エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのレビュー・感想・評価
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稀に見る怪作だが…私たちみんなのための物語だ。
確かにカオスな展開だし、テンポ感も味付けも極めて独特で、ほとんど説明をしないままどんどん展開していくので、「何が起きてるんだ?」「どうなっていくんだ?」という興味を持てないまま睡魔に襲われてしまうと、先の展開を知ることなく何が何だか分からないまま「面白くなかった」というところに着地する人もいるだろうことは想像できる。
マルチバースの設定を使ったのは、単にいまホットな世界観であることもあろうが、それよりも私たちの大半が「あそこで違う選択をしていたらどうなっていただろう?」とか「もっと違う人生もあったんじゃないか」とか、そんな風に思わないでいられない生き物であるという点を踏まえ、もしそういう私達が自分とリンクする形で別の人生を生きている自分の生を見ることができたとしたらどうなるかという思考実験をしてみたら、結局は軸となる今の私の有様を否定するばかりになって虚無に落ちるしかないという当然の帰結を、どうやったら克服できるのか?というあたりを語るのに、マルチバースの設定が実に都合が良かったからではないかと思う。
序盤で世界の命運を託されるというまるでマトリックスのような展開(←他にも似た要素が多々あるので、意識していることを隠してないです)から始まるものの、最後の着地点が「世界は救われた」という結論にならないあたりが、実に心地よく胸に迫る。
もっとパーソナルな距離感の、身近な人たちに手を伸ばし親切に関わること。お互いの存在の違いを踏まえながらも敬意を払うこと。それは、「もし〜だったら」という違う自分を思い浮かべるのではなく、いまの紛れもないこの私自身にしかできないし、だからこそ意味があるんだという、そういう形でしか、虚無には抗えないのだという、非常に親近感の湧くところに物語は着地する。
確かにぶっ飛んだ稀に見る怪作には違いなく、アクの強い作品だから好き嫌いは明確に分かれるだろうし、よくもまあこれが賞レースを席巻する事態になったなぁと驚きもするが、カオスの向こうに思い出すべき普遍的なメッセージをきちんと据えているがゆえに、多くの人の心を掴んだのだろう。私は大好きです。
10年後の評価は
最近そんなに映画行ける時間無いから、
どうせ行くなら「当たり」が良い。
ところが、
映画年間200本は観てるであろう友人から、
「是非観て欲しい‼️」と
今作をプッシュ。
それならばと、時間確保して向かいました。
友人からの文末は、
「責任は取らないけど😅」
でした・・・。
さあ、アカデミー作品賞、
どんなもんだろ。
心を鷲掴みされるのか、
物凄く考えさせられるのか、
・・・開始20分で記憶飛びました😱
あ❗️あぶねー💦、まだ国税局だ。
よし、ちゃんと観なきゃ👊
・・・あれ❓また記憶が無い❓
何故❓うわっ❗️1部終わっちゃった😱
2部開始。
タランティーノみたいな章立てだ👌
きっと楽しいに違いない👍
だって、作品賞取ってるし😁
・・・え❓いや、楽しくない😅
おい、キャラが似てる様で違うっ‼️
いつの間にみんな、ヘッドセットしてるの❓
あ、もうラスト❓
納税まだやったんかいっ‼️👊
寝て、いや記憶が無い自分が悪いのは、
重々承知の上で思った事、
「ツソ・ウルトラアソ」
よりつまらなかった🤣
もう一回観たら、変わるかなー❓
でもそんな勇気も時間も無いなー😭
観るとしても配信だろうなー😳
友人曰く、
「マトリックス」の様に
10年後評価される作品かもしれない❗️
いや、作品賞取ってるから。
もう評価されてるので、
貶されてナンボじゃない❓
褒めてるレビュワーの方を
心から尊敬します。
自分なんて、
睡魔、いや軽いバースジャンプしてた、
パンピーでしかないですから🙇🏻♂️
カンフー映画にあらず
予告編だけ見て勝手にカンフー映画と思い込んでました。
まあ、違ったわけですが、そんなのどうでもいいくらいにカオスな映画です。
「マルチバース」が謳い文句ですが、あんまり細かく考えられて構築された世界ではなく、敵(と思われるキャラクターたち)の行動も一貫していないので、理解しようとせずに、ふーんと見るのが良いと思います。
なんというか、「ハウス・ジャック・ビルド」や「アンダー・ザ・シルバーレイク」を見たあとのような、なんじゃコレ感が味わえます。(本作はホラーでもサスペンスでもなく、ハッピーエンドのため、ちょっと違うとも言えますが。)
最後に。
キー・ホイ・クワン助演男優賞おめでとう!
あと、エンドロールでRDのおばちゃんがジェイミー・リー・カーティスと知ってびっくりした。
作品賞に惹かれたが・・・評価は分かれる
はい号泣。清々しく号泣。岩に号泣。 マルチバースの納得感もあり、ア...
最高に面白かった
これがアカデミー賞受賞した作品??
ぶっちゃけ、始まって5分ぐらいから意味がわからなくなってきます😅笑
これがアカデミー賞作品賞受賞した映画なの?みたいな感じで、
自分から言わせれば中国で製作されたB級クラスの映画でした😅笑
しかも、懐かしきグーニーズの俳優全然声変わりしてなくて不気味😅笑
わざわざお金払って映画館で観る作品じゃないです🙋♂️笑レンタルで十分です🙋♂️笑
最近、マルチバースばっかでなんかホントに別世界あるの?みたいな感じですね😅笑
アイデア100点、プロット100点、編集も100点
でもひと繋ぎのストーリーにしてみると、個々の要素は面白くても全体的にはイマイチという。
「逸脱した行為が並行世界にリンクする燃料となる」設定は、「無数の選択によって無数に世界が枝分かれしている」というSFではお馴染みの前提があるので、理屈は通らずとも感覚で理解できる……というギリギリのラインで上手いんですが、この設定が便利すぎて何度も繰り返される。すると順を追って観ている観客にとって不条理極まりない行為もあっという間に条理になってしまうのが辛いところです(13金のジェイソンだって一作中で惨殺する人数は計算しているはず)。
ベーグルのくだりも最初説明を受けて上手い!と膝を打ったものの、余りにも擦りすぎてクライマックスには味がもうなんにもしません。
ただifの世界をここまで複数同時進行で描く無謀な挑戦は本当に驚きで、一歩間違えたらすごい傑作だったと思うと色々惜しい。
マルチバース+カンフーと見せかけ、感動の親子愛ドラマ
マルチバースを、人生のメタファーとして描いてるところが斬新すぎる。
アメリカでアジア移民としてランドリーを経営する主婦。
仕事に追われ、税金に追われ、娘は反抗期。夢を諦めて結婚した自分が腹だだしい毎日。優しいはずの旦那にも文句しか言えない。
税務署への話し合いの日、突然彼女はマルチバースの世界へ。そこではさまざまな職業で成功しているエブリン自身が沢山いた。
そこで出会うのは。。。
そこで自分自身と向き合ったエブリンの心を変えたのは何か?
お寒いギャグ、下品、アホ、オマージュ満載、
しかしながら後半しっかりと泣かせてくれる愛すべき映画。
アメリカでは娘を持つ女性たちが号泣したそうです。
SFカンフーコメディの革を被った、感動の家族ドラマです!
インフルエンザドリーム
カオスながら着地点はしっかり
劇場予告観て以来、劇場で観ようと決めてた作品。
まずイマジネーションめちゃくちゃ良いな!
無秩序で不合理、ナンセンスな夢の中の世界を見ているかのよう。
作中で様々な場面や世界をかなり行き来するので、衣装にメイク、世界観、色々見られるのがとても楽しい。
主人公エヴリンと一緒に混乱しつつずっと脳内がジェットコースター状態だった。様々な世界が重なる演出の仕方も面白い(すさまじい情報量)。
あと特にジョイのメイクや衣装が良かった。なぜゴルフウェア?なぜゴスロリ風ファッション?この訳の分からなさがマルチバース世界の無秩序さを出してて良い。
あと、作品としては変化球なのにストーリーのベースが王道SFなのが良い。
非日常から来た存在に自分の秘めた可能性や能力に気付かされて、どんどんアイテムや技、仲間を取り入れて強くなっていき、かつ意識してなかった大きな世界の法則に気づいていくやつ。
よく小説や映画で観るやつで、こーゆーのシンプルにワクワクする!オタクが好きなやつ!
(本作、オタク向けの波動を感じる)
また大きな物語(セカイの物語)が個人のプライベートな物語(本作で言うなら家族の物語)に帰結する、ってのも王道で良いよね。
そこがぶれなかったのでカオスな作品なのに着地がしっかりして消化不良感がない。
人種、ジェンダー、ルッキズム…。アメリカで意識が高まってるポリティカルコレクトネスの要素は時勢もありやはり意識が向いてしまうのはあった。
でもアジア系の中年女性(しかも娘がいる自営業の経営に悩むごく普通の女性)が主人公なのは、新しい雰囲気を持ち込む要因になってて良かった。
しかも主人公のエヴリンは色んな面で成功しないまま生きてきた(本当はそんなことないんだけど)ので、だからこそマルチバース世界のエヴリンの能力を手に入れることがどの世界線の彼女よりも強くなれる要因になってる、という設定が面白い。
アクションも動きがスピーディーでカッコよかった。
カンフー要素入れてたのが良い(マッチョ小指はちょっと笑った)。
下世話で下品なくだらないシーンも割と有り。
みんな突飛な行動取ろうとすると割と下ネタに走りがちなのに脱力して笑った(棒状のモニュメントをお尻に入れようとする人多すぎ問題。笑)。
難点はちょっと長いことと、登場人物の魅力にかけることかなあ…。テーマや世界観や演出とかは映画作品として本当に良かった!
ガッカリ
愛しいモンスター
公開初日にIMAXで凸
賛否両論真っ二つな作品かと。つまらないという人の意見もよくわかる。伝えたいテーマに表現が辿り着いておらず、振り落とされてしまう感じ。
しかし個人的には身につまされる作品で泣けました。
壮大で素敵なSF家族ドラマだった。壮大なハリウッド版の渡る世間は鬼ばかり。元々あるジャンルの要素の掛け合わせでこんなにも可能性が広がるんだなと感嘆。
私は健全な家庭で特に苦労もなく生まれ育ったが、思春期は母親とソリが合わず、喧嘩はしないけれども、家には帰りたくないし、嘘はつきまくるし、黙ってピアス開けたり、タトゥー彫ったり、母親に心をまったく開いてなかったように思う。親子ではあるけれど、性格や趣味嗜好、すべてが真逆すぎて、母親のことセンスないし、ダサいとすら思ってました🤣自分が大人になって実家を出てからいろんなことにありがたみを感じていろんなものを理解するんですけどね。
思春期の頃の自分は母親から観るとモンスターだったかもなーと。作中だと愛しい娘のジョイである反面理解不能なモンスター、ジョブトゥパキでもあったんだろうな。それでも宇宙の果てまでモンスターを追いかける、なんだか泣けて泣けて仕方なかった。マルチバース、色んな世界線の自分達が現れて、わちゃわちゃ賑やかなんだけども本質の部分で泣かせにくる。
人生には色んな選択肢があって、これでよかったのかなんて悩んでるのがバカバカしく思わせてくれる最高の作品。ギャグセンスが少し自分とは合わなかったので笑いより泣ける要素の方が多かった。
キーホイクァンもすばらしかった。こどものころに何度も観たグーニーズやインディージョーンズに子役で出演してた俳優さん。しばらく裏方業務に徹されていたそうですが、今回のオーディションに合格されて久々に表舞台に。演じ分けがすごかった。堺雅人思い出したw
あとは魂だけが石になる場面とかは手塚治虫の火の鳥の復活編とか湯浅監督のマインドゲームも思い出したな。
あとはジョイの衣装もかーなりぶっ飛んでてかわいかった!どれも最高!
アカデミー賞作品賞を取る実力はある映画
アカデミー賞の作品賞なのに、非常に日本のウケは良くないこちらの作品。
ルッソ兄弟とA24と言う理由で見させて頂きましたが、なるほど〜って言う感じでしたね。
個人的例えで、「リアル鬼ごっこ」+「レミーの美味しいレストラン」+「コロコロコミック」+「ラブストーリー」+「ファミリー」を混ぜた映画です。
確かにカオス過ぎる内容でして、一体何が起こっているのか、今どんな状況なのか読めないですね。
普通に内容の把握がしやすい方でも難しいと思います。
とにかく、自分の違う世界線から能力を手に入れながら、主人公と同じ能力を持っている悪い奴をやっつけろって言う内容なのかな?
で、その悪い奴をサポートする味方が夫に乗り移ったり、悪い奴は娘に乗り移ったりみたいな。
多分完璧な答えは出ないです、きっと。
エブエブが好きな方は多分こう言うと思います。
→「考えるな感じろ」って
でも、僕からもそうしか言えなくてね...
この作品って解釈がめちゃくちゃ広がる映画だからこそ、自分が思った内容で評価して良いと思います。
なので、僕が思った解釈だとめちゃくちゃ好きです。
最後もなんとなく良い展開にしようとしてるな、
能力を手に入れて戦うのではなく、良い事に使うって言うとこや、1人1人関わってきた家族や上司などの関係も良くしていくとこ、
なんか不思議とラストは涙が出そうでしたね...
内容掴めてないのに。
アクションはまぁまぁのカンフーです、
普通に雰囲気に合わないギャグ的なコメディもあり、
下ネタもありです。(ち○ち○のおもちゃ出てきたけど普通にレイティングGなんやね...)
多分、意図的に付けただろうモザイクシーンはめちゃくちゃ笑いました。
最後に、賛否両論の作品ですが、確実に言えるのは、
めちゃくちゃ頑張って作っている事。
同じアングルで、同じポーズで、果たして何パターンのカットを作成したのだか...
ほんの0.1秒ぐらいしか出ないシーンでも、ちゃんと背景も衣装もメイクもしていて...
世界線が切り替わりまくるアクションシーンも切り替わるところのズレもなくて...
めちゃくちゃ大変で、めちゃくちゃ苦労しながら制作していたんだろうなぁって実感させられます。
全然アピールしてないけど、想像以上に製作費と製作時間ヤバそうだなぁって思いました。
日本でのウケは確かに良くないかなぁって思いながら、出来と労力を考えると、確かに作品賞は分かるなぁってなりましたね。
だからこその楽をしたかったのか、石の環境音のみの字幕会話シーンはめちゃくちゃ好きです!斬新ですね。
これぞ「映画」って言う映画でした。
カオスが好きな方、映画好きの方、物語シリーズが好きな方、ルッソ兄弟が好きな方、めちゃくちゃ頑張っている映画を見たい方はオススメします。
↑に当てはまらない方はサブスクやBDで良いかも。
ミッシェルヨーがすごい
今回のアカデミー賞はアジア勢が大活躍!
米国アカデミー賞作品賞・監督賞受賞で、ミッシェルヨーが主役で、カンフーの上手いジャッキーチェンのそっくりさんみたいな俳優さん、あれ誰だろ?と思ったら、グーニーズやインディジョーンズに出ていたベトナムの少年「キーホイクワン」さんだというではありませんか!!
カンフーアクションの役者さんになってたんだ!とびっくり。
ミッシェルヨーが「普通のおばあんがマルチバースのなかで覚醒してスーパーヒーロー化する」というのも、なんだかおもしろそうだったので、早速「グランドシネマ池袋」IMAXで観てきました。
はっきりいうと「B級映画」でした。
「アニマルハウス」や「ポーキーズ」を観たときのような、ワルガキ感満載なテイストで、今の時代、こういう作品がもとめられているのかと、へえ!とおもいました。
カメラワークも映画館の巨大なスクリーンで観てもらうためのカットではなく、WEBやネット映画にする前提で作った映画だなあという印象。
ただすごいのはマルチバースを行ったり来たりして、それぞれの世界を往来してハチャメチャになっていくという構想は、最近の映画やドラマでは珍しくないものの、2011年から構想を温めてきたんだそうで、ミシェルヨーさんの主演が決まって、ビシッとキマッたなと思いました。
ミッシェルヨーさんがくたびれた初老の女性を演じて、そこからマルチバースの中で覚醒して最強カンフーウーマンになるというのがあ最高!!
この作品、「シャンチー」を観たときに感じた残念感、
中国のカンフーのヒーローという割に、香港アクション映画の良さが反映されてない
ジャッキーチェンがいない
少林サッカーの方がコミカルで「漫画チック」で高度のカンフーシーンがたくさんあった
もっとミッシェルヨーがみたい!
本場香港のカンフーアクションをハリウッドで作りました的な作品を作ってほしい
等々、ハリウッドにも私と同じように感じた人がいたのではないでしょうか。
「中国人のカンフーの達人がマルチバースで大暴れ」という、マーベルのチャイニーズアクションに物足りなさを感じていたところに、このエブエブ。ちょっと下品な描写も多くて、あれでしたが、「マーベルシャンチー」に本場中国のアクションを、ミッシェルヨーという大看板でいどんでくれて、シャンチーに感じた不満を解消させるべく生まれた作品なのかもしれないし、とはいえ下品な描写が多い。
トム・クルーズとキャメロン監督がアカデミー賞を欠席した理由がわかる気がしました。
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