「本当にカオス」エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
本当にカオス
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ダニエル・クワン監督は「マトリックス」と「ファイト・クラブ」を観て、「こんなふうに哲学的テーマと楽しいアクションを融合した映画を撮れたら、監督を引退してもいいと感じ、その思いが本作の原点になりました。」と語っています。また、「強いヒーローが活躍するアメリカ映画ではなく、チャウ・シンチーやジャッキー・チェンの作品にいちばん影響を受けました、不条理なほどのバカバカしさとクールなアクションを組み合わせるのは、映画製作で最高にエキサイティングな瞬間です、でも、そのバカバカしさの陰で、僕は量子力学や量子物理学、確率論などを学んで、マルチバースが起こりうる可能性を論理的に追求しましたよ。映画オタクであることと同じくらい、僕は科学オタクでもあるんです。マルチバース全体を図表にする作業は心から楽しかったですね。」とも語っています。
冒頭から凄まじいばかりの錯乱状態の主人公、度を越していると思ったらキャラクター制作で注意欠陥・多動性障害(ADHD)に関する取材を行っていたところ、クワン監督自身もADHDであることが判明したそうだ。
なるほど、裏話、インタビューなどを訊けば、この映画の異常性が確信犯だったと理解できますね。兎に角、非凡さは凄いし多くの映画賞もとった作品なので凡人のおじさん如きがとやかく言うのは憚れますが、本当に理解不能、中国移民の潰れかけたコインランドリー一家のドタバタ妄想劇にしか思えませんでした、ごめんなさい・・。
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