「滅びゆくフランケンシュタインの末裔たち」クリーチャー・デザイナーズ ハリウッド特殊効果の魔術師たち シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
滅びゆくフランケンシュタインの末裔たち
SFやファンタジーに欠かせないクリーチャー・デザイナーのドキュメンタリーで、やや単調ながらもハッとする切り口がありました。彼らの多くが、フランケンシュタイン博士のような情熱(原題)で、クリーチャー=生き物を創造しているのが面白いです。数々の制約下で独自の発想や工夫で観客の度肝を抜くような生き物を創造しながらも、特撮映画の技術はCGに取って替わられ、彼らの職人技はもはや廃れる一方なのは寂しい限りです。CG一辺倒の現在の映画にもはや観客は驚かないという指摘は全く同感で、CGだけでなく、特殊メイクやアニマトロニクスのような実物大の技術や模型などの縮小技術の組み合わせがリアルな映像づくりに必要と思います。物体Xの天才ロブ・ボッティンすら消息不明であるのには、愕然としました。
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