エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのレビュー・感想・評価
全733件中、21~40件目を表示
家族愛をしっかりと描いた良作
【鑑賞のきっかけ】
アカデミー賞受賞で着目していた作品ですが、永らく未見でした。
評価の高さから、観るべき作品と判断し、動画配信で鑑賞してみました。
【率直な感想】
<マルチバースというテーマ>
本作品は、原題をそのままカタカナにしただけで、とてつもなく長く、もっと工夫できないものかな、と思っていました。
しかし、「Everything Everywhere All at Once」を日本語に訳すと 「同時に至るところに全て」となり、これは、本作品のテーマのひとつ、マルチバースという多元宇宙論を現象面で説明すると、この題名のとおりなのです。
長いけど、そのまま邦題にしたのは、これが一番適切な題名だからだと思うに至りました。
このマルチバースという考え方は、物理学のなかでも量子力学から導き出されているものなので、一応、科学的根拠があります。
このことから、近年、マルチバースを描いた映画作品が多く見受けられるようになってきました。
この作品の優れているところのひとつは、このマルチバースという物理学の世界を、コメディタッチで描いているところでしょう。
因みに、主人公のエブリン(Evelyn)は、英語の綴りからみても、明らかに、Everything Everywhereの最初の3文字、EVEを意識して制作者サイドが命名したものと思われます。
それは、この主人公は、マルチバースの世界を体験することが運命づけられていたということを意味しているのかもしれません。
<家族愛というテーマ>
本作品は、このマルチバースという設定に加えて、カンフーアクションを取り入れて、表面上は、かなりめまぐるしいシーンの連続したものとなっています。
でも、ストーリーを追っていくと、「家族愛」がきっちり描かれていることに気づかされます。
家族を描くというのは、映画作品ではよくある手法ではありますが、それは、一番共感を得やすいという要素であるからと考えられます
本作品が、アカデミー賞を獲得できたのも、この「家族愛」をきちんと映画描いているということが大きな要因ではないかと感じています。
<ミシェル・ヨーは、アクション派>
主人公を演じるミシェル・ヨーは、かつて007シリーズの「トゥモロー・ネバー・ダイ」(1997年)にボンドガールとして出演しています。役どころは中国の諜報員という設定なので、しっかりアクションをこなせる女優さんです。
彼女がキャスティングされたのも、この素質があることが大きな要因だったのではないでしょうか。
【全体評価】
マルチバースという設定のもと、カンフーアクションを交えて、コメディタッチで描くというところから、一見するとハチャメチャな感じですが、しっかりと家族を描いた、優れものの作品でした。
カオスすぎて理解に苦しむ
前から観たいと思ってて、アマプラで観られるようになってたので鑑賞。
アカデミー賞受賞作だから、めちゃ期待してしまっていたけど、期待はしないほうがいいかも。
税務署に行ってカンフーしてるところまでは、ワクワクして観ていた。
マルチバースの世界で、映像自体は見応えがあったけど、違う世界への飛び方とか、下品な下ネタが出てくるところが自分には合わなかった。
それから、出てくる人が周りの人だけというか、世界狭くない?って思った。
マルチバースは置いておいて、カオスな生活になってしまったのは、自分の選択、自分の行動の結果なのかな〜と思った。自業自得?
娘のメイクとか衣装とかは凝っててすごいなって思った。
2時間強の映画なのに、どっと疲れたし、体感3時間くらいに感じた。
hahaha
カンフーとメタバース!
またマルチバース・・・
ハリウッドって最近、完全にネタ切れ!
またマルチバース・・・辟易する
設定はマルチバース版マトリックスという感じ
でも本質的テーマは家族愛
決して悪くはないけど、コレ、
アカデミー賞作品賞受賞作とは到底思えぬ!
年々アカデミー賞への信憑性が
低くなってきていると個人的には思う
カンフーアクションも思った程なく地味だったし
長ったらしいので後半はちょっと飽きた
正直がっかりしたというのが本音
ただ、キー・ホイ・クァンとミシェル・ヨーが
アカデミー賞受賞出来たのは本当に嬉しい!
本当にカオス
ダニエル・クワン監督は「マトリックス」と「ファイト・クラブ」を観て、「こんなふうに哲学的テーマと楽しいアクションを融合した映画を撮れたら、監督を引退してもいいと感じ、その思いが本作の原点になりました。」と語っています。また、「強いヒーローが活躍するアメリカ映画ではなく、チャウ・シンチーやジャッキー・チェンの作品にいちばん影響を受けました、不条理なほどのバカバカしさとクールなアクションを組み合わせるのは、映画製作で最高にエキサイティングな瞬間です、でも、そのバカバカしさの陰で、僕は量子力学や量子物理学、確率論などを学んで、マルチバースが起こりうる可能性を論理的に追求しましたよ。映画オタクであることと同じくらい、僕は科学オタクでもあるんです。マルチバース全体を図表にする作業は心から楽しかったですね。」とも語っています。
冒頭から凄まじいばかりの錯乱状態の主人公、度を越していると思ったらキャラクター制作で注意欠陥・多動性障害(ADHD)に関する取材を行っていたところ、クワン監督自身もADHDであることが判明したそうだ。
なるほど、裏話、インタビューなどを訊けば、この映画の異常性が確信犯だったと理解できますね。兎に角、非凡さは凄いし多くの映画賞もとった作品なので凡人のおじさん如きがとやかく言うのは憚れますが、本当に理解不能、中国移民の潰れかけたコインランドリー一家のドタバタ妄想劇にしか思えませんでした、ごめんなさい・・。
この映画がアカデミー賞?!
まず言いたいこの映画がアカデミー賞7部門受賞?!何故?凄く悪い映画ではないが、間違いなく絶賛されるような映画ではないと思う。一言で言うならB級映画。そして内容は…ん〜表現が難しい映画です。アクション、ヒューマン、コメディ、SF…。そして時間が長い。
アクション…まぁよくあるカンフーアクションだが、アクションにキレがない。
ヒューマン…主人公の家族愛や仕事、恋愛などの苦悩、葛藤が描かれています。特に娘との確執が描かれています。
コメディ…下ネタやシュールなコメディが演出されていたようですが、自分は笑えませんでした。
SF…マルチバース、パラレルワールド、複数の異次元を行ったり来たり、なんでもありです。少しマトリックスに影響を受けている感じがしました。
良かった点
音楽が良かった。
娘の衣装がたくさん出てきたが、どれもオシャレだった。
主人公の苦悩はよく描かれていた。
良くなかった点。
パラレルワールドを行ったり来たりしているせいか、展開がガチャガチャしていてテンポが悪い。笑いのツボが全くハマらなかった。内容が少し難解だった。アクションのキレがなかった。
家族の悩みを抱える方へ〜これが人生!
カオスの中の主軸
マルチバースやバースジャンプなどの演出でカオスな世界観を演出しているが、
主軸としてあるのは母と娘、父と娘の溝と関係の回復だ。
あくまで主人公の葛藤や混乱の表現としてとらえるなら、ストーリーは非常にシンプルで分かりやすく、伝えたいメッセージも明確だ。
観終わってみてしっかりと残る、長編小説を読み終わった読後感のような印象は良作であることの証なのだと思う。
手法としてはマトリックスに近く、バカバカしさはスイスアーミーマンを一部超えている。
スイスアーミーマンの時もそうだったが、ダニエルズはどこまでも人の知られたくない
内面の映像化に特化していると感じた。弱さや葛藤、社会に対する不満などの想いを
言葉でなく映像で、しかも誰も考えないような設定で具現化することで、
痛烈な風刺のように観客の心に主題を突き付けてくる。
鬱屈し疲弊した社会の中、変わらない現実で逃避行を求めるのではなく、
しっかりと現実と向き合い、対話することで一つ一つ紐解いて、皆で向き合っていく。
選択されなかった未来は、一つの可能性であるが、今に勝る可能性は無いと
明るい可能性に向かって歩みだす姿が、現代の日本人にも刺さる要素だと感じた。
ユーモラスで知的
あんたを母親にもった喜びも 苦しみも知ってる
並行世界をも巻き込んだ超超ビッグな家族喧嘩。前半役90分はプロローグ、この話のミソは後半に詰まっている。彼女が”全ての場所で起きた、あらゆることを、いっぺんに”解決するお話である。
この映画の見所はやっぱり目新しく目まぐるしい演出面とジョブトゥパキ(ジョイワン)演じるステファニー・スーの素晴らしい演技だと思う。
ずっと強く恐ろしい表情で圧倒的な存在感を放っていたジョブトゥパキ。ベーグルに飲み込まれる寸前、母親に手を離されずっと強かったその表情が崩れるあの一瞬は鳥肌モノだった。
そして演出。ずっと派手派手な世界観で表現を最大限まで引き上げ、見てる側を置いていくスピードで進んでいく。しかし複数の並行世界を同時に演出していく所業には恐ろしいものを感じる。石になる世界にも無理に意味をもたすなんて、とても無茶苦茶。しかし最高…。
そして結局最後にこの映画が伝えたいことは「ちゃんと人の話を聞こうね」という事。なんちゅう映画や…。
ナニコレ、、?
私はあんたと一緒にいたい
当時、映画館で観ました🎬
エブリンを演じたミシェル・ヨーのアクションが久々に見れて嬉しかったです。
ふざけたことをしなければ、別バースの能力が得られないという設定はなかなか奇抜でしたね😳
ジョブ・トゥパキというのは結局娘の別人格だったのか、岩のパートはどういうことなのか、イマイチわからない部分もありましたが😅
ステファニー・シュウも得体のしれない雰囲気はそれなりにでてましたよ。
ウェイモンドを演じたキー・ホイ・クァンも、違う能力をそれぞれ演じ分けており、器用にこなしていた印象🙂
なによりアカデミー賞で作品賞・主演女優賞含む7冠を達成したのは、ここ数年でもなかなかな快挙だったのでは😀
マルチバースが絡むとどうしても複雑になり、私の理解が追いつかない部分もありましたが…奇想天外な映画ならではのストーリー、思ったよりも楽しめました🙂
そしてアジア系女優として、初の受賞に輝いたミシェル・ヨーに拍手を送ります🖐️
ため息つかせて。
良い映画だとは思う(と言うか良い映画、という事にしたい人がいるんだと思う)なにか伝えたい大きなテーマがある(ように思える)作品だと。ただ楽しめなかったなぁ。正直疲れた。時々「観る人を選ぶ映画」ってあるけれどまさにそれだなと。映画通と呼ばれたい人には丁度いいのかな。下品だし騒々しいし。ソーセージを見て男性器を想像して喜ぶなんて大の大人のするこっちゃないですわ。
ところどころ良かったと思うシーン(岩になるところとか)もあったけど。そもそもミシェルヨーの顔が苦手なのもあるのかな。
国税局?の人がジェイミー・リー・カーティスに似てるな?と思ったらやっぱりそうだった。あとジョイがプロ野球の森友哉に見えて仕方なかった。結論としては主演女優賞はまだわかるとして作品賞はちょっと....納得しない人は多いだろう。私もその一人。
寝かせて再鑑賞したほうが、いいかもしれない作品
全733件中、21~40件目を表示