「雪の京都の老舗旅館がいい」リバー、流れないでよ jfs2019さんの映画レビュー(感想・評価)
雪の京都の老舗旅館がいい
京都の老舗の旅館という狭い空間で、時間的にも2分間をひたすらループするという時空間的に閉じた世界で、登場人物たちが混乱しながらも徐々にループに慣れて、さらには使いこなし始めることで、ストーリーがだんだんと広がっていくのが面白かったです。序盤、ループを繰り返しすぎて、見ているこちらも(登場人物たちと同様に)うんざりして疲れてくるころに話が回転し始める、そのバランスのよさ。伏線もきっちり回収し、上田誠さん、さすがです。また、各ループ全部ワンカット(ほんとに全部ワンカット2分間かどうか、後でBlurayで確認してみたくなる)、しかも大雪の中の一発勝負の撮影は見事でした。
しかし、オチは上田誠さんの作品だから許せるけど、そうじゃなければ御都合主義すぎて「なんじゃそりゃー」と暴れていたと思う。猟師さんのとぼけたセリフには吹き出しちゃいましたが。
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