「難解?いや単純な話なのよ」エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス マ王さんの映画レビュー(感想・評価)
難解?いや単純な話なのよ
本作の話をする前に本作とは全く関係の無い話をしておきたい😐
先日、ヴァル・キルマーの訃報をネットニュースで知った🥲
「ヒート」でのヴァル・キルマーの演技以外、マ王の印象としては、酸っぱい、という感じがしてならなかった彼だが、決してコレは悪口ではない。
そういう雰囲気が漂うのがヴァル・キルマーだった。
渋いとかニヒルとかではなく彼から滲み出る臭い的な何かだ。
お世辞にも二枚目とは言えない彼の執念にも似た表現方法だったんだと思うが、嫌いな俳優ではなかったので悔やまれて仕方無い。
そんな夜にマ王が選んだ映画は「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」だったのよ🥸
別に本作とヴァル・キルマーには何の関係も無いんだが、何故か今夜は観るのを躊躇していた本作を選んでみた✨
一見するとマルチバースだの宇宙の危機だのSF映画チックな感じがするが、実は物凄く小さな規模の物語なのよコレ😬
一人の女性が人生を振り返り再生していく過程を描いているだけで、SFって部分は本来物語から切り離すべきカテゴリーである🌀
ともすると、難解な映画に判断されるトコだけどテーマは【家族愛】というだけで140分も引っ張ってる(引っ張らされてる)作品なので見所や語り所は存在しない😂
あの美しかったミシェル・ヨーがかなり老けてたのと「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」のキー・ホイ・クァンが50歳にして銀幕に戻ってきた、ぐらいかなぁと😅
家族間のいざこざ(離婚、育児、父との確執)を色んな世界で描写している所為でクドくて解りにくいトコにSF持ってくるから変な期待が膨らむのに反してオチがハッピーエンドとくれば、マ王が無料公開まで待った判断には間違いは無かったとしか感想がない🤣
マ王自身は20年くらい前になるけど離婚してるし反抗期だった頃の妹を見てきたし幼少期のマ王んトコは人に言えないくらい複雑な家庭環境だったので観ていても、この程度で悩むかね、としか感じないのよ😆
もっとヘヴィな家庭なんて履いて捨てる数でいると思うから、主人公の抱えてた悩みなんて言ってしまえばタラレバの世界😑
そりゃ夢を諦めるって部分には痛感させられたけどさぁ~
でも進行形で今の自分の人生を振り返る時、全てが自分で選択してきたハズなのよ。
例えば「○○がこう言ったからコッチを選んだ」とか曰わる方がいらっしゃる。
他人の所為にするのなら何故に自分で決めなかった?
「○○がこう言ったからコッチを選んだ」と決めたのは紛れも無い自分自身であり、ソコに○○なんて人生の分岐点は存在しないからね。
人間てのは後悔の積み重ねで成長、学習しか出来ないスットコドッコイなワケさ。
勿論、後悔だけが学習要素ではないけど後悔や失敗から学ぶべき事は兎に角多い。
膝を付いて悔やむより先に脚は前へと出すが正解。
寝て覚めればもうソコは明日なんだから。
とまぁ、解り切った説教を2時間近く食らっても大丈夫なマゾ気質な方向けの映画であり、マ王のような生粋のサディストには少々退屈な内容でした🥸
映画館での鑑賞オススメ度★★☆☆☆
「スイス・アーミー・マン」の監督なら仕方無い度★★★★☆
てかPG12では無いのね度★★★☆☆