エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのレビュー・感想・評価
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まだ見てない人の人生を無駄にしてほしくない為に書く
カオス
カンフー映画の現代版って感じがしました。
A24の作品、独特のノリがあると感じるんですが、あまり合わないんですよね。
マルチバースをテーマにしたカンフー映画ということですが、
昔のジャッキーチェンの映画の現代版って感じですね。
マルチバースねえ、わかるけど、なんかツッコミどころが満載で
途中でついていけなくなりました。好きな人は好きなんでしょうね。
普遍性と多様性で賞
夫ウェイモンドと駆け落ちして中国からアメリカにやってきたエブリンは、コインランドリーを経営。父の介護、娘ジョイの反抗期、税金、と悩みが多い。国税庁のディアドラと面会中に、ウェイモンドから全宇宙を救うのは君、と言われる。彼は、別の宇宙から乗り移ってきた別の夫になっていた。それぞれの宇宙では、カンフーの達人だったり、大スターだったり、石だったり、ディアドラと良い仲だったりのエヴリン。
日本で「エブエブ」と略されて、そのまま邦題にしても良いかと思いました。ジャッキー・チェン映画のようなアクション、他の作品のパロディがちょっとあり、と楽しめました。普遍性と多様性を盛り込んでいますが、アカデミー賞ほどかなと思います。
大幅に増量したジェイミー・リー・カーティスは、最初誰だかわかりませんでした。
対決ではなく、対話を
経営するコインランドリーは業績が芳しくなく、レズビアンの娘ジョイは反抗期、父親のゴンゴンはボケが始まっており、優しいだけの夫ウェイモンドとは離婚寸前と、何もかもがうまく行かない中国系アメリカ人のエヴリン。 冒頭から中国語が飛び交う様を観て、改めてアメリカ映画も流れが変わったのだと実感した。 特に最近は多様性を認める社会を象徴するように、マイノリティをテーマにした作品が増えたように感じる。 そしてマイノリティにとってはまだまだ生きづらい世の中は続いている。 エヴリンとウェイモンドは税金の申告のために国税庁を訪れるが、そこで不備を言い渡されてしまう。 現実から目を背けているのか、エヴリンは係の話を聞かずに妄想の世界に入り込む。 『虹を掴む男』という気がつけば妄想の世界に入り込んでしまう男の映画があったが、この映画はただ妄想の世界に逃げ込むだけの話ではない。 いきなり夫のウェイモンドが、自分はマルチバースからやって来た、世界の崩壊の危機を救うのは君しかいないとエヴリンに告げる急展開。 予備知識なしで観に行ったので、何が何やら分からないまま映画の世界観に引きずりこまれた。 マルチバースという概念をすんなり受け入れられないと楽しめない作品だと思ったが、映像の面白さとシナリオの緻密さに衝撃を受けた。 最初は世界観を理解するのに頭を使うが、きちんと物語を追っていけばその世界観に入り込めるようにシナリオが出来ている。 脳が追い付いた中盤あたりから俄然面白くなった。 世界を滅亡させようとするジョブ・トゥパキの正体が娘のジョイだったという衝撃の展開。 マルチバースが舞台になっているので、この映画の主人公エヴリンが存在する世界ではまだジョイはただの反抗的な娘のままだ。 しかしいずれはその本性を現すと、マルチバースからトリップしてきたゴンゴンや、ウェイモンドはエヴリンに警告する。 そして世界を救うためにジョイを消し去れと。 同じ人物でも存在する宇宙が違えば人格もまったく異なる。 その異なる人格がトリップによってコロコロ変わるのが面白い。 この世界のエヴリンは最低な人生を送っているが、他の宇宙では女優や歌手やカンフーの達人として成功している。 それはこの世界のエヴリンにもあり得たかもしれない世界だ。 そして最低な人生を送って来たこの世界のエヴリンは、どんなエヴリンにもトリップすることが出来る。 くだらないことを考えれば考えるほど、強い力を持つマルチバースの世界にトリップ出来るという設定がかなり面白い。 両手の指が全部ソーセージの世界のエヴリンには笑ってしまった。 息つく暇のない怒涛の展開。くだらないけれども、哲学的なテーマを感じる不思議な世界観。 中盤にかけてグッと心を掴まれるが、それを突き放すように終盤からはまたややこしい展開になっていく。 斬新なスタイルの作品だが、描いているのは愛という普遍的なテーマ。 そしてこれはやはり多様性を受け入れる物語でもあるのだろう。 対決ではなく、対話を。 アクション映画なのに、最後はバトルを繰り広げる度に人が傷つくのではなく、快感に包まれていくのが面白い。 とても練られた作品で感心させられたが、心から楽しめたかどうかは疑問だ。 頭で想像出来ることは現実に起こり得ることだ。 人間の頭ではまだまだ理解できない世界がたくさんある。 そして今後ももっともっと想像を越えるような設定を持った映画がたくさん作られるのだろう。 この映画は変化していく世界の過渡期にある作品だと思った。
なんじゃこりゃ
なぜ世界各地で色々な賞を取っているのか!その理由を、ネット上でわざわざ色んな人が解説せざるを得ないってことは、もう分かるよね。
自分史上、最低。感動の欠片もない映画だった。
結局、人には優しく!で全て解決なのかぁい。
今、人類史上かつてない程の巨悪が、リアルなこの世界に存在し実効支配してるのに、対抗しちゃダメ!優しくしなさい!って洗脳したいのかともとれる。
最近はアニメもヒーロー物も何でもかんでも……。マルチバース症候群。辛いこのリアルな現実から逃避させたいのだろうか。
映画の視覚技術等は、確かに凄いレベルだし、異世界との複雑な構成を脚本でも映像でも緻密に練り上げてはいた。
でも、巨大ディ●ドで戦ったり、ピンチを脱するのにア◆ルプラグを使ったりしてまぁ下品。子供には見せられないレベル。そもそも彼女がマルチバースの全ての世界を救うべく選ばれた理由も陳腐。
多様性を映画の中に入れてさえおけば賞が取れる時代なのか。
アジア系に大量に賞をあげてさえいれば、様々な人が感謝感激して、抵抗することは少ないだろうって?。そんな臭いのプンプンする映画だった。
終盤は泣けた
微妙
なんだか変な映画
クセ強系エンタメアクションファミリー映画
ふつーに面白かったです。
ふつーに。
ただね、アカデミー作品賞取るほどかと言われれば
「それほどか?」
…というのが本音です。
家族の確執を描いたマルチバース映画なんですけど、表現があまりに回りくどすぎるし。
その割にはセリフで表現しすぎているし、スマートじゃないんですよ。
言いたい事、見せたい事は分かる。
けどいくらなんでも長すぎるし、表現も癖が強すぎる。
だから映画的快楽を得ながらも、同時にストレスも感じるという。
監督はこう話してます。
「湯浅政明や今敏、宮崎駿などといった、日本のアニメ監督からインスピレーションを受けて作った」と。
確かにパロディの宝庫で、全体のイメージとしては今敏監督の「パプリカ」を彷彿とさせる。
元ネタが分かるのは楽しい。
けどいくらなんでも要素を詰め込みすぎてて、「ごった煮」感がクドイ。
良いとこを見つけながらも、キライなとこも目に付くという。
今までにない不思議なバランスの映画でした。
可能性の未来を様々な表現で示唆してくれる映画は好きなんです。
好きなんだけど、両手を上げて喜べる程全面的には推せないのがもどかしい。
そんな作品。
100分くらいに纏めてたら評価は上がったかもしれない。
ただひとつ確実に言えるのは。
俳優陣の演技の素晴らしさ、これに尽きます。
どのキャスティングも素晴らしいのですが、中でもキー・ホイ・クァンはベストアクトでした。
非常に魅力的で多層的なキャラクターを伸び伸びと演じ切ってました。
アカデミー助演男優賞も納得です。
この映画、見て損はしないと思うので、先入観持たずに見る事をお勧めします。
万人向けとは言い難いけど、刺さる人には刺さる。見た後に誰かと感想を語り合いたくなる。そんな映画でした。
タイトルなし
普通に面白くない
コネコネしすぎやねん。
予習必要。
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