劇場公開日 2022年7月2日

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「もっと悪魔的で呪術的で不条理な映画かと勝手に思っていた。」マルケータ・ラザロヴァー osmtさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5もっと悪魔的で呪術的で不条理な映画かと勝手に思っていた。

2022年9月4日
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鑑賞方法:映画館

中世の東欧の雰囲気は完璧にリアル。
あのリシュカの強烈な音楽で、とにかく持っていかれる。
カメラワークも強力。
特に修道院の象徴的な「白さ」は、モノクロの美しさの極み。
しかし、その「白さ」は、とても抑圧された「白さ」でもあり、それと対比した粗野な盗賊連中の野放図な動物性が、より一層と際立つ。
やはり中世のヨーロッパは本当にエグイ。

しかし、せっかく中世の世界へ迷い込んだかのように徹底的にリアルなのに陵辱シーンでヒロインを丸裸にしないのは、やはりこの当時(今でもか)の映画の限界を感じてしまう。
女優本人は嫌がっただろうけど、なんとか説得して欲しかった。
こんなことくらいで「所詮は映画か」とシラケてしまうくらいなら、陵辱は暗示させる程度でよかったと思う。

また所々で緊張感が途絶えてしまうのも残念な所。
もっと尺は短くて良かったと思う。
長い映画が苦手の人にはお勧め出来ない。
寝不足の日に観たら、たぶん途中で寝る。

osmt