エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのレビュー・感想・評価
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この作品をアカデミー賞にしたのがすごい!
いや、決して否定的なわけではなく。いままでどちらかというと、社会問題を”真正面から”取り上げた作品に対して賞を授与している印象が強かったので、これだけハチャメチャな作品に対して作品賞を授与した、アメリカアカデミー賞に対して敬意を表したい。
少しは宇宙のことが好きなので、多元宇宙論(マルチバース)とか設定は好きだけど、意味が分からないことを楽しむ、ってところまでたどり着くのに時間がかかった。家で観たからかもしれない。映画館なら、もっと没入してそういう世界観にすぐに引きずり込まれたかも。そういう意味では、映画館で観れなかったのは悔やまれる。
このハチャメチャを、最終的に家族愛につなげる表現、というか、ロジックが授賞理由なんだろうな、とも思う。そして、「家族愛が最も大切な事なんだ!」と米アカデミーの審査委員の人たちは考えたんじゃなかろうか、とも。
まあでも、すごい映画だね。
個人的には、ここまでハチャメチャなのは、いまひとつ。
壮大に描かれた、とてもパーソナルな愛の話
映像や解釈はぶっ飛びすぎてるけど、描かれているのはすごくすごく個人的で身近な題材でした。
家族や自分自身への愛や失望が、はっとするほど丁寧に繊細に表現されていて、
鑑賞中わけも分からず同調して落涙したのを覚えています。
岩に泣かされるとは(笑)
想像以上のカオスで全部盛りみたいな展開に圧倒されたり笑ったりしていたはずが最後にいきなり胸をギュッと掴まれて全力でハグされたような気分になった。岩に泣かされるなんてそんなことある?(笑)。
個人的にはキー・ホイ・クァンとステファニー・スーが最高だった。
気楽に見れて、良い気分で見終われる映画
いい映画でした!
テンポもよく、笑うところもあり、考えるところもあり、かつ絵も賑やかで見ていて楽しい、さすが賞を取った映画だなと言う感想です。
王道と言えば王道なんだけど、ちゃんと捻りがある?小技が多い?伏線が多い?あたりが好みでした。
途中までは「あーコメディなんだな、確かにテンポもいいし楽に見れていいな」と気楽に見てましたが、気づいたらなんか深いシーン達に引き込まれてたり。
石のシーンとかとっても良かった。
後は母の愛的なものにかなり弱いのでそれで泣いてしまいました
良い映画でした
中盤まではダレるがラストが秀悦
中盤まではこれがアカデミー作品賞?と疑問だったが、ラストの回収で唸った。
母と娘のいざこざを描くにしては、母と娘のシーンが少ないのであそこまで感情がこじれる経緯が掴みにくいが、結局はどの親子にも起こる思春期の葛藤ということで理解した。過ぎたものからすればあるあるだが、渦中の当事者からすれば親はこの世を終わらせたいほどウザいものだ。
とはいえ、同性愛の理解に努める、メインユニバースにいるエヴリンはそこまで悪い親には見えなかったが…。
そしてラスボスといわれるゴンゴンも、そこまで家父長制を振りかざすシーンがなかったので、モラ父としてはやや弱い印象。
エヴリンの恋を認めず、「娘じゃない」と突き放した過去があったようだけどその割には今も交流があるようだし。
コメディだが、笑いの方向性がやや下品なので、作風が合わない人はもうダメだと思う。
個人的には岩のシーンが哲学的で好きだった。
また、アジア人映画として快挙で、こういうダイナミックな多元宇宙をテーマにした作品の主演を女優がはってるのも素晴らしいが、スタッフを観るとまだまだ男性ばっかりなのね、と思った。
この辺はまだアジアの方が遅れているので仕方がないか。
これもメンタル衛生の生活の智恵!?
「意味不明」・「支離滅裂」という部分もあり、ストーリーを追って展開を楽しむには、やや(もの凄く?)難解な一本でしたけれども。
でも、映画って、元々は空想(ファンタジー)の世界を描いていたはず。それが「アメリカン・ニュー・シネマ」あたりから、現実の実相に深く切り込む写実的な作品が作られるようになって…。そして、単純な実相の描写から、また実相の中に潜む真実を抽象化して表現しようとしてきている…。
まぁ、あくまでも評論子の「個人の感想」ですけれども。
そういう潮流の中にある作品なのかもしれないという感慨はあります。評論子の中には。その意味では、本作は決して「時間を返せ」「カネを返せ」の「ナニコレ映画」ではなかったと思います。
むしろ、人に人の道を説くことを生業とする僧職者までうつ病に罹るほど何かと生きづらいこの世の中を、何とか無事に渡っていくためには、小気味のいいカンフーアクションのように物事を執り進めることが大切ですし、ときどきは、異次元…束縛なく自分の思い通りに行動できる別世界=マルチバースに飛んでいったりしなければ、そんな世の中で自分のメンタルを正常に保つことは難しいー。
まして、エヴリンは華僑として異国(アメリカ)で暮らしを立てている身の上で、しかも家族の問題を抱えていたりしてみれば、尚更のこと。
そして、あまたの戦いも、結局は家族とその生活を守るため。
そういう投げ掛けをしているのだと理解すれば、これはこれで、なかなかの良作だっと言えると思います。
人がどうしても免れることができないもの…それは「死と税金」という映画のことばもありましたけれども(別作品『ジョー・ブラックによろしく』)。
本作でのエヴリンの苦労は、そもそもが、彼女が経営するコインランドリー店の税金問(国税庁監査官との壮絶なバトル)という、極めてシリアスな問題に端を発して訳でもあり、立場を同じくすればら彼女の苦悩も分からないではないと思います。
いろいろバタバタと忙しなく場面が切り替わり、観ていて落ち着かないところもあるのですけれども。
本作が賞を取ったか取らなかったか、賞に真実に値するかしないかの議論は、ただ映画が好きで、それ故ただ映画を観続けているという評論子にはとんと無縁の座標軸上にある問題でした。
純粋に、映画作品自体としては、それなりの良作と評して良いのではないかと思います。
よくは知らんが
この脚本はAIが作ったんじゃないの?とにかく意味不明を評価すればいいってわけではない、日常をスケールでかくしてコミカルにアクション取り入れたところで考察や論評するか知のない作品としか。娘は渡辺直美にインスパイアされたの?程度の話題にしかならない。
笑いのセンスが低すぎる
あっち行ったりこっち来たり今どこにいるのか分かんなくなったりするのは私の頭が追いついてないせいです。けどほら!これ!面白いでしょ!と入れてくる笑い要素がことごとく低レベル。デッドプール的なレベルの低さに同じ製作陣かなと思ったけどスイスアーミーマンか..確かにあれも紙一重だったんだよなーあっちはストーリーが良くて低レベルお笑いセンスがごまかせてたけど。こっちはおもしろ要素をひいてもストーリー自体大して面白くないよね、マルチバースってのが派手なだけで。これを絶賛してたハリウッドって全体的に質が落ちてんのかもなと。それにしても指がソーセージって...幼稚園児笑わせたいのかね?
下品なマルチバースだけど、最後家族の愛❤️
主人公のエブリン。コインランドリーを経営しているが、日々追い詰められている。
旦那は、懐かしさ全開キーフォイクワン❤️
凄い優しさ全開だけど、頼りないと思っているエブリン。車椅子の父親、レズビアンの娘いろんな葛藤がありながら、国税局に行ったことからエブリンのマルチバースの世界へ行く😱
カンフーアクションが面白く、えらい下品な表現が多くてどんな世界観👀と思わされる感じですが、私は好きな世界観ですが、賛否両論ありだろうなーと感じました。
でも、最後は凄いシンプルなストーリーでまとまったラストに感動しちゃいましたね😊
おもしろかった
まずは、アカデミーって変わったんだなー。
パラサイト観た時と同様。
これが取ったんだって感じ。
しかし、内容はいろいろ入り組みながらも話が進むにつれ
本質的な部分が浮き彫りになり問題解決。
ちょっとほろっとする場面もあって
観終わった後にほっとする作品だった。
この作品は好きだなw
酷すぎる
アクション強めの少しコメディが入った映画かと思ったらガッツリC級の映画だった。
下品なシーン、LGBTQ、動物虐待、何でも有りの映画。
コメディ苦手な人は絶対に時間の無駄なので見ない方が良いです。
映画の雰囲気はザ・A24作品という感じで個性が爆発してます。
一種のおバカ芸術作品として見た方が受け入れられるかもしれません…。
心の動きを誠実に描く爆笑映画
どこまでが妄想なのか、それとも比喩なのか。
心の動きのイメージを無限大に広げた作品。
一見、マトリックスのオマージュにも取れるが実際には、より地に足がついた話で、それでいて、希望のある物語。
人とどう向き合うか。
という内面をアクション映画に落とし込み、最初から最後までドタバタと進んでいく物語は意味がわかっているようで、わかっていない観客を容赦なく引き込んでいく。
優しくある事こそが相互理解の最初の扉。わかっているようで、なかなか現実にならない。
本当に現実的な作品であった。
壮大な親子喧嘩➕多次元宇宙コメディ。
内容は、舞台は現代アメリカ🇺🇸コインランドリー経営の駆け落ち中国人夫婦(妻エブリン主人公)と反抗期一人娘と祖父の四人家族が繰り広げるドタバタコメディ➕多次元宇宙の物語。印象的な台詞は『一日中何か分からない、でも全て悪い選択の気がする。楽観的に観ることを選ぶのは世渡りに必要さ。一つだけ分かるのは優しくならなきゃ!自分を見失った時は特に人に優しくしないと!』主人公以外の人の台詞が印象的でした。『人に優しく!』このメッセージが色濃く根幹に浸透してるので読み易くなった様に感じますし人気の原因もわかる気がする。印象的な場面は、やはりカンフー映画の醍醐味でアクションシーンに尽きます。溜めと止めのメリハリのついた動きには感動すら覚えます。現実離れしていて、とても爽快です。個人的には、エロ描写なければよかったのに残念です。印象的な雰囲気は、様々な映画のオマージュがあり楽しめましたが、冒頭のスピード観が甚しく理解するのに疲れました。多次元宇宙を説明するのに最後の方には関係なくなったり、それでいてダイバーシティ(多様性)を訴えたかと思うと正義感出したりと忙しい。観客を翻弄する創り出したがエンドロールのBGM『I love you....リフレイン』が流れた時には、一貫してコレを伝えたかったんだなと人間讃歌の映画として楽しく鑑賞する事が出来ましたが、疲れました。ホント『幻想の中で生きるのは止めよう』劇中の台詞がよく身に沁みました。
カオスだなぁ。笑
家族の問題をマルチバースという宇宙という想定の中で解決していく物語。とにかく言えるのは、全てがカオスで着想が面白いと思った。当たり前のようなストーリー展開を期待しいると、すぐに置いてかれしまうような物語のテンポの良さもあって良かった。ミステリーのように難解でありながらちゃんとしたメッセージを残してるのは、すごいなと感じた。
それぞれの世界では、並行して同じように違う自分が存在する。その世界では、それぞれが特質的な能力に目覚めたり、今の自分とは、違った世界に生きている。
この映画をどう表現したらいいのかと悩む所だけど、
全ておいてこれだと枠組みの囚われている事が今の自分というものの存在の否定になっているのではないか?
自分がもっと別の世界で生きているとしたら、もっとこんな事もあんなことも出来るのではないか?
そんな力強いメッセージを受けました!
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