エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのレビュー・感想・評価
全752件中、301~320件目を表示
すっごく採点が難しい作品
前提として
・ダニエルズの作品だと、「スイス・アーミー・マン」を視聴済
表現が色々とぶっ飛び過ぎな作品。
内容としては、マルチバースを通して自分の人生を振り返り、別の自分を鑑みつつ、結局自分にとって大事なものは何なのかを見つけていく話。
今までの自分の選択すべてを肯定してくれるような優しさ、逞しさがある。そこから自分の本当にやりたいことを知り、他者を受け入れ、愛をつないでいく。
……という風に感動要素に家族愛を持ってきている。
マルチバースという壮大な世界観ながら、普遍的なものに着地するのが良い。
実際はこれが描きたかったのかもな、とか考えた。
ただ、映像や音楽、発想が色々ぶっ飛びすぎていて、面白いけどついていけなくなる。
モンタージュ味が強く、麻薬をしているみたいな訳の分からなさがあった。音楽もたまに怖いし。
それらを踏まえた上で、全部まとめてこなしちゃおうぜっていうトンデモ展開に持ってかれるから、さらによくわからなくなる。何種類もある物語を同時進行で一本にした感じ。
わけわからないなりに笑えるところ(下ネタも)は多いし、SF的な設定とか色々面白いし、音楽は幻惑的で(月光のソナタが好きなので嬉しかった)魅力がいっぱいの体験になる。
壮大にラリってる間に感動をぶち込んだみたいな作品。
どこからどこまでを魅力とするかで、意見がめちゃくちゃ分かれると思う。自分一人の中でも分かれているぐらいだから。
採点つけるのが難しい……
全て同時に今
Everything Everywhere All at Once
インターネットやテレビで目にしている、人生の理想像に押し潰される、そして全ての可能性(と今のギャップ)の把握と理解を強いられて悲観する若者に、人生の目的は最早意味を成していない。
生活の中で親切さができることは何か。夫の些細な駆け引きの中での、一貫した支援の態度が切なく映る。
劇中では主人公が今の人生で何も成せていないことが、全ての可能性へと分岐できる礎になっている。
しかしこの映画はそんな逆境の人生への応援歌に留まらず、その一瞬を大切に、そしてこれまでの人生と続きを受け入れ尊重する態度を持つ。最後の章題、All at Once 全て同時に、今この人生で成していく。
ステファニー・スー。
賛否両論っていうけど、ここまでレビューが分かれていることに驚いた。自分には普通に面白かったので…。まぁ下品なパートは要らなかったとは思うけど。(ソーセージ食べ合うの最強に気持ち悪い)
シンプルなことを破茶滅茶に伝えるって効果的。真面目なドラマにしたら15分で終わってしまう。複雑な展開の後に残るシンプルなテーマ。皆さま絶賛の石のシーンはインスタレーションみたいで、映画館の静寂が妙にツボった。
ミシェルももちろん良かったけど、キー・ホイ・クァンのウェストポーチ戦には興奮したし(ジャッキーっぽいし、キルビルのGOGO夕張的技も素敵だ)最後は泣かされた。ミシェルのラストバトルも微笑ましかったしなぁ。
しかし何よりステファニー・スーが素晴らしくてびっくり。ぱっと変わる表情で語れる女優なんだ。途中何度か渡辺直美風に見えたけど。ジャンル映画クイーンのジェミーリー・カーティスも可愛げがあって憎めない。けどやっぱり演技だけ見たらスーに助演女優賞上げたかった。
混沌。キツイ。
意味のない人生はないと気がつく
家族愛・夫婦愛・親子愛。そして自分の人生とは?
普遍的なメッセージを煙に巻いたA24
流石です
”投げ出す”・”諦める”・”逃げる”
その瞬間から投げ出さなかった自分との世界が広がり
その力達が集まる所はホロリとした
彼女達、最後はあきらめなかったね
これからは顔をあげて生きていくのかと思いをはせました
石は重要
石でもホロリとした
詰め込みすぎかな?と思ったけど
メッセージの良さに軍配を上げた
初めての経験です
ここの低評価の数々が物語ってます
けっこう面白かったけど
ここまで賛否両論わかれるとは.....
サッパリわからん
スイスアーミーマンも見てね
これがアカデミー候補?
お下劣なアクションシーンや意味不明な心理的描写で無駄に時間だけが長い駄作
マルチバースを破壊する原因も、蓋を開ければただの家族不和で設定的にも薄っぺらく感情移入しづらい
これがアカデミー候補とは片腹痛い
ミシェール・ヨー、久々のカンフー
「頭の中の自由」
昨年末に映画館で予告がよく流れていた。
ミシェル・ヨーがカンフーアクションをしている場面がフィーチャーされていて、コインランドリーを経営するさえない中国人のおばさんの冒険ファンタジーみたいな映画…という印象で、まず見ないだろうな、と思っていた。
しかし、アカデミー賞7冠ということで、チェックしておかなきゃ、と映画館へ行った。
とはいうものの、3月中旬すぎて今年2本目(1本目は昨夏公開された『スープとイデオロギー』を遅れて鑑賞)の劇場鑑賞作である。今年封切られた新作映画では僕としては初めての作品だ。
テンポよく、主人公の脳内の映像=想像=があちこちに飛んで展開。「実」は置き去りにされ、「虚」だけが広がるが、それは映画はじめ、物語のすべてに言えること。
「実」に引きずられては物語にならないのである。
「虚実ないまぜ」――それが物語の要諦である。
それが成功した作品なのだ。
ミッシェル・ヨー以外に、知る俳優もおらず、中国人がメーンキャラクター。監督も中国系。夫婦、親子関係や貧困、人種問題など、現代のアメリカ人が抱えるリアルを通底し、その上に、別世界という虚構を載せた映画だ。
最後は、ほっとさせる「物語」になっており、それが映画としての面白み、「人生賛歌」になっているのだ。
もう一度いう。
すぐれた物語=映画もそのひとつ=は、虚実をないまぜにしながら、人間を、人生を讃えあげるのだ。
下町の、シネコンで鑑賞。前3列を除きほぼ9割の入りという感じ。上映時間2時間20分は頻尿のぼくにはきつかった。
有りそうで無い異色の快作
全752件中、301~320件目を表示












