エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのレビュー・感想・評価
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苦笑いしかない
おもしろい、つまらない、というありきたりな表現では表しようがないくらいの残念感に襲われました。
途中で帰ろうかなと思ったのは、おそらく何年かぶりです。この圧倒的残念感(没入するどころか、どんどん本作から離脱していく感覚)はなんだろう?
役者自体に魅力を全く感じないし、画面の切り替えが速すぎて目がチカチカするし、画面の向う側(演者と作りて)だけ楽しんで、こっち側が置き去りにされている気がする。
最近はアカデミー会員の中にアジア系の人が増えたし、過剰なジェンダーレスが進んで、えっ!という作品が作品賞をとるから、あながちこれがアカデミーでも驚きはしないが、自分とっては今年のワーストワンになると思う。
母と娘の家族愛がテーマだけれど…?
本年のアカデミー賞10部門・11ノミネートを果たした、話題の作品ということで鑑賞。アカデミー賞作品と言えば、最近はエンター・テイメントな作品より、ヒューマン・ティックな作品が受賞する傾向にある。本作もそうしたテーマを中心に据えながらも、マルチバースなSF的な要素やカンフー・アクション、下ネタ、笑いも取り入れ、観る人を楽しませる趣向を織り交ぜながらの作品となっている。
アカデミー賞の有力作品だけあって、評論家的には本作のレビューも高く、確かに、ラストの30分は、母と娘の途切れそうになっていた絆を、何とか結び付けようとする家族愛を、マルチバースとリアルな空間を混在させて、華々しく訴えかけくる。そして、鑑賞後は、自分の家族とも置き換えて、もう一度見つめ直すようなエンディングに包まれていく…のだが…。
個人的には、そこに辿り着くために、前半から意味不明なマルチバースの世界が、突如として展開し、それも一つ世界だけでない為に、観ていて非常に混乱し、作品を複雑にしていると感じた。一つ一つのシーンは、カンフーあり、SFありで楽しませてくれるのだが、それぞれのマルチバースとリアルな世界観の繋がりや家族愛のテーマに結びつけるには、一度見ただけでは、なかなか理解し難い。
また、本作の中に、キューブリックの作品と似通ったシーンが数多く盛り込まれており、監督が、本作に込めたメッセージの中には、キューへブリックへのオマージュも含まれていたのだろう。しかし、そんなキューブリックの象徴的な映像を差し込むことで、却って難しさが増しているように感じた。
ストーリーは、主人公のコインランドリーの女主人・エヴリンが、店の経営難、父親の介護、娘の反抗、甲斐性が無い夫と、困窮する生活を送っていたところから始まる。そこに、何の脈絡もなく、夫が別の世界から来た男・ウェイモンドへと豹変し、カオスをもたらす諸悪の根源を倒す使命を受け、マルチバースの世界を行ったり来たりしていく物語。
この作品は、賛否両論になるだろうし、正直、アメリカ人には、こうした家族愛の描き方も「あり」なのでしょうが、日本人がこの作品を心から受け入るには、少し難しいように感じた。レビューの星マークを見ても、賛否両論に分かれているのは、その表れだと思う。自分ならアカデミー賞には、選ばない作品だ。
映像の見応えが凄い
去年見たマトリックスレザレクションくらい意味が分からなかったです。マルチバースという表現は流行りに便乗して使ったけど、言ってみればパラレルワールドのことと思いました。
展開が難しくて、最後は感動シーンなのでしょうか?よく分からなかったです。SUUMO君が出てきたような気が•••?
嫌いじゃなく、作品をディスった訳でもないです。一回じゃ理解できませんでした。
それと、最近のディズニーのポリコレ映画を中国で上映禁止してるのに、本作品は中国要素強めなのにポリコレ全開なのが不思議でした。
映像とカンフーはいいが、ストーリーがわかりにくいかな
楽しそうな予告を観てかなり期待していた本作。「フェイブルマンズ」がやや物足りなかったので、その足でハシゴ鑑賞してきました。公開初日ということで、まあまあの客入りでした。
ストーリーは、コインランドリーの経営問題、同居する父と夫と娘への悩みと、いっぱいいっぱいの生活を送る中年女性エヴリンが、突然マルチバースから来た夫に「全宇宙をカオスに陥れる悪から救ってほしい」と頼まれ、訳もわからず闘いに巻き込まれていくというもの。
予告で何度も観た、マルチバースに引き込まれる目まぐるしく変わる映像は斬新でおもしろかったです。さまざまなエヴリンや彼女の背景が一瞬で次々と切り替わっていくのですが、このわずかなシーンのためにどれほどの手間と時間をかけたのかと思うと頭が下がります。
また、本格的なカンフーも久しぶりに観たような気がしますが、手近なものを巧みに使ったトリッキーな動きの連続は、観ているだけでワクワクします。特に、序盤でウェイモンドが観せたウエストバッグを使ったアクションは実におもしろかったです。
ただ、内容は思った以上に難解でした。メインストーリーは単純なのですが、説明的なセリフが多く、設定がよくわからず、目まぐるしく切り替わる映像に振り落とされてしまいました。仕事帰りの疲れと、先に観た「フェイブルマンズ」で誘われた眠気が相まって、本作鑑賞中に何度も瞬間寝落ちしてしまった自分を反省しています。これから鑑賞予定の方は、スッキリ覚醒した状態でお出かけください。
主演はミシェル・ヨーで、化粧と衣装で七変化する彼女をたっぷり堪能できます。脇を固めるのは、ステファニー・スー、キー・ホイ・クァン、ジェイミー・リー・カーティスらで、集客力という点では少々心許ない顔ぶれです。しかし、「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」のショートを久しぶりに観られて、ちょっと嬉しかったです。
全然分からなかった…。
代表的レビューサイトをいくつかチラ見して臨んだ本作、賛否が分かれていた。酷評の人は『分からない』『理解出来無い』『監督の世界観のゴリ押し』みたいなものが多かった。自分はマーベル映画は全部観ててマルチバースはある程度理解出来るはずだから…、でも期待し過ぎるのはよそうと、ハードルを下げて鑑賞したのに、酷評の人達と全く同じ感想になった…。マルチバースに入る前のドラマ部分が既につまらなさがあり、やっとマルチバースに入ったかと思えば、そこからずっと分からなかった。笑かしに掛かって来たギャグ的なのも、周りはそこそこウケていたが、自分は1クスリも出来なかった。脚本もカメラも役者も監督も皆、全力で楽しく映画を作っているのはヒシヒシと伝わる。ただ、私には、つらい時間だけが過ぎたということ。序盤に、『ああ、やっぱりジャッキーに似てる。この人のカンフー見れるの楽しみだな』と思った時点がピークだった。アクションの量も決して多くなく、その質も期待を下回った…。
無かったことにしたい…
あるエッセイから。
筆者(女性)の友人に、子育て中のママがいます。
ある日、その5歳の男の子がママの髪の毛の匂いを嗅いで、こう言ったそうです。
「お母さんのくせに、いい匂いがする」
なんて胸キュンな男の子なのでしょう❗️
「〜のくせに」の使い方のセンスが凄すぎる。
筆者は、ほかに『ドラえもん』のスネ夫のセリフ「のび太のくせに生意気だ❗️」も引用し、「くせに」という表現について楽しく考察します。
アカデミー賞ノミネート作品のくせに〜
A 24のくせに〜
カンフー映画のくせに〜
SF映画(一応?)のくせに〜
どうやって褒め言葉を繋げようかなぁ、などと期待してたのですが、ポジティブどころかネガティブな言葉のひとつすらも浮かびません。ただ、無かったことにしたい。
映画のレビューのくせに、映画のこと何も触れてない。
あれ?これじゃ、普通の使い方だ。5歳の男の子の足元にも及びません(シュン😔)。
【蛇足】2023.3.5追記
その後、色々な方のレビューを拝読してるうちに感じたこと。
イエス・ノーで分岐していくチャート図があります。
例えば、保険の選択なんかでありそうなパターン。
はじめの質問
『あなたは下記のような診断を受けて治療中、または薬を服用中である』
イエスなら、一気に『加入不可』の枠まで矢印が伸びておしまい。
ノーなら、年齢とか性別とかの質問に移り、引き続きイエスかノーかで加入可能な保険商品にたどり着く。
この映画、冒頭の面倒な会話の段階で、私はそれ以上進まないほうの〝ノー〟で一気に終わりを迎えたようです。結論が分かってしまったら、それ以降の質問なんか読む気もしないから、3つくらい先の質問に、指がソーセージだったら?と書かれていても何も感じない。もし、ハイここでおしまい、とかにならずに、そこまで繋いでこれたなら、シュールでブラックだけどおバカな、などと感じる余地はあったのかもしれませんが。
期待高すぎたなー
久々映画館行きに鑑賞。話題にもなっており、ミシェル・ヨー・カンフーときて期待してました。
星は、基本どんな映画でも3つから評価するようにしているのですが、期待値との落差が大きい時下回ります。(期待してないのに低い時は、「なんじゃこりゃ」って酷い映画(笑))
かなり上映館数多いようですが完全に単館系の映画です。
IMAXで観ちゃったよー!普通の上映で良かった。
カンフーも期待程ではないし、不思議系の映画で、上映時間も長過ぎる(1時間半位でいい感じ。)
予算の無いマルチバース&マトリックス+単館系のノリで作られてます。(下ネタも全開(笑))
キー・ホイ・クァンが懐かしいのと(子供の頃とあまり変わって無いね。)国税庁の監査官がジェイミー・リー・カーティスだったとは!(全く気付かなかった!)
後、脇役でYouTubeでカンフーアクションやってる人達出てましたね。(ケツにトロフィー突っ込んで襲いかかる2人、他にもいたかな?)
内容というか前半はね、物語を追う感じで観れていたんですが、中盤くらいから冗長でダレてきて(同じような語り、演出)結局家族愛かい!
家族愛でもいいんですが、ラストまでが長過ぎる!
また、家族の不和にしても原因が、マルチバースの影響みたいな感じなので感情移入しにくいし、沢山のシュールな設定のわりに真面目な雰囲気なので、もっとコメディ風に寄っててもよかったかなと。
個人的感想ですが、賞取るほどのモノかなーと言う感があります。
単館で話題になる程度な作品だと思うんですが、まあ、ヒットもしたようだし受け入れた人多いんでしょうね。私は、???でしたが。
カオス過ぎ…最後の家族愛につながるとこは○
確かに好み、評価が分かれる作品ですねー。当初、劇場予告では、劇場には観に行かなくていいかなと思ってたけど、アカデミー賞候補ということで、一転ムビチケ買って行きました。でもやっぱり予告観た時のほぼ想像どおり。途中まではなんじゃこれ、、って感じ。でも後半になって、やっと少し納得。家族愛につながるところは良かった。
でもこの作品がアカデミー賞10部門もノミネート??ってのだけが疑問。最近のハリウッドは多様性を意識し過ぎでは?多様性は大事にしてほしいけど、評価は平等であってほしい。
笑いの力を信じている
カオスのなかの普遍のロジック
敵を知ることで攻撃(アプローチ)が広がる!
家族と戦う物語は、家族が闘う物語。
みんな見えない敵と闘っている。
前半のスピーディーな展開に振り落とされそうになります。
あれよあれよと言う間に主人公が訳のわからない世界観に巻き込まれていき、観客も頭の中が??でいっぱいになります。
時代の変化はスピーディー。
頭で理解するまで現実は待ってくれません。
思い切って飛び込んでみるしかないので、観客もとにかく一緒にダイブするしかない。笑
カオスを実体験できる、映像の洪水に圧倒されます。
1秒にも満たないカットも妥協なし!
それぞれの世界観設定の細部にまでダニエルズ監督たちのこだわりが行き届いているので、情報量が半端ない。
全てを演じ分ける役者も素晴らしい。
家族の物語は
母と娘の確執の物語であり
親から巣立つ子供の物語であり
夫婦の物語であり、自分の親との物語であり…
そして家族を取り巻く隣人の物語でもある。
盛りだくさんのテーマを描く“群像劇のエッセンス”をギュギュっと並行宇宙に集約。
マルチバース便利!
目の前にやらなくてはいけないことが山積みで、日々の生活だけで手一杯。
家族はちっとも協力的でないばかりか、むしろ自分の足を引っ張ってくる。
疲労とイライラが募り、自分だけ頑張っているのに報われない気持ちに苛まれる。
ワンオペの子育てや介護あるあるだと思いますが、自分の中の目標やゴールに向かうとき、時として家族が障害となったり邪魔者になったりする。
人を動かすのは難しい。
全く同じ状況下でも1人1人見えている世界が違うから。
1人1人が小宇宙なのだから。
でも、自分の見方をちょっと変えるだけで、短所は長所になる。
軋轢や戦いを避けるのは難しい。
相手のことを理解出来ないから、得体の知れない未知の存在に恐怖を感じて排除しようと攻撃する。
でも、理解はできなくても、相手の小宇宙を知ることで的確に攻撃(アプローチ)できる。
そんなクライマックスの戦い方が、とても素敵でした。
そして、この映画で一番嬉しいのは、笑いの力を信じているところ!
バカバカしい笑いや、下品な笑いもひっくるめて、笑いには人を動かすパワーがある。
その実、笑いほどセンシティブなものも無いのですが、使いようによっては
ユーモアが距離を縮め、笑いが争いを止める武器になる。
ダニエルズ監督たちは、これからもこの武器を引っ提げて、闘う映画を撮るのだろう。
わかりにくい
予告編を観て絶対観る~!と決意した。
このところの停滞感を打破してくれるのはこれだ!と。
なのに、途中で何度か意識が遠ざかった。
まずは覚醒するまではとにかく冗長で、だらだらとした感じ。
しかもキャラが垢抜けない。
正直言って惹きつけられない。
マルチバースの設定もすっきりしていなくて、
バトルシーンももったりまったりのスローの乱発。
うとうとせずにはいられない。
最終的には夫や娘、家族の問題に帰結するのだけれど、
それにも全くシンパシーを感じない。
家族の話には自慢じゃないが安易に涙してしまうタイプだが、
ほぼほぼ白けたまま。
何これ?という感じ。
中国のしょぼくれた人たちとしか感じない。
あ゛~、個人的には今回も外れだった。
アカデミーが好きそうな感じだけれど・・・。
壮大な宇宙のかけら
奇しくも、税務署 確定申告の帰り
ちょうどその時間に合った今日の一本でした🤣
人って…
なぜ誰かにプレッシャーをかけてしまうんだろう。
なぜ自分の物差しで決めつけてしまうんだろう。
なぜ優しさを忘れたように争うんだろう。
奇想天外な覚醒がフラッシュバックするような長い悪夢とまだまだ見ていたいような夢を挟みながら畳みかけ問う(たぶん。)
そして、世界の果てのどこか…
石の姿の会話にやたらしみじみほのぼのするのだ。
田舎の縁側でおばあちゃんとなんの制約もなくほっこり日向ぼっこしている時間みたいに。
ほんとうに大事なものはどこにある?
いくつかのことばたちが星のように時々光る。
早々に退場する影も視界に入ったけど、見届けず、はもったいないかもなぁ。
(と思いながら観る。あ…これをもしやプレッシャーと呼ぶ?😅)
だが、好き嫌いは大きく分かれそう…だ。
かけらのひとつの自分としては、優しく柔らかく生きていきたいなぁ…と、それだけは思えたことが収穫だったのかなと…
でもちょっと疲れはてた笑
2.6なかんじの3.0です^^;
修正済み
途中で出ようかと思いました
アカデミー賞候補だし、ミッシェル ヨーは
好きな俳優なのでかなり期待してたのですが
大はずれマトリックスのようなマルチバース
はわかるが、ストーリーが面白くなく
もう帰ろうかと何回も思いました
久しぶりにみた駄作でした
なんじゃこりゃー
34本目。
これも多少の情報が入った状態で観たせいか、贔屓目だったりする。
マルチバースった聞くと、先入観からかヒーローをイメージするけど、いやこれもヒーローかとは思ったりもしたけど、そんな概念がぶち壊される。
でも夜勤明けの長尺2本目、映像が忙しいせいか、観ていて疲れた。
そうじゃなければと思うけど、話自体はシンプルなのかなとは思うし、マルチバースと言う遊び心を入れたせいで、ぶっ飛んだ世界になったのかな?
その発想に脱帽。
でもこの作品は、説明、感想を聞いたりするよりか、取り敢えず観ろって思う。
宇宙の真理とマルチバース
今映画館で観終わり、最高に興奮してます。
長年この世界に日々疑問を抱いていて『宇宙ってなんだ?この現実世界は何なんだ?』と思ってる人やマルチバース好きにはすごく理解できて、感動する映画だと思います。
逆に物凄く現実的で、マルチバースを非現実だと思う方はあまり面白くないかもです…。
カオス感強めなのは『現実の話じゃなくてあくまでフィクションですよ』のメッセージか、映画的演出な気がしますが、結構真理をついてるシーンや言葉が後半多いです。恐らく監督が伝えたいのは言葉や物語の流れ(後半の愛の部分など)じゃないかなと思いました。
こういうことに永い年月疑問と考察し、情報収集をしてきたので『やっぱりそうなんだ!そうなんだな!』と激しく納得、感動。フィクションですけど、物凄く真理をついてました。今までこの部分をこういう風にフューチャーした映画あっただろうか?
近い将来、人間がマルチバース世界に行けるようになるからこういう映画が最近多いのかもしれないですね。
映画館で号泣するほど感動して、生まれて初めて今すぐもう一回観たいと思いました。
この映画を理解できる人はぜひ友達になりましょう!恐らく私たちには別世界の記憶があります…笑
長年映画.com使ってたくさん映画観ましたが初めてレビュー書きたくて登録しました。本当にこの映画を多くの人に観てもらいたい!と思ったんですが、観ても理解できない人が多いかもですね…でも近い将来現実がそうなれば理解できるかも…?(映画のなかでも『この気持ちをわかる人はいないと思った』というような言葉がありますが…ここもすごく理解できて涙しました…)
評価の分かれる作品なのかな
アカデミー各部門に最多ノミネートされクチコミも絶賛されている方も多いが、酷評も多かったので悩みましたが鑑賞しました。やはり映画に詳しい方や理解力の高い方には良いかもしれませんが、普通の人である自分にはイマイチでした。何回か観なおそうという気にもならないです。笑いのツボも合わなかったです。A24作品はわりと好きなのですが、、。主演のお二人はとても良い俳優さんでした。
A24だらけ
映画配給、製作会社のA24が監督の名を飛び越えて独り歩きのブランド化、本作はもちろん『スイス・アーミー・マン』とダニエルズの片割れが撮った『ディック・ロングはなぜ死んだのか?』の二本があるからこその鑑賞理由、意識し過ぎるA24の存在感にまるで監督したのもA24みたいに、音楽レーベルだってそれぞれにバンドの個性が、流行りみたいにA24が君臨する、個人的にもA24の作品は多く観ているけれど好みの作品や俳優、監督がたまたまA24ってだけ、しっかりと映画監督を意識して作品を観るべきと、ダニエルズにしろノア・バームバックやロバート・エガースにヨルゴス・ランティモス、マイク・ミルズ、サフディ兄弟、ショーン・ベイカー諸々、作品は監督のものなのだから。
子供の頃に『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』をTVで見て『グーニーズ』の奴だとコリー・フェルドマンと同等にインパクトのある存在感が今でも鮮烈に、良い歳の取り方をしているキー・ホイ・クァンが絶妙なキャラクターでこのままの勢いでオスカーを獲ったらって、本作が二人の監督、特に変態部分を受け持っていると勝手に想像しているダニエル・シャイナートがオスカー受賞者になったらある意味『パラサイト 半地下の家族』で韓国映画がオスカーを制覇した時よりも驚愕してしまうが現実になる可能性が大!?
お下劣なシモネタが入り乱れる手法?はダニエルズの前作や"ディック・ロング"を観ていればらしさ全開で多分、片割れであるシャイナートの好みなのでワと疑える?SMの彼はシャイナート本人、多元宇宙論(複数の宇宙の存在を仮定した理論物理学の説)と言うマルチバースってハリウッドや映画ファンの流行り言葉、人間の指がソーセージだったら戦争ですら起こらない平和な世界が訪れるはずって漠然と!?
フェリーニやゴダール、タルコフスキーの作品で鑑賞中、置いていかれる感覚になることは多々あれど、まさかこの作品でダニエルズに置いていかれるとは、長々と言いたい事は単に難解だった、と。
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