「宝塚版と二重にネタバレ」劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト) handachousukeさんの映画レビュー(感想・評価)
宝塚版と二重にネタバレ
シティーハンターは小学生の時1番好きだったコミックです。
5巻で野上冴子が初登場した後~終盤にミック・エンジェルが来日する前の30巻位までは、絵柄もギャグも構成も完成されていて、敵も殺すことなく戦意を喪失させて事件を解決することが多く安心感があり、何度も読み返したものです。
読みながら、脳内編集でコマ割りを変えてみたり、「コミックの1エピソードは概ね6話で、アニメだと基本前後編にするから、3話でアニメ1本のはずなのに、たまに大幅カットして6話を1本に収めてしまうのはいかがなものか」と思ったりしていました。
アニメだと『シティーハンター3』が1番好きです。
シティーハンターにはいくつかのプロの殺し屋らしからぬお約束があります。
◎槇村香はたとえ銃を撃っても決して当たらず、殺人をしない
◎冴羽獠(←予測変換で出るようになってました!)は女を決して殺さない
等で、実はそれが物語の重要な鍵であり作品を読み返したくなる魅力だったりもします。
しかし、数年前の宝塚版では、冴羽獠が香に、兄の仇を撃ち殺すことを勧めるような場面があり、素晴らしい上演でしたがそこだけは原作ファンには受け入れ難くマイナス点でした。
そして今回、冴羽獠はアンジーを殺してしまいます。タブーが破られました。
…しかし、薬物に犯されたアンジーは自ら死を望んでいて、冴羽獠にそれをさせることで物腰が柔らかく人気の出そうなラスボスの海原を決定的に敵だと観客に印象づける効果もあったので、今回のタブー破りは原作ファンとしても納得できました。
そういえば、アニメ版にはオリジナルエピソードも多く(コミック6話でアニメ1~2本という贅沢な使い方をしていたので、足りなくなったのでしょう)原作より先に使ってしまったネタもあり、
◎初期に冴羽獠をセスナに乗せてしまったので飛行機恐怖症という設定をカット
◎死んだ槇村のそっくりさんを原作より先に出してしまった
◎冴羽獠のかつての相棒ロバートが出てしまっているので、同様の設定のミックはアニメには登場しない
等ですが、以下に続編の予想をします。
◎まず金曜ロードショーでミックが登場!
◎劇場版で海原と決着して完結!
最後に、備忘録ですが、
冴羽獠の歴代パートナーは、
◎海原にまず育て上げられ
①ソニアの父ケニー
②マリーの父
③マリー
④ミック(アニメではロバート)
日本に渡り、
⑤槇村
⑥香
でいいでしょうか? ファンと言いつつ曖昧な所も多いですm(_ _)m