モガディシュ 脱出までの14日間のレビュー・感想・評価
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南北朝鮮は戦争をしてたんだということを思わせる、すごい緊張感、緊迫...
南北朝鮮は戦争をしてたんだということを思わせる、すごい緊張感、緊迫感。南北問題だけでなく、自国の戦争がこのリスクの只中にある。もちろん、関わらなければ独立した問題だったから、ここにはむしろ和解の素地がある。この意味でラストの表情は険しいけど、熱い気持ちが溢れてくる。
主人公は、ソン・ガンホみたいに、ノーマルなおじさんが淡々とヒューマンでクールな解決をしていく。
そして、ソマリア。少年兵の存在が酷い。暴力。ただ、ソマリア人の描き方については他者化している。それともこういう嫌なやつがいっぱいいたのかな?
韓国の活動についてもう少し説明があってもよかったかも…(補足入れてます)。
今年192本目(合計468本目/今月(2022年7月度)4本目)。
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※ なお、以下では北朝鮮は便宜上の国家扱いとして扱います。
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韓国が国連に加盟したのは「意外」と最近の1991年ですが、その加盟に向けていろいろ活動していた中で起きた騒ぎを描く映画(この点字幕が不足している点は下記で補足いれてます)。
一応、「史実に基づく」としますが(公式サイト)、意外と「最近」とはいえ、あのような特異な状況では当時の実際の映像などはあっても数点程度で(まったくないわけでもない模様)、また、史実として北朝鮮と協力した事実はあるとしても、またそれを深く掘り下げるには当然北朝鮮の協力も必要なところ、韓国もある程度は交渉したのだとは思いますが、やはり限界もあったようで(協力がもらえないものはどうにもならない)、その関係で韓国目線になっている部分はどうしてもあります。ただこの点はもう仕方がないという点です。
当然、史実に基づく以上、あることないこと書けませんし、一方で、いわゆる「撃ち合い」のようなことは実際にはほとんどなく、「いかに安全に国外に脱出するか」というのが論点だったので、「この意味で」アクションシーンは少なめです(せいぜい、車に追いかけられて撃たれたり、という程度)。
リアル社会では、日によってミサイルが飛んできたりという北朝鮮ですが、もとはといえば朝鮮戦争という特異な事情で、さらにそこに民主主義を掲げるアメリカと、共産主義を掲げるロシア(旧ソ連)が対立していた中でのいわゆる「代理戦争」であった面は否めず、朝鮮戦争は公式には「休戦」扱いですが、やがては何らかの方法で統一ないし正式な意味での二国の「正式な」独立(国際的には、ある程度の差はあってもいわゆる民主主義が掲げられていて、途上の状態にあるなら、あまり言われないのが普通。いきなり民主主義を完全に達成することは難しいため)として、うまく解決することを願ってやまないところです。
映画の内容としては確かに史実に基づくとした以上、上記のような事情で、「北朝鮮側の言い分」も反映ができなかった(事実上、できなかった)という点は理解が可能であり、まさかあることないこと韓国が「極端に」美化して、「だから韓国はすごいんですよ」という趣旨の映画に無理やり改変しているというようにとらえるのは無理なので(その意味で、検証が難しい映画の類型)、フルスコアにしています。
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▼ (参考/韓国・北朝鮮の国連加盟)
・ 韓国・北朝鮮の国連加盟はくしくも同じ日で、1991年9月18日です。
日本が第二次世界大戦に敗戦すると、朝鮮半島はその数年後に朝鮮戦争が始まるように、国全体が混乱状態に陥りました(済州4・3事件、順天・麗水事件など。「スープとイデオロギー」参照)。
そうして始まった朝鮮戦争も数年で「事実上」終戦しましたが(歴史上正しくは「休戦」であり、終戦はしていない)、ここから韓国の国連加盟は苦難の道のりとなってしまいます。
上記に書いたように、民主主義をかかげたアメリカが支援した韓国と、ロシア(旧ソ連)が支援した北朝鮮はそれぞれ国連加盟を目指しましたが、韓国の国連加盟に否定的だったソ連は(ソ連は当時、北朝鮮に肩入れしていたため)、国連加盟の場で常任理事国の拒否権を乱発し、まったく動きが取れなくなりました。その間にも中国(ここでは、狭い意味での中国。台湾・香港などを含まない)が1971年に常任理事国になると、ますます難しくなりました(当時、やはり中国は北朝鮮との交流を優先していたため)。
ただ、韓国はやがて中国との関係を改善させ(この裏には、東ヨーロッパ(ソ連含む)の混乱も背景にあり、中国も韓国と喧嘩ばかりしている状況ではなくなった)、ソ連とも国交を結びました(1990年)。こうした事情があり、常任理事国の拒否権乱発による「無条件で拒否」はなくなったものの、ソ連(現ロシア)から多大な経済的援助を受けていたアフリカの各国から賛成票を取り付けるのは容易ではなく(このことは、今のウクライナ侵攻でも、ロシアを支持する国家が少なからずあることと、事実上同じです。経済的援助を受けている以上、ロシアを否定できない)、最終的に「票数勝負」に持ち込んで、くしくも北朝鮮と同じ日である1991年9月18日に国連加盟が実現したのです。
事実を元にした映画?
日本は平和で良いと思える内容でした。
30年前の話とはいえ、いまもアフリカ現実の話。と、同時に、韓国と北朝鮮では現在も継続中の問題。
ドンパチもありますが、人間ドラマの映画です。
ちょっと、カッコよすぎるというか、ドラマチック過ぎるところもありますが、映画として面白いです。
韓国では、IMAX、4DX、スクリーンXまであったのかとびっくり。
刺激慣れしているせいか、今一つ満足できず・・・悪くはないと思いますが。
内戦が勃発したアフリカのソマリアから不仲の南北朝鮮大使館員が一緒に脱出を図る物語です。
実話をベースに製作した作品だそうで、韓国では大ヒットしたそうです。
通常ではありえないことを描いたからでしょうかね。
ただ、こうゆうアクション映画ではさらに刺激の強い作品がたくさんあるので、実話ベースの話だと今一つ満足できず・・
(基本的に車で逃げるだけです。実は大使館に身分を隠した諜報員がいて敵をバッタバッタ打ち倒す、といったことはないです・・・)
なお、決して貶すつもりはないです。
残念ながら、邦画でこのレベルの作品は作れないと思います。
後半最高‼️
前半は期待はずれ、後半は超大作‼️息をのむ面白さ。
スゲー良かった。前半分がマイナス0.5
北と南の共同脱出劇。
北の深夜に南大使館に移動する様は何かのゾンビ映画で観たデジャブが。
色々なスケール感は洋画並みに韓国映画の凄さが光った。
スケールもサービスも満点の娯楽作品
1990年代、アフリカのソマリア内戦に巻き込まれた韓国と北朝鮮の大使館員の国外脱出を描いた娯楽超大作です。
先日メキシコ映画のニューオーダーという作品を見ましたが、スケール感は同じでも娯楽作品としてこちらのが好感を持てます。
舞台はアフリカ。ソマリア政府軍と反乱軍との内戦をスケール感とリアル感満載で迫力満点で描いてます。
韓国と北朝鮮の両国の大使館員のわだかまりを超えた友情や命がけの脱出撃は見応え十分で、ラストのカーアクションは椅子からのけぞる位迫力がありました。
2021年韓国映画の興行収入の1位というのもわかる一級品の娯楽作品。韓国映画を普段見ない人に特にお勧めします。
キャラ、ストーリー、政治背景全て分かりやすい
2022年劇場鑑賞150本目。
戦地からの脱出ということで、なんか地味そうだなという印象。アルゴが評価の割にあまり刺さらなかったもので。
いやぁー、良かったですね!韓国映画で似たような顔のキャスティングされて誰が誰か分からなくなるというのが自分にはよくあったのですが、この映画韓国側も北朝鮮側もキャラクターがわかりやすく、戦地で汚れていってもまだ分かるのはとても良かったです。黒人も見分けつかなかったりするのですが歯がないという分りやすさでパンツ1枚になっても誰か分かるのは工夫されていたと思います。
ストーリーや政治背景も今何がどうなってこうなっているのか分かりやすく、最初のズッコケ韓国大使館ぶりから、これリアルパージじゃんと思うくらい無法地帯になったソマリアからどう脱出するのかというドキドキ感、南と北の関係というこの2つの国ならではの関係性など、見所満載で本当に最初から最後まで笑ってハラハラして泣ける最高のエンターテイメントでした。これが実話だっていうんだからすごいですよね(多少の脚色はあるのでしょうけど)
ソマリア内戦に南北関係エトセトラ…
たかだか30年前でも世界はこんなにバランスが悪い…。世界平和なんて程遠いと痛いほどわかる。戦争が始まれば殺し合い憎しみ合いはみさかいないし個人の感情よりも国家ぎ優先されるやるせなさ。うーん、手に汗にぎりながらいろいろ考えさせられるな…。
北京ならぬ、モガディシュの55日
是枝監督が言うのも最もで、以前から韓国映画の凄さ、面白さ、大ロケーション、圧倒されていました。正にこの作品は、その象徴です。今やハリウッド超えてますね。いや、オープニングからラスト迄、息も継げませんでした。お見事。
ポンコツはだ〜れだ
1990年末に内戦が激化したソマリアの首都モガディシュから、力を合わせて脱出した北朝鮮と韓国の外交官と家族たちの話。
アフリカに大使を派遣し国連加盟を目指す当時の韓国の状況説明と、ソマリアにおける北朝鮮の扱いから話はスタート。
一応、それっぽいありがちな話しだけど、この辺の真偽は???
少しコミカルな描写を交えながらソマリアに取り入ろうとする両国の様はわかったけれど、コミカルな描写はちょっと浮き気味。
そしてモガディシュが危険な状態になっていき…この辺のどらまは正直冗長。
いよいよ両国大使達が行動を共にするようになってからはエンタメとしてもなかなか面白かったけど、なんか映画として韓国のマウント感が凄いですね(´・ω・`)
まあ、それが事実にしろおおげさに盛りまくっているにせよ、そうじゃなきゃこの作品は作られていないかw
それにしてもこの国は、己の良い点を売り込むのではなくライバル(そう決めた相手)を貶めることでのし上がろうとするのがやはり常なのですね(-_-)
息もつかせぬ脱出劇!!!
面白かったです!!!
クーデターでわーっっと怒涛の銃撃戦。市街地であるもんだから、危機感が身近に感じられる。ある日突然クーデターが起こったら…ほんまにこんな感じだな、うん!
脱出のために策を練る、全力を尽くす、誠意を見せる。どれもこれも、もう崖っぷち感が半端ない。手に汗握るノンストップ映画。北と南の事情もこの映画のもう一つの軸ですが、とにかく、ソマリアの内戦風景、その中からの脱出、そこを楽しもう。そして、帰ってからソマリア国政や朝鮮の民族問題をゆっくり考えよっか。
おススメ映画です!!!
韓国超大作、スケールの大きさにびっくり
2021年度韓国映画NO.1大ヒット!
数々の映画祭で賞を受賞。
その受賞も頷ける久しぶりの韓国超大作でした。
韓国にとっては永遠のテーマなんですかね、
端的に言うとコレ北と南の話なんですよ。
ソマリアの首都モガディシュで内戦に巻き込まれた韓国と北朝鮮の大使館員たち、生死をかけて協力し合い脱出する様子を描く物語です。
実話だそうなんですけど、韓国目線なので多少美化されているのかな?という想像を差し引いても
なかなか面白かった。
これは北朝鮮では絶対に語られない話だろうし、
胸が熱くなるシーンもあったりして、
北と南の特別な関係に、
色々考えさせられる物語でもありました。
南側がキム・ユンソク、チョ・インソン!
北側がホ・ジュノ、ク・ギョファン
とこの4名優達に加え
ソマリアの警察官役や、外交官お付きの運転手の役やら黒人の方も絶妙な演技で、こうゆう脇の役もどこから連れて来るのか、ちゃんとした良い演技をするところが韓国映画ってすごい。
そしてやっぱり何がすごいって、後半の息付く間もないくらいの展開と臨場感。
銃撃戦に
韓国映画お得意のすざまじいまでのカーアクション!
実際こんなカーアクションを繰り広げたのかは分かりませんけどね。
実際のソマリアのモガディシュは韓国人立ち入り禁止らしく、モロッコオールロケだそうです!
しかし、すごい数のエキストラも導入、
銃撃戦は本格的だったし、すごく製作費も掛かってそう(200億ウォンらしい)すごいよなぁ。
アフリカ感を高めるコンガの音が効いた音楽も風景に合っていてとて良かった。
南と北の微妙な関係と深刻な問題を描きながらも
笑いを入れたりしてエンターテイメントに持って行き、時に涙を誘ったり、最後はノワール的な雰囲気も醸し出しつつ…という感じ。
またもや韓国映画のレベルの高さを見せつけられた作品でした。
映画.comさん枠で試写会が当たり拝見しました。
ありがとうございます。
盛ってるが、そこは目をつぶろう。
実話だそうだ。ソマリア内戦に巻き込まれた韓国外交官が北朝鮮の外交官もろともイタリア大使館の協力で国外脱出したお話。そうとう盛ってるようだが、かの国ではこれが「歴史の真実」になってしまうのだろう。
ともあれ、圧倒的な(物語る牽引力)で2時間を見せ切る韓国映画の力量は、残念ながら邦画は勝てないレベルになっている。例えば『新感染』とか日本じゃ企画は通らないし、脚本を書ける人材が思い浮かばない。
昨年の韓国の映画賞を総なめし、ナンバーワンヒットとなっただけの良作である。
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