エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのレビュー・感想・評価
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家族の悩みを抱える方へ〜これが人生!
エブリシング〜エブリウェアまで何故こんなヘンテコリンな映画がオスカーを?と思ってましたが
オールアットワンスで不思議な感動が押し寄せる!
めまぐるしい映像とカンフーで観客を惹きつけておいて「THIS IS THE LIFE」の一言でスッキリ腑に落ちる!
わけのわからない展開でモヤモヤさせておいて最後にカタルシスを感じる。まるでピンクフロイドの「狂気」を最後まで我慢して聞いた後の爽やかな感動でした⤴︎
結局ダニエルズに感情をコントロールされちゃってたのですねっ。参りました。
観終わった後、少し頭が柔らかくなれる傑作!
多くのオスカーも納得!
エンドロールで彼女がジェイミーリーカーティスだと気づきました。
カオスの中の主軸
マルチバースやバースジャンプなどの演出でカオスな世界観を演出しているが、
主軸としてあるのは母と娘、父と娘の溝と関係の回復だ。
あくまで主人公の葛藤や混乱の表現としてとらえるなら、ストーリーは非常にシンプルで分かりやすく、伝えたいメッセージも明確だ。
観終わってみてしっかりと残る、長編小説を読み終わった読後感のような印象は良作であることの証なのだと思う。
手法としてはマトリックスに近く、バカバカしさはスイスアーミーマンを一部超えている。
スイスアーミーマンの時もそうだったが、ダニエルズはどこまでも人の知られたくない
内面の映像化に特化していると感じた。弱さや葛藤、社会に対する不満などの想いを
言葉でなく映像で、しかも誰も考えないような設定で具現化することで、
痛烈な風刺のように観客の心に主題を突き付けてくる。
鬱屈し疲弊した社会の中、変わらない現実で逃避行を求めるのではなく、
しっかりと現実と向き合い、対話することで一つ一つ紐解いて、皆で向き合っていく。
選択されなかった未来は、一つの可能性であるが、今に勝る可能性は無いと
明るい可能性に向かって歩みだす姿が、現代の日本人にも刺さる要素だと感じた。
ユーモラスで知的
あんたを母親にもった喜びも 苦しみも知ってる
並行世界をも巻き込んだ超超ビッグな家族喧嘩。前半役90分はプロローグ、この話のミソは後半に詰まっている。彼女が”全ての場所で起きた、あらゆることを、いっぺんに”解決するお話である。
この映画の見所はやっぱり目新しく目まぐるしい演出面とジョブトゥパキ(ジョイワン)演じるステファニー・スーの素晴らしい演技だと思う。
ずっと強く恐ろしい表情で圧倒的な存在感を放っていたジョブトゥパキ。ベーグルに飲み込まれる寸前、母親に手を離されずっと強かったその表情が崩れるあの一瞬は鳥肌モノだった。
そして演出。ずっと派手派手な世界観で表現を最大限まで引き上げ、見てる側を置いていくスピードで進んでいく。しかし複数の並行世界を同時に演出していく所業には恐ろしいものを感じる。石になる世界にも無理に意味をもたすなんて、とても無茶苦茶。しかし最高…。
そして結局最後にこの映画が伝えたいことは「ちゃんと人の話を聞こうね」という事。なんちゅう映画や…。
ナニコレ、、?
私はあんたと一緒にいたい
当時、映画館で観ました🎬
エブリンを演じたミシェル・ヨーのアクションが久々に見れて嬉しかったです。
ふざけたことをしなければ、別バースの能力が得られないという設定はなかなか奇抜でしたね😳
ジョブ・トゥパキというのは結局娘の別人格だったのか、岩のパートはどういうことなのか、イマイチわからない部分もありましたが😅
ステファニー・シュウも得体のしれない雰囲気はそれなりにでてましたよ。
ウェイモンドを演じたキー・ホイ・クァンも、違う能力をそれぞれ演じ分けており、器用にこなしていた印象🙂
なによりアカデミー賞で作品賞・主演女優賞含む7冠を達成したのは、ここ数年でもなかなかな快挙だったのでは😀
マルチバースが絡むとどうしても複雑になり、私の理解が追いつかない部分もありましたが…奇想天外な映画ならではのストーリー、思ったよりも楽しめました🙂
そしてアジア系女優として、初の受賞に輝いたミシェル・ヨーに拍手を送ります🖐️
ため息つかせて。
良い映画だとは思う(と言うか良い映画、という事にしたい人がいるんだと思う)なにか伝えたい大きなテーマがある(ように思える)作品だと。ただ楽しめなかったなぁ。正直疲れた。時々「観る人を選ぶ映画」ってあるけれどまさにそれだなと。映画通と呼ばれたい人には丁度いいのかな。下品だし騒々しいし。ソーセージを見て男性器を想像して喜ぶなんて大の大人のするこっちゃないですわ。
ところどころ良かったと思うシーン(岩になるところとか)もあったけど。そもそもミシェルヨーの顔が苦手なのもあるのかな。
国税局?の人がジェイミー・リー・カーティスに似てるな?と思ったらやっぱりそうだった。あとジョイがプロ野球の森友哉に見えて仕方なかった。結論としては主演女優賞はまだわかるとして作品賞はちょっと....納得しない人は多いだろう。私もその一人。
楽しい分岐
実は「マルチバース」って言葉に慣れてなくて、マーベル系かな?と。実際視聴したのはスパイダーヴァースしかなかったし。
そしたら、時を掛けるエヴリンでびっくりした。
しかも、彼女の選択しなかった世界に飛ぶとか。
家長制度とか、傾いた事業のコインランドリーの税金問題、離婚を考える気弱な旦那、同性愛者の娘、その人種などなどエヴリンは様々な問題を抱えていて、わーーー!!ってなる寸前でエージェントになる旦那に時を飛ぶ命令をされる。
どこの世界でのエヴリンはお亡くなりになってるとか…私の知ってるような知らない設定。
エヴリンは様々な時の分岐を経て戦い続ける。
時には血を流し、尿を漏らし。
女優、歌手、コック、格闘家、ピザ看板勧誘、手がソーセージ、謎も多いが、いろいろな方法で謎の敵と戦う。
なんの為かよくわからん。
しかし、謎の中毒性がある…このバタバタの寸劇をもっと観たいと思ってしまうのはプロレス技とか下手なカンフーとか第3の目が開くというオタク心ゆえなのか。
謎の敵はの親玉は娘ジョーイ。
彼女が見せる謎のベーグル…
なんだか、意味がわからないけど涙が出てきた。
謎なのよ!ベーグルって側がパリパリして中がもっちり、ケシの実とか振ってるあれ。あれ?なんでこんなシーンで私は泣いてるのだ?と不思議だった。
この話は母娘の深く広い対話なのかな?と思った。
最終的にエヴリンの取る行動は戦いではなく優しさ。
それは気弱な夫の「優しく」の言葉を受け止めての行動。
今まで敵だった奴らが幸せになっていく姿はご都合的っぽいがとても良かった。アライグマ助かって良かったね!
石になってまでも娘に寄り添い続けるエヴリン。
ジョーイと共に崖から落ちるエヴリン。
ここまで愛されてる事を知れば娘としたら嬉しいのだろう。
最後のアレはただの照れ隠し。
序盤で飛ぶ為の分岐が旦那に真剣に告げるアイ・ラブ・ユーだった事。
これも伏線回収するかなと思ったら言葉ではなく心のこもったキス。
足は口ほどに物を言うってのを知った作品。
飛躍もオチも想定内
最初の30分でかなり笑えるが同時にオチも見え透ける。マルチバースって銘打ってるけど、最後まで飛躍しない「統制されたカオス」て感じ。違う見方をすると初期モンタージュに近い構成以外にマルチバース系は物語る方法が無さそう。だから特に新しい映画ではないし、巷に溢れる革命的っていう感想どうかしら。
良いところも勿論ある。エヴァの最終話みたいに下絵が躍動するシーンがそれで「Organic」と岩バースには笑った。でも結局岩同士会話しちゃうところが痛い。鏡にヒビ入って視覚的に分裂する所とか途中でエンドロール出現する所もベタで「飽きてるよ?」って言いたい。
サイレント映画好きだから喋って世界観説明してくる映画苦手。ノーランと同じで説明過多世界観はゲームでやれ。完結した世界観に興味は無い。
不快?深い?難解。
ちょっと厳しい・・・
数々のショーを撮ったり、予告をみたりしていて、とても面白そうと期待大でアマプラで鑑賞。タランティーノとかチャーリーとチョコレート工場とかちょっとへんてこな世界も割と好きではあるのだけれどこれは入り込めなかったのでとても残念。
冒頭は入り込みやすかった。主人公が税金の支払いに行くというシチュエーション、娘が恋人を紹介しにきたりと普通の日常から始まるところは。
その後マルチバースに入り込み、行ったり来たりして他にもこんな人生があったとかそういう発想が素晴らしいと思ったし、途中までかなりわくわくしていた。
途中からなんだかB級映画のようなぐたりを感じてしまい、集中がとぎれたかな。娘の変貌ぶりもちょっとついていけなかったので、この世界に入り込めなかったのは残念〜
俳優のこともっと知ってたり深掘りすれば楽しいのかもしれない。カンフーとかこの夫婦や娘の演技は素晴らしかったとは思う。
色んな「可能性」を感じる作品
ポリコレガー!などと言われる昨今ですがこちらに関しては「既婚中年女性」「マイノリティ(移民)」であることが映画の面白さや深みをうまく引き出してくれる作品でした。
どん底だからこそ無限の可能性が分岐する。
しかしながら主人公に共感を得やすいであろう中高年女性が、ところどころに出てくるパラレルワールド要素や物理分野の用語を一回の視聴で理解したり楽しめるかはわかりません。
画面もチカチカすることが多く、中高年には凝視するのがしんどいかもしれません。
その辺が評価の分かれるところかなあと思います。
なので、こちらの映画を本当に楽しめるのは主人公の夫に共感出来そうな理系もしくはSF好きの既婚中年男性なのではないかと思います。
ところどころ出てくる下ネタも男性向きかな。
それでも愛を感じさせてくれる作品です。
個人的にグーニーズが好きだったので感慨深かったです。
マルチバース疲れ
スパイダーマンやデッドプールやフラッシュや、その他諸々の作品で、ここ数年間で色んなマルチバースが描かれて来ました。
今の流行りだと思いますが、本作はもっと庶民的なレベルでの類似作だと思います。
NETFLIX無料期間の最終日に鑑賞したので、タイムリミットにギリギリという事と、気疲れで、結局途中で観るのをやめてしまいました。
気持ちの余裕がある時に、落着いてじっくり鑑賞すれば、作品自体の出来は良いのかもしれませんが、今回は途中で筋を追うのに疲れてしまい、もういいやとリタイアしてしまいました。
インディジョーンズで可愛かったキーホイクァンと、007でセクシーだったミシェルヨーを拝めただけでも良かったかなと思います。
ハリウッドの凋落を象徴
かなり遠回りな家族愛!? いくらなんでも飛ばし過ぎでしょ…
あまり好みのジャンルではなかったが、第95 回アカデミー賞11部門ノミネート7部門受賞という快挙を成し遂げた作品とのことで鑑賞。
なんと突飛なストーリーなのだろうか。マルチバースやらなんやら、めくるめくカオスな展開に正直ついていけない。「レミーの~」だかなんだか知らないが、アライグマの登場もとにかくぶっ飛んでいる。
最終的には「家族愛」に収まっているようだが、このあたりも人形だったり石だったりと、ちょっとホロリときつつもやはり奇想天外過ぎるし、かなり遠回りし過ぎている印象。
うーん、この感じでアカデミー賞等々の高評価はかなり意外。個人的にはあれだけ色々な役を演じまくったミシェル・ヨーの主演女優賞はじゅうぶんありだとは思うのだが、「トップガン マーヴェリック」ももっと評価して欲しかった。
もちろん、わかりやすい映画が良い映画だとは全く思っていないのだが、2度観て初めて理解できる映画が良いとも一概には思えないかな。
移民チャイニーズの必然性が無い
ま~合う合わないはあるのでしょうけど。
危機に瀕したパラレルワールドを救うことで、自身と家族を見つめ直す主人公の物語。
ミシェル・ヨー主演のSFファンタジー。アカデミー賞受賞と授賞式のドタバタで著名になった作品ですね。元々、アクション俳優としてのミシェル・ヨーが好きだったこともあって鑑賞。結果、完全な失敗でした。
やりたいことは分かります。
異国の地での生活。父の介護、娘との不和。そんな環境が精神を蝕み、絶えずイライラを隠せない主人公。
そんな主人公が、パラレルワールドで違う人生を歩んで来た自身に触れることで、「自身」との、「夫」との、「娘」との関係を見直し再生を果たす物語。
凄く、良いプロットだと思います。
でも、個人的には、まったく刺さりません。
ただただ、分かり難く、意味不明なシーンがが続き、拷問のような時間が過ぎていくだけす。
ベーグルや腕がソーセージになるシーンなど何かしら意味があるのでしょうが、それを考察する気にもなりませんし、そんな考察に意味があるとも思いません。
ミシェル・ヨーのアクションも、年齢を考えれば仕方がないとはいえ、「おふざけ」レベル。
これがアカデミー賞なのですから、私自身の鑑賞レベルが低いのでしょうが、それでも酷評せざるを得ない作品だと断言出来ます。
私的評価は1にしました。
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