混乱!パニックになる状況を
描いたストーリーでした。
旅館で料理をしていたタクが遠いフランスの地に離れて行ってしまうことに寂しさを抱えていたミコトと未来から来た女性も恋愛していて
神社の御守りを2人とも持っていたことに
共通した切ない想いを感じ取りました。
タイムループする前から、いろいろなトラブルを乗り越えてきた、旅館ふじやの仲居さん
働いてる従業員、宿泊しているお客さんたちまでが状況を把握できても、このまま時間が
過ぎないでいてくれたらとの願いが交差して
逸脱行動してしまう場面が面白く思いました。
タイムループから脱け出す方法は意外なところに隠されていた!
京都の雪景色、解決したあとは
神社の近くを流れる川に清らかさが感じられました。
アイデアと脚本が良ければこんな面白い映画が作れるのだ
京都の貴船の料理旅館が2分と言う短いタイムループに巻き込まれて、人々があたふたすると言う、良くできた作品。タイムループしても記憶まではリセットされないと言う設定なので、何回も飛んでいるうちに要領を得たり、現象を楽しんでいたり、生き返るかなと思って実験したり、で、最後はちゃんと青春してるのが、微笑ましい。最後のターンはちょっとホロリとさせられる。
ちょっと死んでみた(笑)
同じ時間を繰り返す、いわゆるタイムループもの。
ではあるが、この作品最大の特徴として関わる人間全員がループ後も記憶を維持しているところ。
ほぼ旅館1場面で展開する試行錯誤の妙が楽しい。
コンパクトに90分弱にまとまっているので見やすい。
神がかり的な何かと思っていたら、まさかのSF。
気になった点としては
ループごとに天気が違うところ。
同じ13:56:20〜13:58:20でも
別世界の13:56:20〜13:58:20という
「世界線が違う」と説明されていたが…
これは撮影中に天気が変わってしまった苦しい言い訳のような気がした。
2分間のワンカット✕30回、時間かかったろうなと思うが…
あと来訪者(ヒサメ)はどの時代から来たのだろう?
ミコトの子孫かな?とも思ったり。
ラストにオマケを期待したのだが…なかった(笑)
全215件中、161~180件目を表示