「社会派で、ハードアクションなのに人情もの!」モガディシュ 脱出までの14日間 N.riverさんの映画レビュー(感想・評価)
社会派で、ハードアクションなのに人情もの!
お国柄か、見るたびに「熱いな」と感じていた韓国映画の「熱さ」が
アフリカという舞台においては丁度で違和感なし。
しかも内戦を舞台に、混乱からの脱出を描いた
「ブラックホークダウン」さながらのハードアクションかつ
仇同士であるはずの北朝鮮と韓国大使館員らが協力、
共に現地を脱出する人情劇であり、社会派という、
欲張ったジャンル構成に驚く。
それこそ韓国だから可能なオリジナルブレンドだとしか思えず、
あんばいには近年めざましい韓国映画の勢いをまざまざと見せつけられたような気分だった。
それでいてちょくちょく笑えるところもあり、
とにかくラストが切ない。
期待していたが、期待以上でまさにグッジョブの良作だった。
また、格別に二枚目、美女、というわけでもない、
どこかにいそうな、しかしながら演技力確かな俳優陣の存在感もいい。
(見てきた韓国映画は「家族」がよく登場する。そのありふれたモブ感がいつも絶妙だなぁと思う)
果たして日本映画で他国の紛争など舞台に
物語を展開できるだけの胆力があるのか。
内戦の迫力や、物語のスケール感に差をあけられたなぁと思いつつも
拍手を送りたい上映終了直後だった。
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