劇場公開日 2023年3月3日

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「この作品をアカデミー賞にしたのがすごい!」エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス しの@福井さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0この作品をアカデミー賞にしたのがすごい!

2023年11月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

いや、決して否定的なわけではなく。いままでどちらかというと、社会問題を”真正面から”取り上げた作品に対して賞を授与している印象が強かったので、これだけハチャメチャな作品に対して作品賞を授与した、アメリカアカデミー賞に対して敬意を表したい。

少しは宇宙のことが好きなので、多元宇宙論(マルチバース)とか設定は好きだけど、意味が分からないことを楽しむ、ってところまでたどり着くのに時間がかかった。家で観たからかもしれない。映画館なら、もっと没入してそういう世界観にすぐに引きずり込まれたかも。そういう意味では、映画館で観れなかったのは悔やまれる。

このハチャメチャを、最終的に家族愛につなげる表現、というか、ロジックが授賞理由なんだろうな、とも思う。そして、「家族愛が最も大切な事なんだ!」と米アカデミーの審査委員の人たちは考えたんじゃなかろうか、とも。

まあでも、すごい映画だね。
個人的には、ここまでハチャメチャなのは、いまひとつ。

しの@福井
みかずきさんのコメント
2024年1月21日

みかずきです
フォローありがとうございます

私、10年近く前から、キネマ旬報、kinenote、Yahoo映画レビューなどに映画レビューを投稿しています。現在の目標は2回目のキネマ旬報掲載です。こちらのサイトには2022年2月に登録しました。
宜しくお願いします。

本作、SF映画にさえ作品賞を受賞していない(記憶が曖昧ですが)アメリカアカデミー賞が、本作のようなぶっ飛んだ作品を作品賞に選ぶとは意外中の意外です。

有色人種を主人公にしているなど、昨今のアカデミー賞への批判を反映した配慮はしていますが、全く予想外の作品でした。
アカデミー賞作品賞というと、ジャンル、ストーリー、配役などに制約があるように感じていたので、そういう壁を破った点では画期的な作品です。また、単にぶっ飛んでいるだけでなく、底流に親子愛というテーマをしっかり持ったところもあったので、納得できる部分はありました。

日本アカデミー賞も、作品賞対象ジャンルを広げて欲しいです。

ー以上ー

みかずき